「笑いあり!アダルト業界の原点と昭和の風情のリアルあり!」全裸監督 バニラさんの映画レビュー(感想・評価)
笑いあり!アダルト業界の原点と昭和の風情のリアルあり!
冴えない営業マンが紆余曲折あってアダルト業界で全裸監督として業界を開拓していく様を描いた物語。実話に基づいている点も魅力の一つ。
「失うものがない人生」「裸で産まれてきたのだから、裸のまま死ねばいい」「恥じることはない」など村西監督の成り行きを知っているからこそ、ふさわしい言葉で印象に残った。
昭和の風情、アダルト業界の原点といった見たこともない景色は、自分の知らない時代で新鮮だった。そして何よりも活気があって、昨今のコロナ禍とは大違いで、時代の違いを感じられた。
ビニ本や販売店が繁盛していた時代は、アダルト業界の発展途上でありながらも、池沢が業界を占めていた。独占するために規制を設け圧力をかけたり、裏社会や警察の力を借りたりで、圧倒的に有利な状況にいた。池沢に逆らえばどうなることか。業界の誰もが池沢の手の中で商売をしていた。
そんな中、折れない信念を持ち、断固として己の道を突き進む村西監督が繰り広げる性革命は、まさに革命者。
作品はコメディ要素も多く、特にチーム村西は一人一人のキャラが濃くて、全8話を毎度面白さを期待して鑑賞できたし、期待を上回る各回だったと思う。
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