シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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エアプだからこその
まず、自分はウルトラマンをちゃんと観たことがありません。
劇場版かなにかで色んなウルトラマンが集合してるのを観たのと、子供の頃にウルトラマン好きの友人宅でウルトラマンのゲームをしたくらいです。
あと武田鉄矢が円谷プロダクションで働いているドラマを観た覚えがあります。
とはいえ基本的な内容は知っています。
そんな色眼鏡無しのレビューになるのを承知で読みたい人は読んで見てください。
庵野監督(今作は監督じゃないけど)らしいはしょった説明とスピード感、嫌いじゃないです。
艶めかしいウルトラマンのフォルム、かなり好きです。
シン・ゴジラでもそうだったけど原作をオマージュしたであろうわざとらしい特撮風な撮影の仕方は製作者の特権なんでしょうねー。
エアプな自分でも楽しめたのだけど以下不満点。
CGをあえて特撮風に作っているけど時間とお金の都合なのかところどころがどっちつかずなのが多かった。
上にウルトラマンが艶めかしいと書いてるけどシーンによってはスーツ特有のシワがあったりと特撮とリアル、どちらで撮りたかったのかわからなくなる。
ゼットン、あのアレンジは嫌いじゃないけどやっぱり怪獣として出て欲しかったですねー。
あと尺の都合上仕方ないんだけど2部構成とかにして科特の役立たず感をどうにかして欲しかった。
これは超私事ですが劇中でマルチバースの言葉を聞き度に最近観たストレンジを思い出して集中力が乱されましたw
このマルチバースってのは「シン」シリーズでのマルチバースってことなんでしょうかね。
ゴジラに続き竹野内豊さん出てましたし。
パンフを買うか悩んだのですが庵野版が売り切れていたので見送りましたが買いたいと思うくらい楽しめた映画でした。
続いてシン・仮面ライダーも楽しみです。
ーーーー追記ーーーー
記憶あやふやながらふと気付いたのですがゾフィーが地球を破壊しようとしたのって外星人に地球人を利用させないためってことでしたっけ?
だとしたらばれたのはウルトラマンが個人的な理由で融合したのもあるわけだし責任持って悪人を退治してくれても良くないですかね??
子供の頃に見た印象
映画的にとか、「シン ゴジラ」と比べてとかわかりません。
私が50年前に見た子供目線からの大人の世界を見た印象を思い出す事が出来て、とても良い時間でした。
子供目線からの何だかわからない大人の滑稽さ、何だかわからないモヤモヤした気分になる大人の色気。当時のウルトラマンを見た後の噂話。ゾフィーはゼットン星人だとか、ゼットンを地球に送り人間を試してるから、ゼットンを倒したあとに出てきたんだとか小学校で話したもんです。
子供の頃の感覚で、ずっと見入ってしまいました。
あー楽しかった。
最高でした。
ファンとしては50億点でしたね。
一般ウケはシンゴジラよりしないと思いますが、私はこの作品大好きです。とてもウルトラマンな映画です。美しいウルトラマンの姿が見られます。より宇宙人としての妖しい魅力が光っています。
めっちゃ早口
ヲタク、めっちゃ早口で喋るやん
を地で行くような作品(いい意味)
世代的に一般常識レベルであるウルトラマンの概要を知ってるため、
「前半じれったくなるんだろうなー」
と思っていたが、めっちゃ早口で展開したためそのストレスは全く感じなかった。
作中で起こった事の間に他の戦いがあったのか、あれが全てなのかがよく分からなかったが、作中が全てであれば、人間が好きになる要素があんまないなと。
好きなとこ
・ウルトラQの話を早口で展開
・メフィラス
・長澤まさみがエロい
・最後のとこのウルトラマンが飛んで逃げようとするとこは「がんばれー!ウルトラマン!がんばれー!ウルトラマン!」と心の中で叫びっぱなし
嫌いなとこ
・怪獣が兵器だったとこ
・ザラブ
・棒読みが意図したものなのかどうか
・泣く泣くだとは思うが人気怪獣が出てこなかったとこ
テンポも良く見やすかったが、が故に物足りなさはあったかなと。
とはいえ、上映中ずっと楽しかった。
銀色の巨人が美しい
ウルトラマンの、手足が長くてヒョロっとした体型や、ちょっと腰が引けたような構えをカッコ良く感じるのは、既に庵野監督の価値観に侵食されているからでしょうか?等身大の戦隊モノとは違う(重力や物理学を無視した)巨大ヒーローの佇まいでしたね。
宇宙恐竜ゼットンも、ゼットンでありながら完全に庵野ワールドの住人で、造形を見ているだけで楽しかったです。
ストーリーは全く新しいものではなく、40話近くあるドラマ版から(たぶん庵野が好きな)エピソードをつまみ食いしているので、旧作ファンとしては面白かったですが、旧作の知識がない方には、少しとっ散らかった盛り上がり欠けたストーリーに思えるかも知れません。
個人的には冒頭登場した銀色の巨人が神々しく、それだけで満足出来ました。
追記:昔から、ウルトラ兄弟の中であいつだけは何故か胡散臭いと思ってたんだよなぁ。
見応えあった!
