シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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ウルトラマンは奮闘したくさんの禍威獣を倒したが、 最大の敵ゼットンが送り込まれる。 終盤の長澤まさみの「行ってらっしゃい」 斎藤工「行ってきます」のセリフに胸が熱くなった。
動画配信で映画「シン・ウルトラマン」を見た。
2022年製作/112分/G/日本
配給:東宝
劇場公開日:2022年5月13日
斎藤工
長澤まさみ
有岡大貴
早見あかり
田中哲司
西島秀俊
山本耕史
岩松了
長塚圭史
嶋田久作
益岡徹
山崎一
和田聰宏
冒頭に円谷プロのクレジットが出る。
ここでもうワクワクしてしまう。
序盤から惜しみなく禍威獣(カイジュウ)が現れる。
ゴメス
マンモスフラワー
ペギラ
ラルゲユウス
カイゲル
パゴス
ネロンガ
ガボラ
どこか既視感があるのはシン・ゴジラのせいだろう。
やっぱりこれは庵野秀明の映画だ。
ウルトラマンに変身するのは神永新二(斎藤工)。
変身する前も変身してからもかっこいい、美味しい役だと思った。
浅見弘子(長澤まさみ)も同じ。
ヒロインであり、
身長が数十メートルになったり美味しい役どころだ。
地球はザラブ星人やメフィラス星人(山本耕史)たちに狙われていた。
ウルトラマンは奮闘したくさんの禍威獣を倒したが、
最大の敵ゼットンが送り込まれる。
終盤の長澤まさみの「行ってらっしゃい」
斎藤工「行ってきます」のセリフに胸が熱くなった。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
役作りが出色&ディテールも充実
もちろん、評論子も「ウルトラマン世代」(ウルトラセブン、ウルトラマンA)の一員で、その意味では、このシン・シリーズの公開も楽しみにしていた一本になります。
「シン」シリーズでは、初めての作品にもなりますけれども、テレビの放送番組とは打って変わって、グッと「大人向け」の味付けで作られていた作品だったとと思います。本作は。
その中でも、特筆すべきは、過威獣特設対策室で、神永新二(ウルトラマン)のバディ(相棒or相方)を務めた浅見弘子こと、長澤まさみの演技と言えるでしょう。
自らの職務に充分な自信と自負を持ち、それゆえ、専門職(分析官)としての落ち着いた物腰の霞が関のエリート官僚を、遺憾なく演じていたと思います。評論子は。
お役人=官僚の世界は、どうかするとステレオタイプに見られがちなのですけれども、こんなに見事に演じきっていたということは、他の過特対メンバーと同様に、「霞が関官僚」という、ある意味ではマイナーな「生き物」という役作りに、相当な努力と苦心とがあったもと推察します。
評論子としては、その労を多としたいと思います。
そして、彼女のそういう出色の演技なくして、過特対は映えなかったと思います。評論子は。
彼女の演技が出色の一本としてだけでも、佳作と言えると思います。
<映画のことば>
「気の利かない男ねぇ。君もついでにコーヒーでもどうだと聞くか、黙って置いていくくらいした方がモテるわよ。」
「我々は個体で生命が完結している。それぞれが、自分の意思で、自分のために動くものだろ。」
「世の中は個人だけで構成されていない。あなたのコーヒーも、着ている服も、みんな見知らぬ誰かのおかげなの。人は誰かの世話になり続けて生きている社会性の動物なのよ。」
「そうか。それが群れか。」
「アホなの?この男は。」
(追記)
消耗品とされている用箋類や筆記具(ボールペン)などは別として、ある程度の耐用年数のあるものは公有財産としての「備品」として、個別に台帳に搭載して管理されています。お役所では。
つまり、一品一品に「備品管理票」というシールが貼られていて、購入年月や使用している所属が明記されます(おそらくですが…そこまで徹底して備品を管理している民間企業は、まずないと思います)。
しかし、過威獣特設対策室で浅見分析官の机の上の電話機には、ちゃんと、この備品管理票が貼ってありました(驚)。
ディテールといえば、ほんのディテールなんですけれども。
しかし、その一点からしても、本作の製作スタッフが、「霞が関」というところを、いかに綿密に取材しているかということが、明らかだと思います。評論子は。
そういうことから、そういうディテールにまで気を遣っている作品というのは、観ていて、気持ち良いものです。
(A県のとある漁港という設定のはずが、画面に映る漁船は、何故か他のB県の知事から登録番号の配布を受けた漁船ばかりというのは、ロケーションという「大人の都合」ということで、ほんのご愛嬌。)
個人的には、こういう「つくりの良い」作品に出会うと、嬉しくなります。
ちなみに、お役所で、自分の電話機(内線電話)が配付されるのは、役付職員(係長級以上)。浅見弘子さんは「分析官」という「役付」ですから、当然、使っていたのは、彼女に専用の電話機。
なお、単独の外線(NTT線)が配付されるのは、管理職以上(ただし、お役所でもタイヤル・インが一般的になってきた昨今は、そうとは限りませんが…。)。
浅見弘子さんは分析官という官位をお持ちで、ライン職(局長→部長→課長→課長補佐→係長→係員)に引き直せば「課長補佐級以上」で、過特対の部屋の中では直接に使っている部下は置かれていなかったようですが、扱いとしては管理職待遇の方ですから、セオリーから行くと、彼女の電話機は、ゼロ発信で専用の外線が使えたはずです。→誰がかけた電話かすぐにわかるので、電話料金が多額になると、予算経理担当からのチェックが入るというデメリットもあると聞き及びます。汗)
それゆえ、ちゃんと管理職手当の支給も受けていたことでしょう。彼女は。(笑)
本当に「ほんの余談」なのですけれども。
そんな空想(妄想?)も楽しめたところも、評論子には、好印象の一本でした。
CGが主流の時代だけど、ウルトラマンの光線とか、変身シーンとか、あ...
