劇場公開日 2022年2月11日

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「求められたテイストなんだろうなぁ、仕方ないけど」高津川 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0求められたテイストなんだろうなぁ、仕方ないけど

2022年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あー、やはりか、、、の町おこし映画だったなぁ。ちょいちょい入ってくる宣伝文句セリフが気持ち悪いのです。ちょいちょい入る宣伝的風景、地物映像が気持ち悪いのです。

ストーリーは水戸黄門のような定番のもの。そりゃ嫌になります。展開も黄門様だし(笑)でも、きっとそういうの作ってくださいねーって言われたんだろうなぁ。過疎や高齢化に悩む土地の話ってことだが、全部どこかで観たような・・・な感じ。で、安易な感動物語で締めるという・・・・。あのー、重い問題を掲げている割にはこの安直な結実、安易な乗り越え方と、簡単に光を見せる物語って・・・どーなん?って思います。お茶を濁すとはこのことですよ。人が集まるから愛されているって見せ方・・・どうなの?脚本が安易過ぎて逆に土地のことを舐めているのでは?とさえ思っちゃいました。

きっと「ここっていいとこだよ!」ってのを前面に出すことが、本作制作のためのお題だったんだろうけどもっと見せようがあった気がしますね。結果論ですけどね。僕としては神楽が凄かったと思いました。正直かっこいいと思ったし、中国の京劇みたいな雰囲気がなぜこの土地で継続しているのかすごく興味を持ちました。この神楽を軸に生まれた理由、継続している理由、それらを土地の歴史と絡めて描けばそれはそれは良いドラマができたんじゃぁないかなぁ?知りたいしね。

町おこしもいいですが、人々の気持ちの描き方がうすい(葛藤なさすぎ)から、ドラマが安っぽい。だから物語に重みも出ない。Uターン、Iターン促進映画になっちゃいませんかね?ちゃんと作りましょ?監督さん。

バリカタ