50代。初期のウルトラマン世代としては幼い頃の思い出と重ね合わせながら楽しめた映画でした。今の時代だからこそのアングルにも興奮。「そんな角度!そんな間近に!!」とか。笑いもしんみりもあり、俳優陣も演技どころを揃えており子供より大人世代向けのウルトラマンな感じです。
昭和レトロのセクハラ親父が喜ぶかも
ウルトラマンはまあ良いです。
長澤まさみが、一番目立っていた。
まさみ巨大化して、匂いまで嗅がれて、セクハラかと、不快。
昭和の親父が喜ぶシーンかも。
時代性とのシンクロがみごとです 大ヒットするのは当然のことです オタクが喜ぶ単なる怪獣映画 それにとどまってはいないのです
想像以上でした
大満足です
今までオタクの脳裏で補完されてきたようなことが、巨額の予算とスケジュールで満足できるクォリティーで公式となった
そこに意義と価値があると思います
夢が叶った
生きてきて良かった
そう思える出来映えです
さすがは庵野&樋口コンビ
冒頭から目の覚めるような豪速球です
まず、ウルトラマンとはウルトラQと一体であることが提示されます
ウルトラマンを初めて体験するためには、ウルトラQ をまず体験していなければならないという強烈なメッセージです
全く我が意を得たり!膝を打つような思いです
ウルトラQ のタイトルの背景の不思議な空間は、多元宇宙らしいこともさりげなく示されています
今回の物語はベーターカプセルを中心に展開されます
ベーターカプセルについて深く考察したことがなかった自分にとり、さすが庵野秀明!と喝采しました
ウルトラマンや外星人がなぜ巨大化する事が自在に可能なのかについて納得の考察でした
山本耕史のメフィラス星人は見事に尽きます
メトロン星人のちゃぶ台談義に匹敵する居酒屋談義
伝説のシーンとして末長く語り草になるであろう名シーンでした
オリジナルのメフィラス星人登場回のフジ隊員の巨大化をそのまま踏襲して、禍特対の浅見分析官が巨大化しています
しかし、自分にはウルトラQの第17話「8分の1計画」を思い出しました
江戸川由利子はこのときのスカート姿でした
逆に小さくなっているのですが
モチーフは同じことです
何故に浅見弘子のスカート姿を、下から仰ぎ見るアングルで際どく撮るのか?
なぜに彼女は自分のヒップを叩くのか?
セクハラではないのか?
昭和の価値感ではないのか?
このような批判が集中しているようです
庵野&樋口コンビはそんな批判を受けることは百も承知してのことだと思います
というか敢えて批判させるように仕向けているとさえ思います
無自覚なセクシーシーンとか、無自覚なセクハラそんなことあろう訳がありません
それは21世紀に於いては、個々の価値感が巨大化して、我こそが正しい、現在の価値観で過去を罰する、それこそが正義であり、それに合致しないものは全てをなぎ倒しても許される
そのような風潮を表現しているのだと思いました
メフィラス星人の心理的侵略とはこういうものだという表現でもあるのです
自分には、巨大な釣り針に見えたのです
賢しげにセクハラだと批判すると、見事に釣られてしまうという仕掛けです
時代性の反映が効いています
禍威獣
怪獣ならぬ禍威獣
禍々しい威力のあるけだもの
科学特捜隊ならぬ禍威獣特設対策室、略称は禍特対
なぜ漢字を変えたのでしょうか?
