劇場公開日 2020年1月24日

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「偏見とは何か、繊細に描かれている」his だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0偏見とは何か、繊細に描かれている

2020年1月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

同性愛映画に抵抗がある人こそ観るべき映画です。個人的には打ちのめされるほどよかった。

今泉監督作品が2週続けて見られるとは。

とはいえ、、、正直、男性である私は男性の同性愛には抵抗があります。少し嫌な思い出もあるので。女性同士の同棲愛にはまったく抵抗はないのですが。

今週末は色々と見たい映画が多いので、色々タイミングを考えると、この映画を公開日のレイトショーで観るのがベストだったのですが、果たして、公開日のレイトショーを男1人で観て良いものか、、他の順番でみる方がいいのか考えてしまった。
結果、映画館には女性の方が多かった。そりゃそうだ。氷魚さん目当てと、もしかしたらBL好きかもと妙に納得。
(これも偏見ですが)

映画には男性同士のラブシーンがあります。素直に、気持ちが良いものでは無い。それは変わらない。

同時に、同性愛のキャラが、真っ直ぐに気持ちを言うシーンが何度かあって、涙が止まらなかった。

自分にはどれだけ、偏見や差別があるのか、気が付かされた上で、「偏見をなくそう」とか「差別が悪い」という一方的な押し付けではないような気がして、とても良いメッセージだと思います。
「同性愛者の自分たちが1番傷ついて弱いと思っていたけど、実は、、」という所がとても良い。

いじめも差別も偏見も、加害者が一方的に悪いと思ってしまったら解決しない、本当の相互理解という意味が分かったような気がします。

あと、もし、女性同士同性愛で、男性1女性2の話だったら、みえかたがまったく違うな、、、とも思った。結果、自分には偏見があるのだと気付かされた。

これを見て、気持ちが悪いとか、理解できないという人がいても、それはそれで理解出来る。万人受けするとは到底思えないし、周りの人に素直に勧められないけど、とても良い映画だった。

派手さはないし、とても淡々と描かれているけど、テーマやメーセージは重い。これを普通に描かれている繊細さが今泉監督っぽい。

不思議な映画。

だるまん
だるまんさんのコメント
2020年1月25日

ご指摘ありがとうございます。
✕今泉韓国、〇今泉監督
✕同棲愛、〇同性愛
でした。センシティブな問題をややこしくしていましたした汗

だるまん
グレシャムの法則さんのコメント
2020年1月25日

韓国っぽい、ではなく、監督っぽい?
変な意図だと誤解されるのではないかと。老婆心ながら。

グレシャムの法則