「Cov-Fefe ⇦ 一体全体なにこれ?」ロイヤルコーギー レックスの大冒険 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
Cov-Fefe ⇦ 一体全体なにこれ?
冒頭の5分ほどアニメの制作者の恣意的と思える無言でのシーンが続く。このまま続くのではないかと不安に思っていると、当然、言葉のない事が続くわけもなく、ドナルド・トランプ・アメリカ第45代大統領が来るというので宮殿内を執事がアメリカ国旗など装飾を変えるのに大忙しにしている場面に替わる。この場面の真意がわかる人は、世界のニュースの事情通と言えるのか?ティーポットの代わりにコークのボトルと思いきや、ラベルには
Cov-Fefe
CLASSIC
普通は、ラベルの場所は、Coca Colaの文字が.........何ですかこれは? Cov-Fefe? 一時期、2017年5月31日の深夜、トランプさんが発信したツイッターが次の日に話題になり、またその1年後にもこれに関してUSA TODAYの電子版でもまた取りあげれている言葉をこの映画製作者は、たぶん皮肉を込めて、載せたと思われる。そんなこんなで、この映画に登場する実際の人物エリザベスⅡ、女王エリザベス2世の王配(夫/配偶者、Prince)フィリッップ殿下、トランプ大統領、ファーストレディのメラニアさんの特徴をとらえたデフォルメの描き方はいいけれども、フィリッップ殿下とファーストレディは、描き方もなんだかと思うけれど、話し方や性格が、少しひん曲がっているように感じたんだけど....? こんなことをしてもいいのか見ているほうがハラハラとして気を使ってしまう。ただ、トランプさんのちょっとした仕草はグンバツに似ていました。日本の吹き替えの難しい場面も.....
What qualities does the president have that
first attracted you to him?
-Vell, his nice head of hair "Vell" Wの発音がスロベニアでは...
-and his very big hands does not hurt either..... "does" ね~ッ?
シュワちゃんもハリウッド映画に出るためにボイストレーニングをしたと聞くが、この映画の生産国がベルギーとなっていることは、フィリップ王も揶揄されますよ。お気を付けてね..
王配のフィリッップ殿下、この映画では、犬嫌いになっているが、イギリス王室では実際にコーギー犬を買っている写真が数多く載っていて、しかも女王の側にはいつも笑顔を絶やさないフィリップ殿下の姿も映っている。しかし、トランプ大統領は、実のところ犬を飼っていないとIMDbの”Goofs” の解説で知ることとなる。
Footsie huh?
-I beg you pardon? 観客がいるほうを見てニヤリッて、トランプさん。
"Top dog"であったレックスが、何の因果か、バッキンガム宮殿から出る羽目になり、危うく一命を落とすところを動物愛護施設のサンジェイに助けられたレックス。その後、恋愛あり、ステレオタイプのボス犬との対立や施設の仲間との微笑ましい友情など定番の安心して観ることのできるシナリオとなっている。そしてレックスは宮殿に帰れるのか?ただ、重箱をつつきたくなる性格のものとして、後ろの背景が死んでいる。言い方が悪すぎるが、それなら書くなってか?”死んでいる”という言葉が当てはまる。とにかく木の葉や植物、鳥、道、などすべての風景が微動だにもしていない無機質状態そのものとなっている。だから、この映画を見始めてから、何か言い知れない違和感を感じながら見ていた自分がいた。
こういう考えの人もいる。
Guardian 2019.7.5 07.00 BST(英国夏時間)
編集方針は中道左派・リベラル寄りとされるイギリスの大手一般新聞
The Queen’s Corgi review – palace pooch in the doghouse
「監督のケステルートとスタッセンは作品の中身をかき集めるのに忙しくて、基本的には良くできていて、大まかなところは質が落ちるけれど、大混乱のアクション・シーンと次のアクション・シーンとのギャップを埋める判断を所どころで見誤っている。」
Radio Times
テレビ・ラジオ番組を扱う世界で初めて発行された芸能情報週刊誌である。
「ほんの一握りの完璧に実行された周到なアクション・シーンは別として、笑いは決闘をしているところでは薄く、全体的な物語は、それが映画を目的に劇場に来ている、より幼い子供の注意を引くのに苦労している。」
余談として、ロンドン名物「バッキンガム宮殿の衛兵交代式」は、ロンドンに観光に訪れたら、欠かさないで見学したいものだが、いつもは、直立不動の姿勢を崩すことなく身動き一つせずに警護に当たっている衛兵に対して、アメリカのシットコム「Married... with Children(1987~1997)」の主人公アル・バンディがあることをしたことによって衛兵が、そのまま何も言わずに直立状態のまま前のめりに倒れてしまうシーンを今でも思い出す。あくまでもアメリカのシットコム。ご愛嬌ということで.....。
ディズニーが、他を寄せ付けない完成度で多くの人がこぞって見に行く理由がわかることより、毛沢東のことば”反面教師”となる映画。
最後はいい感じのオチがあります。
Finally パチパチ