劇場公開日 2020年11月20日

  • 予告編を見る

ホモ・サピエンスの涙のレビュー・感想・評価

全48件中、41~48件目を表示

3.0ロイ・アンダーソン美術館へようこそ

2020年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

30余りの、“動くタブロー”。
“展覧会”を観た、という感覚だ。
ロイ・アンダーソンは、“ナラティブな(物語性のある)絵”を映像で描きたかったのに違いない。
シーンはE.ホッパー的であり、彩度の低いグレーな世界はユトリロのようだ。戦争のシーンはO.ディックスの影響か。

そう考えれば、テーマが雑多であることが説明できる。
日常のスケッチから、銃殺刑のシーンまで。苦悩する牧師から、廃墟と化したケルンの街の空を飛ぶ男女まで。何のつながりもない。
公式サイトの「全人類に贈る-愛と希望を込めた万華鏡」とは、誇大な宣伝だ。

ハッと目の醒めるような画は、画面の隅々までピントが合っている(被写界深度が深い)ことによるものだろう。
そして何より驚いたのは、物体の「影」が極小であるということ。
どうやって実現したのだろうと思ったら、CGではなく、巨大なスタジオで作り上げた映像らしい。小さい照明が沢山あるに違いない。

その他、「All of Me」(@シャンパンを飲む男女のシーン)は、良かったな。
自分が一番好きなのは、ラストシーン。最後に来て、荒れ地で立ち往生する男の話とは(笑)。
なるほど、「人間の脆(もろ)さ」を描いた映画の仕上げにふさわしく、「年齢や時代を超え」た「永遠(Endlessness)」がここにある。
とはいえ、朝イチの鑑賞でなければ、確実に居眠りしただろう。そういう映画であった。

コメントする (0件)
共感した! 25件)
Imperator

1.5心で観る作品

2020年11月22日
iPhoneアプリから投稿

全シーン固定カメラで短いエピソードが連なる。
特にストーリーはない。

照明のクオリティーにバラつきがあり、映像美に惹かれるところも皆無。

人類はこのような類の悲劇に溢れている。

で??

って感じ。

コメントする (0件)
共感した! 28件)
NobuNaga

3.0かなり凝っているのだが!

2020年11月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

まるで、絵画を思わせる構図や美しい音楽、キャストの動き(絶妙な間やタイミング等)、台詞のやりとりなど細かく考えられていて観ていて美しいとは思うのですが、只それだけ。

淡々と進み、日常のワンシーン(夢や空想も)観るだけなので、典型的ヨーロッパ系文学映画。
ストーリーなどありません、まさしく感性で観る映画です。

間違いなく眠くなります(笑)
観る前は、しっかり睡眠を(笑)
40分位の短編なら良かったかなと。

コメントする (0件)
共感した! 26件)
Mt.ブルー

4.0【オマージュ】

2020年11月22日
iPhoneアプリから投稿

スウェーデン語の原題タイトルの意味は、「はてしない物語」。

神はいずこと絶望する牧師。
十字架を背負わされて歩く夢。
宗教は、人を縛り、救済などせず、逆に暴力に駆り立てているように見える。

戦果で荒廃した街。
シャガールの絵のように、それを上から眺める恋人同士。
人は茫然自失するだけなのだろうか。

北欧の青空や太陽が降り注ぐことの少なさを象徴するような曇天。

やるせない気持ちになる場面も続くが、愛に導かれるシーンや、歌い踊るシーンで、それでも人々は生きて行くのだと、メッセージを発しているように感じる。

宗教は少しずつ形を変え、人々に寄り添おうとしてるではないか。

荒廃した街は放置されずに、建物は新たに建て直されたではないか。

振り返ってみたら、確かに、人々はこうして生きてきたのだとあらためて思う。

エンディング。
エンストした車に四苦八苦する太ったおじさん。
まあ、僕達もそんな感じだろう。
でも、ずっとそこに止まっているわけではない。
きっと誰かが助けてくれたり、解決策はあって、また、前に進めるのだ。
物語は続くのだ。

抑揚が抑えられた場面展開で、退屈に思う人もいるとは思う。
ただ、この作品は、我慢強く、黙々と物語を紡いできた人々へのオマージュで、それを表現するための仕掛けではないのかと思う。


コメントする (0件)
共感した! 16件)
ワンコ

4.0北欧の映画っぽい

2020年11月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 30件)
Momoko

2.0人間はポテトとトマト

2020年11月21日
Androidアプリから投稿

単純

難しい

寝られる

空の上から見た地上で暮らす様々な人々の話。

固定カメラでワンシーン数十秒から数分の、様々な人々の様々なシチュエーションを代わる代わるみせていく。

話が繫がっていたり、繫がっていなかったり、淡々とみせる群像劇で、嘆きや憂いが多めだけど、中には怒りや希望や愉しさがみえるものだったり、シュール過ぎて笑えてしまう描写も。

強烈に響いたり、訴えかけられるものは無かったけど、何となく言いたいことはわかる様なわからない様な…面白い!というものはないけれど、不思議とみていられたかな。

コメントする (0件)
共感した! 11件)
Bacchus

1.5創造力は問われる

2020年11月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 47件)
J24

3.5スキ

2020年11月21日
iPhoneアプリから投稿

異世界感漂う雰囲気(天国…?と思ってしまうような)とどこか可愛げある人々…
色調もモノトーンで凄く美しいのですが、働いてから観たので猛烈な睡魔が…orz(悔しい…)
だいぶ観る人を選ぶ作品だと思いますが、わたしは凄く惹き込まれました。

コメントする (0件)
共感した! 27件)
I am R.