「何のためのモザイクか議論のきっかけになるといい」全裸監督 ローチさんの映画レビュー(感想・評価)
何のためのモザイクか議論のきっかけになるといい
描きにくいものをズバリと描く思い切りの良さがとにかく目を引く作品だが、脚本も総じて完成度が高いし、美術などの金のかかり方もTVドラマとか明らかに異なる。山田孝之をはじめ、役者陣の芝居も非常に質が高い。80年代バブル末期の勢いとグレーな繁栄がよく描けている。彼らの生き様自体が、現代へのアンチテーゼになっていることは間違いないが、現代社会へのメッセージ性を高く持ち上げずに描いたことが良かった。
後半はやや善悪の構図をわかりやすく対立させすぎかもしれない。ポセイドン企画が巨大な悪者で、村西がそれに徒手空拳で立ち向かうという構図にはめすぎな感はあるが、基本的に娯楽作品なので、それもアリだろう。
AVのモザイクの必要性についての議論が活発になるといいと思う。他国では無修正が当たり前のものが、日本ではヤクザのしのぎになり得るのは、それが違法だからだが、そもそも違法にしておく必要は本当にあるのか。ヘア解禁以降、性描写の規制が変わっていないのは時代に即してないので、本作のヒットを機にその議論が活発になればいいと思う。
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不明さんのコメント
2020年9月13日
非常に面白いドラマでしたね。
今や無料で(勧誘目的だが)無修正のAVが無料で見れてしまうってのに、クズ糞の自民党は何やってるんでしょうね。
無修正を許可して、国産の無修正物を一本300円程度でレンタルさせりゃ、何もネットで四苦八苦しなくたって好みの女優のAVが見られるわけだし、外資じゃなく国産産業の儲けになります。
今は国産のAVが無許可で外資の収入源になっている。
自民党とか、一度解体させるべきだと思いますわ。