シン・ウルトラマンのレビュー・感想・評価
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まあまあかな
巨大化したまさみちゃん、笑笑笑笑でした。
ヒジでビル壊してちょいパンツ見えそうなんが
笑けました。ガリバーみたいにはりつけられて
ました。おもろいわあ。
随所にエヴァ的な要素、シンゴジラ的な
要素が散りばめられてなかなかイカした
ウルトラマンでした。開始早々にすでに
怪獣は多発してましてそれをカトク隊が
殲滅し大活躍してるというのがいいですね。
ウルトラマン頼みの人任せ感がない。
しかも、いろいろ目的はあるとしても
地球は異星人たちにかなりな大人気。
黒船の如く続々と現れて不平等条約を次から次へと
結んでいきます。暴れて破壊するだけでなく
話し合いと駆け引きとズルで滅ぼす。
かなりやり手の異星人達。見習いたいですね。
最後はゼットン。やはりゼットン。ですよね。
バルタン星人は著作権やなんやかや大人の事情が
あったのかしら?いませんでした。まあまあ面白かったです。仮面ライダーも楽しみです。
カラータイマーはない
シンシリーズのシンとは真というより神であるのだと思いますが、今回も神話のようなお話になってます。
神話とか童話寓話のように説教臭いところもなくはないですがエンターテインメント性がアップして難しいことを考えずにみればシンシリーズの中では面白いほうなんじゃないかと思います。
カメラはシンゴジラとは違ってウルトラマンらしさを出すためなのかヒキの特撮怪獣映画ぽい視点。
科特隊が禍特対だったり、ウルトラQにも触れているのはカトクタイを政府機関として描くためで・・・ウルトラマンを偶然現れた神として描くためなのだろう。
作りこみ方からして禍威獣のバックグラウンドもきっちりやってそうですが、作中の説明は少なめなのは怪獣映画ではないという主張なのか・・・
ちょっと食い足りない感じはしましたが面白かったです。
面白いとは思いました
シン・ゴジラにしてもシン・ウルトラマンにしても
舞台を現代に置き換えてリアルな社会と融合させたらどうなるかという
90年代のアニメでやった事を今になって実写でやっている
まあ、そんな印象なんですがー
よく落とし込んでいるとは思うんだけど
この作品に関しては観終わって
で?
って思ってしまった
結局、神永となったウルトラマンは何がしたかった?
そもそも目的はなんだった?
もう少し踏み込んでも良かったのではないかと
それと、主題歌はなんか取ってつけたようであまり世界観に合ってない
良くも悪くもシン・ウルトラマン
総評:ウルトラマンファンが作った二次創作といった感じ。
映像、音声の点はすごく良い。劇場スクリーンでニュルニュル動くウルトラマン、甲高い音を奏でながら放たれるスペシウム光線にはいい意味で鳥肌がたった。
また、往年のファンならニヤッとさせられるような過去作品からのオマージュがあり、その点に関しては良かった。
今回の作品はウルトラマンがなぜ地球を救うのか、スペシウム光線の原理など従来のウルトラマンでは触れない点を中心としており、ウルトラマンの登場,戦闘シーンよりかは会話シーンが大半を占める。
なので「ウルトラマンが出てきて怪獣を倒す」、「地球防衛軍が飛行機や光線銃で怪獣と戦う」といった従来のウルトラマンストーリーが好きな人には合わないかもしれない。
科学特捜隊に関してもパソコンで相手を分析し、自衛隊が応戦するといった形なので割と現実的である。
基本パソコンと睨めっこだ。
この作品において最大の問題点を挙げるとするならストーリーと構成である。
ウルトラマンの深い点に触れるのはいいが、根本のストーリーがつまらない。
元々3部作構成なんじゃないか?と思わせるくらいテンポが速い。なので広げた風呂敷を畳めていない印象。
特に後半は慌ただしく展開が進み、登場人物の行動意義に疑問を感じる点が多い。
見るなら劇場をお勧めする。自宅で見るのはお勧めしない。テンポが速いのにノッペリとした空気感に劇場でも少しストレスに感じたほどだ。自宅なら尚更だろう。
一緒に行った友人がチラチラとアップルウォッチで時間を確認していたのを見て「ウルトラマンよりも彼のカラータイマーの方が先に限界を迎えたのか」としみじみ思った。
自宅で見る場合はおそらく空気感に耐えられずSNSやソシャゲをプレイしてしまうだろう。
とはいえ、劇場に足を運び1900円払うのも勿体無いように思う。
他にも良い面、悪い面書きたいことは多々あるが、私のカラータイマーがなっているのでここまでとさせてもらう。
地球人の諸君、それではまた。。。
シュワッチ!!