別に怪獣であってもリアリティーは損なわないと思います
問題は「科学特捜隊」だったと思います
21世紀に実在する組織名としてはナンセンスな名称です
しかし「カトクタイ」という略称はどうしても使いたいという縛りがあります
怪獣のままでは「カイトクタイ」になってしまいます
だから一文字で「カ」と発音できる座りのよい漢字を持って来ないとならないのです
だから禍なのだとおもいます
禍はコロナ禍の禍だからです
21世紀の怪獣はコロナ禍として現れたのです
1950年代のゴジラは原水爆への恐怖の形
1960年代のウルトラシリーズの怪獣は突き詰めると文明の進展で変貌してしまう社会への恐怖の形でした
ならば、2022年の恐怖の形として、コロナ禍を避けることはできません
そして製作スケジュールからみてウクライナ戦争は本作に取り上げようがなかったと思います
しかし、不思議なことにメフィラス星人の侵略はウクライナ戦争と連動していると感じてしまうのです
2022年の時代性を濃厚に反映していると感じるのです
ウクライナ戦争、台湾や北朝鮮の有事
侵略は水面下でヒタヒタと身近に迫ってきている
その恐怖の形がしっかりと反映されていました
それは外星人という単語です
従来は宇宙人や異星人、○○星人でした
それが外星人で呼称が統一されています
外星人という言葉の使い方はオタクの間でも珍しいものです
自分にはとても耳につきました
外国人、外星人
考えれば普通にありえる造語のようですが、これまで使われた事例は思い当たりません
本作ではとても意図的に作られ選択された単語であると思います
1966年と2022年の相似形
冷戦とベトナム戦争
新冷戦と近づく台湾尖閣有事、北朝鮮有事、そして始まってしまったウクライナ戦争
矛盾に満ちてどうにもならなくなった世界
何か抜本的な解決策を社会が渇望するとき
その時、現れるのがウルトラマンなのです
なんという見事な解釈なのでしょうか!
ならばウルトラマンに全て任せて他力本願でよいのでしょうか?
そうではないはず
本作の終盤の展開のように打開策を求めて自ら戦うのは私達なのです
ウクライナも自分達だけでロシアの大軍に立ち向かっているではありませんか
逃げちゃダメだ!
本作もやっぱりそれがテーマだったのです
本作の公開が延期され、2022年に公開されたのは必然だったのかもしれません
時代性とのシンクロがみごとです
大ヒットするのは当然のことです
オタクが喜ぶ単なる怪獣映画
それにとどまってはいないのです
いい意味で裏切られた。
旧作ファンです。
一体あの長い物語をどうやって破綻なく纏めるのかと心配していたのですが,いい意味で裏切られました。
庵野さん自身ウルトラマン愛がすごいので,ファンサービスは随所にあるとは思っていたのですが,ウルトラマンを含めどのキャラにも筋が一本通っていて見ごたえ十分。ストーリーも各怪獣,宇宙人のエピソードがクライマックスへの伏線として機能しており,全体としての纏まりも満足のいくデキでした。
旧作には縁がないという方も楽しめる作品です。
映画の醍醐味を味わった
私は初代のウルトラマンも樋口監督や庵野監督の作品もエヴァも(シンゴジラだけ見た)ほとんど見たことがないので比べようがありませんが、純粋に楽しかったです。
人間と外星人の知識や技術力に怖さも感じましたし、その中でもメフィラスとの戦いが一番興奮しました。禍特対のチームで闘ってる様子がもっと見たかったな。長澤まさみさん演じる浅見さんが空中キャッチされる瞬間が面白い、なんかウルトラマンのキャッチする仕草に優しさがあって好きなシーンです。あと斎藤工さん演じる神永さんの無表情からの微笑みも良かった。有岡さん演じる滝さんはちょっと演技が残念で気になってしまったけど。
帰ってから一緒に観た家族と語り合ってしまった。これが映画の醍醐味ですよね。古いとか新しいとかは関係なくて、笑ったり興奮したり、自分が楽しめるかどうかが大事で映画の素晴らしさだなと思いました。観に行って良かったです。
全然おもしろくなかったです
ウルトラマンはよく知らない、シンゴジラとシンエヴァンゲリオンがとてもおもしろく、庵野さんが好きになったから観に行きました。期待値は上げてなかったつもりです。
一言でまとめるとおもしろくなかった。
カイジュウがどんどん出てきて最初にウルトラマンが登場したところまでは良かった。シンゴジラの感じを期待してこの先どうなるのだろうと思ってワクワクした。
しかしこの直後、長澤まさみ演じるキャラ(名前も頭に入ってこない)が登場したあたりから空気がおかしくなる。一応この時点でシンゴジラ的な構図ではないと理解し、頭を切り替えたがそれでもダメだった。
・全てが冗長でテンポが悪い
・カメラワークがくどい、隙間から見るような意味深な構図は意味があるところでやるからおもしろいのに、多発されるとただただ鬱陶しい
・対策チームの人となりや関係性が何も描かれてない、分からない。数少ない隊員が1人無断でいなくなるのに『単独行動か』で済ませるって、どんな職場?ほんとに社会人か?
