劇場公開日 2022年5月27日

「ふさわしい姿でよみがえった「マーヴェリック」。」トップガン マーヴェリック ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ふさわしい姿でよみがえった「マーヴェリック」。

2022年6月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「トップガン」が史上最高の戦闘機アクション映画としてよみがえった。この映画のテーマは二つ。一つはリアルで迫力ある飛行シーンを撮る事、もう一つはドラマとして絶体絶命のミッションを成功させて全員生きて帰る事。続編を作るに際して、マーヴェリックの現在の立場をどう描くかは、試行錯誤してこの形になったと思う。軍隊という大組織の中でははみ出してしまうが、パイロットの中のパイロットの生き方を貫いていてかっこいい。そしてトップガン時代のアイスマンやグースとの関係があるからこそ、このミッションも特別な意味を持ってくる。自身のパイロットとしての能力を発揮する事より、若い「トップガン」達を指導して困難なミッションを成功させるという役割も今のマーヴェリックにふさわしい。マーヴェリックは30年以上の時を経て、ふさわしい姿でよみがえったと言えよう。
それにしても、敵(北朝鮮+中国?)の核施設を攻撃する時の飛行シーンの何と凄まじいことか。最高の技術で、少しのミスも許されない緊張の連続、しかも生還できるのは幸運に恵まれるしかないという状況である。そして、撃墜されてもはやこれまでかと思った所での大逆転まである。撮影技術が素晴らしいのだろうが、まさに自分が戦闘機に乗っているかのように感じられる最高の時間を過ごせた。

ガバチョ