過度の期待をするべきではない
早々にチンケな台詞に⁈シン・ゴジラとは大違い。
長澤まさみはコンフィデイズマンJPのまんま、
ゼットンはエヴァンゲリオンに酷似。
空想科学特捜隊の指摘とギリの戦いかな。
過度の期待は危険です。
レビューが伸びないのが納得
タイトルなし
小ネタだったり、最新の技術でウルトラマンが観られたのはとても良かった。BGMだったり、効果音なども楽しめた。
しかし中身は最早お遊戯会を見ているようだった。終始 数少ないメンツの内輪だけで話が進んでいき、詰まらないおふさげを盛り込みながら話が進むので全く危機感を感じられず何の感情移入も出来ず壮大に白けていた。怪獣(変換するの面倒なので)との戦いはどれもあっさり。メフィラス星人もっと頑張れよ。ゾフィー見えた瞬間撤退て、まだ戦い始めたばっかでしょ!?ここに関してはシンエヴァのシンジとゲンドウとの戦いを彷彿とさせるガッカリ感。
最後なんてウルトラマン1人じゃ勝てないかもしれないと言ってたのに、有岡くんに託したUSBメモリー1つであっさり解決。大気圏であれだけ歯が立たなかったゼットンもあっさり撃破。あそこから形状が怪獣に変化して普通に戦っても良かったのでは?
庵野監督は自分の作品の仕上がりの確認をしないと言っていたが、だからシンエヴァに続きこんな作品に仕上がっちゃうんだよ。もう才能だけで上手いこと出来てた時代は終わったんだとしっかり認識してほしい。ウルトラマンもエヴァも庵野秀明も好きなだけに、立て続けにこんな酷い作品を掴まされて本当に悔しい。シンゴジラは奇跡だったのか...
全く心が動かないまま終わった。字幕が欲しかったかも。
全く心が動かないまま映画が終わったのでビックリしました。
私は特別ウルトラマン好き、特撮好きというわけではないのですが、今回はなんとなく評判が良かったので観賞しました。
ですので詳しいことは全く分かりませんし、眠くなりあまり内容が理解できてないと思いますが、全素人目には全く盛り上がりどころがない映画だと感じました。
まずウルトラマンがなぜあんなに人間のことが好きであるのか本当によくわかりません。人間とはさっき出会ったばかりで会話すらほとんどしてないのではないでしょうか?
そもそもウルトラマンになったかみながと以前のかみながとは人格が変わっているのでは?と思いますが周囲はその変化に気づかないのでしょうか?(見落としてるかも)彼には家族などいないのでしょうか?
そしてやたらバディバディと言いますが、長澤さんともさっき会ったばかりでほとんど会話してないじゃん…と関係の薄さが気になったまま話は進んでいき心が置いてけぼりでした。
あと見せ方が悪いのか主要キャストの方々の演技が皆いまいちだと感じました。特に説明セリフを長々としゃべるのですが、滑舌が微妙な人が多く聞き取るのに神経を使いました。
そもそもなんの面白みもなくだらだらしゃべり続ける説明セリフを、ただ聞き取り続ける作業はつらすぎます。字幕があればもう少し楽しめたかもしれません。後はCGと役者の演技が微妙にずれているのも気になりました。
キャラクター描写も良くなく、特に誰のことも好きならないまま終わります。人間を描く気がないのならそれもいいと思いますが中途半端にキャラ付けしてることについて逆にイラついてしまいました。
あと政治家達が無駄に有名俳優だったりするのも「だから何?」という感じです。
あと最近の映像作品はSNSYouTube描写は避けて通れないのかもしれませんが、今回の様にチープな演出だと、「またこういうのか…」とめちゃくちゃ冷めます。チープなYouTube演出なくせに変身前かみながや巨大化長澤さんは長距離からでもやたら鮮明に撮れる高機能なスマホカメラがある世界なのかな?と思いました。
巨大化が解けた長澤さんが「酔ってもないのにブルーベリーシートに…」的なこと言ってましたが、あんな巨大なブルーシート(そんなのある?)から障害物競争の網くぐるように出てきてそんなのんきなこと言う?