人間賛歌
冒頭、ウルトラQの怪獣が姿を現しシンゴジラのテロップが改まりシンウルトラマンとなり始まるこの映画
いろいろとウルトラシリーズのオマージュが多く子供のころビデオで見て育ったから「こんなだったな」と懐かしい気持ちになる一方、ザラブ星人が人間をだまし殲滅をもくろむ狡猾さ、メフィラス星人の「人間は我々高度な外星人に従うべき」という考えの押し付け、どうせ狙われるならば滅ぼしたほうがいいという光の国の決定に立ち向かうウルトラマンの姿もよかったけれど、太陽系を消滅させるような強敵ゼットンを倒すための術を発見し人間の手で解決する展開も良かった
初代のラストをしっかり踏まえている一方、絶望的な出来事を人間は乗り越えられるそんなメッセージは現代にも通用するなと思った。
ウルトラシリーズが好きだった方にもお勧めだけれどそうじゃない方にも突き刺さる映画だなと感じた
カラータイマーのない銀色の巨人、起つ!
正月休みを利用して、Blu-ray鑑賞で楽しみました。この作品も最高、何度見ても面白い!
オープニングでチラ、チラっと出てくる怪獣達。映画館で見た時には、度肝抜かれて驚きしかなかったですが、あらためて見直すとスゴいですね。良くできてストーリーに繋がってました。
初っぱなからすっかり引き込まれちゃいます。
そして、予告編でもお馴染みだったネロンガ、ガボラとの戦い。炸裂するスペシウム光線。
いや~、目が離せないとはこの事です。
早々とウルトラマンの正体がばれてしまうのも本作の魅力の一つ。テレビシリーズでは描かれることのないウルトラマンの力の争奪戦。お偉いさん達の葛藤も楽しませてもらいました。
そんな中で巨大化する長澤まさみさん。スーツ姿のままってのがセクシーで良かったです。この特殊な体験で研究材料として振り回された経験談もリアルでした。
未知のものに対する恐怖のあらわれですかね。
ウルトラマンと互角に戦うメフィラスとか、偽ウルトラマンで策略を巡らすザラブとか、リアルタイムでテレビシリーズを見ていたものとしては、感慨深いものがありました。
そして、最後の決戦。ゾーフィとゼットン。
最後の最後まで、見所満載。まさにウルトラマン、ここにアリって感じの1本です。
こんな感じで「シン・ウルトラセブン」なんてのも見てみたい気がします。
ちなみにBlu-rayには「シン・ウルトラファイト」なる特典がついてます。知る人ぞ知る懐かしいタイトルです。これがまた面白い!