・人間性や関係が描かれないままバディだ相棒だと口先だけで言われても何の感慨もない。鬱陶しさが増す
・そんなんだからウルトラマンを始めとする登場人物に愛着や親しみが湧かない。
・人間の魅せ方が下手。全てが口だけ。行動や場面が伴わないか貧弱で、それを補うようにセリフで説明しようとしてるだけ。感情移入できない。
・政治的なやり取りがつまらない。しかも敵が現れて問題が起こるたびに国際社会ガー、条約ガー、と同じやり取りを繰り返すばかりで退屈。
・伏線がないかあってもしょうもない。特にあのチームの若い男が絶望して立ち上がるシーン。「人類の知性なんて」って何度も口で呟くだけの人がいきなり落ち込んでもだから何?って感じだ。全く共感も感動も湧かなかった。
・小難しい単語が並ぶばかりで考察したいと思うほど引き付けるものがない、そう描けてない。
・ウルトラマンが上位存在すぎておもしろみがない。無表情が怖くて最終的には気持ち悪いと思った。感情がないのはいい。それが上位存在だし。しかし人間を知るのに用いるのが本。そこもまだいい、知識は大切だ。けどそれ以上のことを知らないまま、言葉で説明されたことをただ受け入れるだけって本当に上位存在か?具体的な行動や感情の交流が描かれないままで、あのメンバーをよくそんなに信頼できますね?って感じだった。
・全体的にシンゴジラの劣化版
思いつくまま羅列しただけですが、ツッコミどころ満載でストーリーは退屈です。
セクハラシーンは前時代的で「これぐらいなら大丈夫でしょ?」ってチラチラ目配せされてるみたい。不愉快でしたが、あってもなくても作品の出来には関わらないと思うので評価する価値もないって感じです。
今まで見た中でワースト1と言っていいほどの出来でした。
これ庵野さんが作ってないと思います。脚本作って設定や箱を整えただけ。画面で訴えてくるものが何もないですよ。
庵野さんが作ったら公開4年後で3時間20分の大作、内容の充実度も違ったと思います。
「強いて言うなら銀色の巨人」
オリジナルをリスペクトしつつ、それで思いっきり遊びまくり、政治や科学的な要素をそれらしく交えながら、ナンセンスな部分もあくまで真摯に真剣に、面白くてカッコ良く、あくまでも円谷プロ的な色を保ちつつ壮大な印象を与えてくれる怪作でした。
分かりやすすぎるところを存分に利用して笑えて、非常に面白かったです。
個人的な感想ですが、単純に面白くない。 ただ、昭和の懐かしキャラか...
個人的な感想ですが、単純に面白くない。
ただ、昭和の懐かしキャラから観ずにはおれない方々は結構いるかとおもいます。
商業ベースでは成功なんでしょうね。
あのキャラは関係ないのね?
竹野内豊がシン・ゴジラに続き今回もキャスティングされていた。前回の演じたキャラとは違うらしいが、また政府の目立たない有能な男みたいなキャラ。高橋一生も声のみ出演していたらしい。高橋一生はどの声だったのか誰か教えて下さい(-_-;)
映画はシン・ゴジラの方が解りやすくて面白かった。
誰から見たら?
外星人からしてみたら、地球人は取るに足らない生物
では私達地球人は地球人から見たら取るに足らない生物にどんな事をしているのだろうか?
そんなことを深く考えてしまいました。
もしも、蚊と対話ができたなら、安易に彼等をパシリと叩き殺すことなど出来ないかも
何も感じず命を奪ってそれを当たり前と思っている
とても恐ろしいことですね
満足満足
自分は初代ウルトラマンの放送が、始まった年に生まれました。というわけで本家の初見は再放送ですが、子供時代に多大な影響を受けたのは間違い無いですね。それが令和の世に映画となるとは、思いもかけないボーナスをもらったようで、感激もひとしお。
ストーリーは本家からの抜粋に、現代風のリアリティを足してオーバーライドした感じ。話の展開もオリジナルストーリーを踏襲しつつ、アレンジするところはしっかりアレンジして、1本の映画としてもきちんと成立しています。画面を通して感じる雰囲気が、本家の印象に忠実で、制作側の意気込みとこだわりを感じた。
画づくりは、本家の定番、顔面大写しのパターン中心の、緊迫感漂うシーンや、浮遊感のある異星人のシーンなど、昔の雰囲気を残しながら、現代の技術で違和感なく表現していて、好感が持てた。固定電話の着信音や、浮遊音など、効果音もそのまま再現されていて、ああ、コレコレ、と懐かしくなりました。
旧作はCGが無いので、子供ながらに少しダサい特殊効果が気になってましたが、今回作品が現代に蘇ったことで、スッキリしました。まあ、大人になってみると、旧作はそのダサさもまた良いのですが。
ネタバレになるので触れにくいですが、個人的には、「巨大化」と「ゼットン」の裏ストーリーに感激です。本家見ていた人には、絶対おすすめ。そうで無い人も、本家の正当なイメージが伝わるので、楽しめると思います。
今年は「シン仮面ライダー」もあり、楽しみが増えますね。
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