「今泉力哉の優しさには分け隔てがない」his エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
今泉力哉の優しさには分け隔てがない
今泉力哉がゲイの迅(宮沢氷魚)と渚(藤原季節)の『愛』を優しく描いた。
大学卒業前に別れ、それぞれの道を歩んだ二人。迅はサラリーマンになるも上手くいかず、岐阜県白川町に移住し自給自足の生活を送っていた。渚は結婚し子供ができたが、迅への思いを絶てず6歳の娘を連れて白川町を訪れた。8年ぶりの再会だった。
白川町の穏やかな空気が、そしてそこで暮らす人々が三人を包み込んだ。ゲイの彼らに優しかった。
親権を争う裁判では渚の妻(松本若菜)に優しかった。迅に告白した白川町移住サポートセンターの美里(松本穂香)に優しかった。
そう、この優しさこそが今泉力哉作品の真骨頂!観る我々も優しくなれるっちゅうもんだ。
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