ホンッと楽しませてもらいました。
ウルトラマンは守りたい…ですか。
個人的にはもやもや感が残る作品だったな。庵野秀明のファンとか、シン・ゴジラやエヴァが好きな人は喜ぶのかな。
なんかジブリっぽくなってしまったなあ。という印象。
人類は愚かで弱い存在で、このままでは自滅してしまう。だからウルトラマンは地球を守りたい、という話。
庵野秀明が本作にどんなテーマや問いを設定したのかはわからないが、小生が鑑賞した感想としては、電力や原子力といった直接的な脅威もそうだし、外国からのさまざまな攻撃といったものがあって、人類は自らを滅ぼしかねない状況になっている。その危険を警告しているような印象だった。
本作では怪獣は日本にしか現れなくて、宇宙からの工作員やスパイみたいな存在がやってくる。これは現実には海外から来ているわけで、そういうメタファーなんだと思う。そういう連中をウルトラマンが身を挺してやっつけてくれるわけだが、現実にはウルトラマンはいないのだから、自ら身を守るか、破滅するか、ということになる。
そうですか…。という感じだった。やっぱりこういうストレートなテーマじゃないとヒットしないのかもしれないなあ。
無しか有りかで言えば有り、不満はあれど作ってくれてありがとうと言いたい
今回レンタルで観るまで前情報は極力見なかった。
カラータイマーが無い
怪獣じゃなく禍威獣(かいじゅう)
科特隊じゃなく禍特対(かとくたい)
BGMがウルトラQからウルトラマンに使われたものを使っている
出てくる禍威獣の系譜がマニアに想像が着くように着ぐるみを改造して使っていた順番で出している
ザラブ星人身体がペラペラ(笑)
凄腕営業マンメフィラス星人(笑)
ゾーフィ(笑)
巨大長澤まさみ
なんじゃこれは…とブツクサ言いながら見続ける私
初戦のマスクが初期のマスクなだけで合わせて来てるし、その後マスクが変わっているだけで「あ、変わってきた」「偽ウルトラマンの目と足がが尖ってないなぁ」とか言い出したらもうだめだ。
何だかんだ言って初代ウルトラマンが好きだ。
これはどうしようもない。
過去作品と比較しながら見てしまう…これもどうしようもない。
この作品が初代ウルトラマンを見て育った人々が作ったウルトラマンだと言うことに羨ましさとこれじゃない気持ちが相まってしまうジレンマが発生して素直に見られないのも致し方ない。
めんどくさい設定で大人の鑑賞に耐える作品にしているが”ウルトラマン“を観たいには「もっと簡単な設定で良いよ」と思う。
極論すれば、マーベルシリーズに代表される洋画ヒーロー作品も、大人が観ても恥ずかしくないを目指して、ああなったと思う。
好きなファンが居るのに、大人だから…幼稚だからと抑えられていたものがこの数十年で一斉に発芽したのではないか?
好きなものは好きでいいんだよ…と。
俺たちが好きなものは幼稚じゃねぇ!
ちゃんと考証して作れば大人の鑑賞にだって耐えられるんだ…と言う気概は感じられた。
が、感じられただけで一作品としては総集編感が否めない。昔のヒーロー特撮はテレビ作品編集したのを映画にしてたのがあったし、ウルトラマンも仮面ライダーもそうだった。
同様に今作もエピソードが多くて、急ぎ足であり、禍特対メンバーへの愛着もあまり湧かないまま終わってしまった。
マニア用に旧作へのオマージュは見られるものの、巨大長澤まさみが腕を振るう姿は巨大フジ隊員を思い出すが、両者のキャラクター違いから、大分見る部分も違ってしまい、この演出した奴らに足フェチが居るのかな?って思うくらいに足のアピールは感じた。
ゾーフィが出してきたゼットンをウルトラマンのアシストと犠牲で倒すエピソードが初代のイデ隊員エピソードと比較すると軽い。
イデは独自の発明で結構な数の怪獣を倒す兵器を作ってたからこそのエピソードになったが、この作品では取って付けた感じになってたから。
ラストがあれで終わるのはあっけなさ過ぎるし、早々にウルトラマンの正体がバレて現実的な考証が入ると「まぁそうなるよな…」って展開になるのは頂けない。
手放しで誉める作品じゃないけど、好きな人は観て良いと思う。
正義のヒーローはどこいったの?