そもそもウルトラマン、特撮好きな人間ではないので合わなかったのではと言えばそれまでですがシンゴジラはそれなりに楽しめました。全体としてせめてもっとわかりやすく熱い展開などあれば好みだったと思いますが、全てにおいて劣化したシンゴジラとしか思えませんでした。
動くウルトラマンを楽しんでください^ ^
継ぎ目のないウルトラマンが動く!
それだけで楽しい。
着ぐるみではなく、生物としてのウルトラマンのウルトラアクション!
それだけで楽しめると思います。
昔のウルトラマンはうろ覚えなところもあるので、ストーリーで?となる部分はあるりました。
あと、カイジュウの文字変えたりは、じぜんじょうほうみてなかったら早すぎて読めない、、、し、変える意味もあんまりなかったような、、、。
でもウルトラマン好きなら観ていいと思う。
何か違う
絶賛が多い様ですが私には合わない作品でしたウルトラマンがそもそもこういう作品なんだと言われたらジャンル的に合わないのかもしれないです
前半15分くらいまでは『シン』の気配を感じてワクワクしたのですが中盤と後半はウルトラマンだった様で楽しめませんでした
シンウルトラマンという題名で
シンゴジラを作った庵野監修の映画として観に行く方が大多数なのではないかと…
なのにただウルトラマンを見せられた感じというか、ウルトラマン好きだけに観て欲しかったのでしょうか?
だったら新ウルトラマンでいいじゃないですか『シン』を付ける必要あったのかな
空想科学ってのは大の大人が馬鹿真面目にファンタジーを現実世界で起こった場合はこうなると強引にでも思わせる事を目的としていると思っていたのですが…
あまりに整合性のない描写が多くて途中から真面目に見ているのが馬鹿らしくなりました、かといってコメディだとしても笑えないしシュール過ぎる。
何かまとまりの無い映画という感想
庵野総監督のシン仮面ライダーは期待しています。
自分が悪かった
宮崎駿監督の映画でも全ていいものばかりではない
それはわかっている
監督が納得いくものが撮れているのであればその映画は完成されているのだから
期待してみる側は期待しすぎていることに反省するべきなのだろう。
シンゴジラには完璧にやられてしまったが故にこの作品にも「やられたい」という構えが自分にはあった、それがまず間違い。
自分が悪い
シン·ウルトラマン
普通に楽しいウルトラマンの映画が見たかった。
この国だけになぜか出てくる怪獣。
政府での長いセリフ。
怪獣との会話。
なんとなく予想できたが、やっぱり眠くなる映画だった。
カラータイマーが無いって、違和感だったな。
でも、もしかして、帰ったきたウルトラマンがあったとしても、多分見に行くだろうけど。
星3.5は膨大なセリフと滑舌に苦労したであろう、演者さんに捧げます。シン•ゴジラの方が面白かった
シン•ゴジラの方が、面白かった!
官民あげてゴジラと戦う姿には心が踊ったし、鑑賞後には爽快感すらありました。
シン•ウルトラマンは、たった数名のチームで戦っているだけ、最後は余りにもあっけなく戦い終了で、拍子抜けがしてしまいました。
星3.5は、膨大なセリフと滑舌に、苦労したであろう出演者さんに捧げます。
世にも奇妙な物語の長編大作
実は子供向けでしたね。
シン・ゴジラよろしく難解な用語を捲し立ててるものの、骨組みが超シンプルでガッツリ説明します。
「彼は状況を理解しているのよ」「最後の一瞥、あれはアイコンタクトよ」って御都合主義がハンパない。
格闘シーンではピーンと伸びたポーズのままクルクル…、ソフビフィギュアで撮影してるような。
特撮映画としては「なんじゃこりゃ」ですが、世にも奇妙な物語の長編大作を観てるつもりで、宇宙人と交流する不思議な話だと思って観ればかなり面白いです。
脚本、劇中音楽は面白い。
空想科学読本という本を、わからなくても楽しんで読める人は、これも楽しめると思う。
と言う感じで、楽しみたい人が楽しめると言うテイスト。万人受けするものではないのかな。
あと、特撮、特撮、長澤まさみ、長澤まさみ!?が強すぎます。東宝さ〜ん、気持ちはわかるけど、まさみちゃんの使い方間違えてますよ。
監督さんが違うとこうも単調になるのねぇ。
記憶の穴埋め作業だけじゃなく
怪獣が登場しウルトラマンが戦う、程度の幼い頃の記憶しか残ってない「ウルトラマン」。
「シン」になって初めて、背景設定をようやく理解できたような気がする。ああ、こういう設定だったのかと。この謎が溶けた感は、隔世の感があるだけになかなか重みがあって楽しかった。