カイジュウと日本が戦っていた。
そんな中ウルトラマンが現れ、カイジュウを倒した。
日本がほかの生命体に脅かされたり、ウルトラマンの同族が地球を破壊しようとしたという内容だった。
ウルトラマンという概念が覆られました。
正体がすぐにばれたりしているし、地球外生命体が交渉にくるし。
昔のウルトラマンって感じはしなかったです。
ウルトラマンの同族が地球を破壊しようとしている所で、正義のヒーローではなかったのかと思いました。
前半は好きだが…
ネロンガ・ガボラ戦はスピーディに、ザラブ星人も細かいネタを入れつつほぼ原作通りでよかった。
長澤まさみが巨大化するまでは原作通りでだったが、そこからメフィラスに変な設定付けたり、ベーターシステムで誰でも巨大化出来たり、光の国の掟でゾーフィがゼットン持ってくるとかやりたい放題。
本来なら地球の事で宇宙人同士が争っても意味がないって撤退するのに、あれじゃメフィラスがただ逃げただけになる。
ベータカプセルを点火したあとまた点火って意味がわからない。
それにゾーフィが命を持ってこないから結局リピアは神永に譲って死亡したし。
後半の改変が酷かった。
不安と混沌が渦巻く日本に現れた銀色に輝く光の巨人…その名はウルトラマン。庵野秀明作品初心者にもってこいな作品であるためシン・ゴジラとシン・仮面ライダーよりも庵野節はやや控えめ。
正体不明の巨大不明生物 禍威獣〈カイジュウ〉が
現れ破壊と避難を繰り返されることが日常茶飯事となった日本。それに頭を抱える政府は民間と各省庁から集めたクセの強いスペシャリストによる禍威獣特設対策室
通称 禍特対〈カトクタイ〉を設立。一刻も早く禍威獣による大規模な被害を防ぐため総力をあげ立ち向かうが禍威獣の前では通常兵器すら役に立たない。そんな時
大気圏外よりヒトの形をした銀色の巨人が飛来する。その正体は巨大人型生物 ウルトラマン(仮称)。
言わずと知れた大人気空想特撮シリーズを大ヒットを記録した「シン・ゴジラ」の樋口真嗣と庵野秀明が現代日本に世界観を置き換えリブート。シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース3作品目。「シン・ゴジラ」に引き継ぎ樋口真嗣が監督を務め、庵野秀明は企画、脚本
そして当時「シン・エヴァンゲリオン劇場版:ⅠⅠ」と「シン・仮面ライダー」をほぼ同時進行で担当していたため本作では総監修というカタチをとっている。
キャスト陣は斎藤工、長澤まさみ、早見あかり、有岡大貴、田中哲司と超豪華な俳優らがズラリ並ぶなか、「私の好きな(苦手な)言葉です」という耳に残るフレーズを連呼し、いかにも外星人の雰囲気を醸し出す外星人0号 メフィラス役の山本耕史の好演は必見。
本作はほぼ会議メインだった「シン・ゴジラ」とは打って変わって戦闘シーンがあり、様々なデザインや背景の美しさと迫力のバトルが繰り広げられるおかげであまり退屈しないが「シン・ゴジラ」並の会話スピードの速さと情報量は相変わらず健在なので日本語字幕を表示することをオススメする。余韻をたっぷり楽しめる主題歌は米津玄師の「M八七」。元々「M七八」だったのだが庵野秀明の提案を米津玄師が受け入れたことで今のようなタイトルになったという逸話がある。「シン・ゴジラ」よりもかなり一般向けなので庵野秀明作品を初めて観るひとにはうってつけの一作であるがいつもの庵野節炸裂を求めている庵野秀明作品ファン(僕もそうだが)はすこし物足りないかも。
好きな人は楽しめる
禍威獣の脅威にさらされる日本。禍特対はそれらを撃退していたが、ネロンガに対し策が尽きてしまう。そこに銀色の巨人が現れ、ネロンガを退治。政府は巨人をウルトラマンと名付けるが、どう対処するか苦慮する。そして外星人ザラブが現れ。
ウルトラマン好きです。効果音等が昔のを使っていて、懐かしいです。カラーターマーのないウルトラマンは、青森市出身の芸術家成田亨のデザインを踏襲しています。パゴス、ネロンガ、ガボラは、当時着ぐるみを使いまわしていて、それを今作では同じ仲間の生き物とする設定が楽しい。変わったアングルのカメラワークは、実相寺監督のオマージュだな。ゾーフィとゼットンの関係に驚き。ゼットンは恐竜どころか、生物でもない無機物とは。と、こんな感じで好きな人は楽しめる作品でした。そういえば、シンゴジラに比べ、政府の動きが格段に速くなっているのも楽しい。
ウルトラマンのネタバレにがっかり
ガキの頃からウルトラマンもウルトラセブンも、正体は誰か分かっているけどはっきり明かさない製作者と観客の阿吽の呼吸感。あっさりと紳士協定が崩れて何となくシラケモード。
面白かったのは長澤まさみさんのガリバー化かなあ。
山本耕史さんとのやり取りもうざくて。
シンゴジラの感動はなく、個人的には残念。
新作のウルトラマン、結構おもしろかった。 単なる戦闘にとどまらず、...