シン・ゴジラと同じように、政治屋は相変わらず右往左往。一部の有能な若い人たちが光る日本社会っていうのがまあ清々しい感はあるんだけどちょっとワンパタかな。日本だけあんな怪獣の災禍に襲われたらもう国としてやっていけないような気もしたけど、まあそこはいいか。
この「三体感」とでも言いますかスケールの大きい、宇宙における未開の地球など簡単に消滅させられるっていう設定は、小さい子には酷じゃないのかなーと個人的には思う。PG12とかいらないんですかね。未だにレイア姫の星が消えたシーンはショックだったなって思い出せるので。
キスシーンは撮影したけどカットしたとのこと。英断ですね。いらない。あったらずっこけてしまったはず。
特撮ファンにはたまらない作品なのかな、でもそうじゃなくてもエンタメ作品としてなかなか良くできていたのでは?幼い頃の記憶がなるほどってなった満足感もあるんだけどそれだけじゃなくてもなかなか楽しめました。「わたしの好きな言葉です」の人はなかなかいい味で良かったし。
普通に楽しかったな(笑)
仕事の都合と人混みが嫌なので、ようやく観に行きました。
ウルトラマンに想い入れは、全く無く、しかし情報は、シャットアウトして鑑賞。(昔はネットとかで前情報を仕入れたりしてから鑑賞したりしましたが最近は、逆に情報が出過ぎるので前情報無しで観るようになりました。)
大体、他の方のレビューと同じ様な感想になりますね。展開早い早い!(笑)
すっごく簡単に言うと劇場版エヴァ同様、TVシリーズを映画に纏めたモノで、只、エヴァのように連作に出来ないから、想い入れのある怪獣やらエピソードで纏めて、演出は、「シン・エヴァ」「シン・ゴジラ」風にしてみました?
恐らく「シン・仮面ライダー」も同じ感じかな?(観るけどね(笑))
ゴジラのような出し惜しみ的ではなく最初から、全開でウルトラマン出していきなりスペシウム光線!
アクション面は、申し分無しなのですが、やはり展開が早いせいか、人間ドラマ部分は、おざなりで、しかし制作側もわかっているのか、意図的にそうしてる感がわかるので、不満に感じることが無かったです。
巨大長澤まさみや、「エロ担当です。」みたいな演出で押し切る!(笑)
ラストも捻りあるかな?と思いきやウルトラマンの自己犠牲で斎藤工生き返らせて終了!
と、ばっさり!(エンドロールの後、エピローグ的な映像あるかと思いきや全く無し!)
全てが潔い感じで、最後まで行ってるので悪い印象が無く、本当楽しめました。
良かったが、響かなかった
先年、期待もせずに「シン・ゴジラ」を観に行き、その後「なぜ俺はこんな何回も観たくなるのだろう?」の検討用も含めその年5回も鑑賞してしまった私ですが、非常に残念ながらこの映画はその再来にはなりませんでした。う〜ん、決して悪くはないのですが、ウルトラマンのいる現代日本がどうしても「そこに自分もいる可能性が僅かでもある世界線」と思えなかった。
じつは私、シン・ゴジラ上映の頃は「エヴァンゲリオン」に全く馴染みがなかったので、一部エヴァファンが言っていた
「シン・ゴジはエヴァンゲリオンの使い回し」
「エヴァ > シン・ゴジ」
みたいな批評にかなり反発を感じていました。音楽や戦闘シーンが確かにそっくりなのを知ったのは、後の話。
ところが今回シン・ウルトラマン鑑賞の最中に、
「なんかコレ、いまいちシリアスさと現実社会感の乏しいシン・ゴジラ日本みたい。シン・ゴジ > シン・ウルだなぁ」などど図らずも思ってしまいました。だってどうしても基本的な舞台設定が似ているぶん、
巨災対 > 禍特対
ゴジに対する政府と世界の真剣度 > 外星人に対するしょぼい対応
ゴジ片付いた、これからどうする > ゾーフィ納得した、これからどうなる
というような無粋な相対比較が頭をよぎってしまう。さらに例えば長澤まさみが巨大化するのは、一部から笑いを誘ったゴジラの第二形態よりもある意味よっぽどシュールで、かといって笑いを取るためのシーンとも思えず、正直ちょっと戸惑ってしまった。
ただ一方本作は、禍威獣なんてものがなぜ地球(便宜上日本のみ)に出現するか、ウルトラマンは何故来たか、外星人がなぜ人間に接近するか、ウルトラマンが何故地球に居たいのか(少々人間愛が過剰だけど)などの理由付けつまりSF的脚本構成については、非常にうまく構築していると思いました。例えば異星人がなぜ地球侵略・人類の家畜化を仕掛けるかについてなど、様々な大作映画やドラマが「海水や特定鉱物の収奪」「人間の生体エネルギーを栄養に」などの理由で、「えぇ?そんなのちっさい一惑星まで遥々来なくても他の星々から取れるのでは?」的なこじ付け設定も多いですが、この映画の理由・進行はワタシ的には説得力を感じました。
ウルトラマンにはあまり興味はなかったが、評判が良かったので気になっ...
ウルトラマンにはあまり興味はなかったが、評判が良かったので気になって見に行った。テンポ良い会話に内容がついていけなかったけど、聞いてて面白かった。ウルトラマンをよく知っている人には理解できるのかも。主な出演者は知っていたが、白石監督が一瞬出てきて驚いた。あとエンドロールで、声の高橋一生の名前にも驚いた。「怪獣のあとしまつ」を見たくなった。
「ウルトラマン」の主人公はウルトラマンではない!
TV「ウルトラマン」シリーズの主人公はウルトラマンではない。毎話ごとに登場する怪獣・宇宙人こそが主人公である。というのが、私の持論です。
ウルトラマンは所謂「デウス・エクス・マキナ」、「困った時の神頼み」という存在であり、「ウルトラマン」という作品の本質は怪獣映画であると思っています。
そこがヒーローとしての側面に徹底的にフォーカスした「仮面ライダー」との一番の違いであり魅力です。
だからこそ、「シン・ゴジラ」や「シン・仮面ライダー」と違い「ウルトラマン」を1本の映画として作り直す事の難しさを感じていましたが、予想通りだったというのがこの映画を見た感想でした。
「ゴジラ」はザ・怪獣映画。人智を超えた強大な力による破壊と蹂躙。それに対する人類の抵抗。
「仮面ライダー」はダークヒーロー。望まぬ力を得た男の苦悩と葛藤、そして活躍。
このようにどちらもエンタメとして分かりやすい展開がありますが、それに対して「ウルトラマン」は悪い言い方をするとどっちつかず。
原作にあった様々なテーマを無理矢理一本の映画に詰め込んだせいで、一つ一つのテーマの説得力が薄れてしまっていると感じました。
人類の力の到底及ばない存在に対しての救いとなる「ヒーロー」としてのウルトラマンと言う側面は、ウルトラマンの強さをアピールする一方、人類にそれなりに怪獣に対抗出来うる力があり、強敵も最後は人類の力で退けたという原作の展開をなぞった結果、「必要なのはウルトラマンでは無く「ウルトラマンの武力」」という描写になってしまいヒーローとしての魅力を表現出来ていませんでした。
個性豊かな怪獣・宇宙人が次々と登場する怪獣映画という側面は、「シン・ゴジラ」宜しく現実の世界にそうした存在が現れた時、人類はどう対応するのか?という描写の方に重きを置かれており、怪獣・宇宙人はただの舞台装置に過ぎないと感じさせる作りでした。
「シン・ゴジラ」はゴジラの強大さ・絶望感が舞台装置に収まらない存在感を放っていたのですが、本作は「まあ何とかなるでしょ」という空気感が作中にも観客にもありました。
ウルトラマンの世界観が現実に出てきたらどうなるのか?本作が描きたかったのはそこでしょうが、原作の世界観とミスマッチ過ぎた。その結果、「原作のネタを散りばめてみました」感だけが残り、原作を知らない観客を引き込む事が出来ない作品だったというのが全体的な感想です。
もちろん、ウルトラマン好きとしては最新のCGで描かれたウルトラマンを劇場で見れる事、原作の設定を新たな解釈を取り入れて描写している事など見どころもあり、楽しめました。
個人的には何部作かに分けて、もう少しテーマを絞って描いた方が良かったのではと思いました。特に最後の敵の話に関して。
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