シン・ゴジラが面白かったので。
ゴジラ初心者なのにシン・ゴジラが非常に面白くハマったので、シン・シリーズ見てみようかなと思い視聴。ウルトラマンは存在を知っているくらいで設定はほぼ知りません。
最初の10分はシン・ゴジラのように潔いテンポにぐいぐい引き込まれて面白かった!でも、そこから急にトーンダウンして、あれれ…?と引いてしまった。なんだろう、怪獣や外星人との闘いではなく人間ドラマにスポットを当てようとしたのは分かるんだけど、掘り下げが甘いというか浅くて、どのキャラにも感情移入できず…。ウルトラマンが人間を愛するようになった経緯がいまいちで説得力に欠ける気がした。もっとチームの絆が深まるようなエピソードがあればなあ。
そもそも長澤まさみの登場をあんなに焦らして引っ張るところから謎だなと。声ですぐ分かるし…大事なキャラではあるけど脇だし。あれは長澤まさみファンへのサービスなのか?
そんなこんなで、自分の好みとは微妙にずっとズレていて、あまり入り込めませんでした。とりあえずシン・仮面ライダーも観てみます。
初代ウルトラマンと育った50代おやじから
初代ウルトラマンからウルトラシリーズや特撮全般、
そして庵野監督をアマチュア時代から置いかけて来た、
オタク引きずりおやじからの視点です。
ロゴの出し方からカメラアングルまで、オリジナルへのオマージュてんこ盛り、
音楽もキャストも悪くない。だが、恐ろしく物足りない。
シン・ゴジラのときのようなグイグイ引き込まれる感じがなく
ウルトラマンが登場しようが、スペシウム光線を打とうがなぜか感情を揺さぶられない。
短い上映時間にもかかわらずテンポも悪い。
数年前に円谷プロが作ったCGのショートムービーを見たときのほうが、
よほどドキドキしました。脚本も庵野さんなのに。
樋口監督!またやらかしたか!
樋口監督は特技監督としては優秀だと思いますが、
メインの監督作は良作が1本もないのです。
空想特撮映画云々と逃げ道を与えている方がいますが、
娯楽映画として楽しめないのは単純に失格です。
※あくまで個人的な好み、感想です。
恐るべき特撮作品
物語や映像については好みが分かれる作品だと思う。
だから、酷評も絶賛も、どちらも頷けるものが多い。
私的には最高だったが、この最高が最低に感じた方も多い。本作は、つまりはそういう作品なのだと思う。
ただ一点。
本作の「ウルトラマン」知識について難癖をつけている方が散見されるのだが……それだけは「見識が甘い」とはっきり言っておきたい。
既に識者の多くが解説しているので、本レビューでは詳細は省くが、本作はウルトラマンのメジャーな要素から、それこそ雑誌に掲載されたたった一文の木端設定まで、広く深く掘り下げて物語へ巧みに取り込んでいる。
主なものは、何故一般的に「ゾフィー」として名の知れる彼が、違う姿・名前で登場したのか? という点だろうか。
識者による解説を読んだ時はひっくり返ったものだ。
庵野秀明とは実に恐ろしいオタクなのだ、と再認識させられた。
現代社会に置き換えて再構築した空想特撮映画!
「ウルトラマン」シリーズといえは、男の子が必ず通る道でしょう。わたしも子供の頃みていました。そしてうちの小学の息子も、その時代のウルトラマンをみているのです。そんな親子が2人が、こうしてウルトラマンの映画を映画館で二人で観に行くとは感慨深いものがありました。
いきなり禍威獣(カイジュウ)とウルトラマンの決闘シーンがあります。対決したのはネロンガとガボラでしたね。いや~昔ながらの特撮な感じがでて面白かった。子供も大人も大興奮なシーンでした。
そして、庵野秀明節炸裂でしたね(笑)もう、これ「エヴァンゲリオン」と言わんばかりの難しい言葉のセレクション。言葉が難しいのに早回しとも思えるセリフの言い回しで、大人でもついていくのがやっとでしたので、子供は正直ついていけなかったでしょうね。
が、そういうマイナスな面を打ち消すのが、やっぱりウルトラマンの存在ですね。あの人間味がある特徴的な姿に、懐かしの銀と赤い色と光る眼に光線とウルトラマンが出てくれば、難しかった話も一気に興奮に変わります。やっぱりもっと戦いが見たかったなぁと思いますね。
俳優陣も面白かった。コメディ風に作られていて、長澤まさみが主役かと思える程面白い存在でした。主人公の神永新二を演じる斎藤工も面白い存在。ウルトラマン化してしまい人間のような感情が無い中でも、仲間と言う存在に気付いていく展開は良かったです。
難しさもありながらも、総じて楽しめましたし、我が息子も楽しめたと言っていたので、良かったですね。
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