「何も足さない、何も引かない」トップガン マーヴェリック Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
何も足さない、何も引かない
トップガン
1986年公開のスカイ・アクション
同年の全米興行収入第一位を記録し
主演トム・クルーズの出世作
ストーリーも少し前にヒットした
「ライトスタッフ」よろしく
エリート候補生達が経験を経て
「一人前になるまで」をテーマに
した作風が受け
与えた影響度は計り知れず
同年の米海軍志望者は爆増したという
(海軍は撮影にも全面的に協力していた)
どうもこの映画はそもそも
大作の続編をやたら作らせたがる
中国資本によって立ち上がった企画
のようですが昨今の中国の国枠政策に
よって米国プロパガンダとの嫌疑を
かけられたスポンサーが逃げてしまい
マーベリックのフライトジャケットに
消されていた台湾国旗などが戻されたり
していたようです
でどうだったか
いや素晴らしかったんじゃないでしょうか
OPからアンセムとデンジャーゾーン
をバックに艦載機発進のシーン
これこれこれだよねと皆思ったことでしょう
そこへ颯爽とカタナに乗ったマーベリック
が駆けていくシーン
ほんと作り手が客の見たいものを
わかっています
死神にすら嫌われた
無鉄砲野郎マーベリックが
相変わらず命令無視しまくって干されて
いたもののその腕を知っている
アイスマンの口添えでノースアイランド
に戻り超難解ミッションの達成を
託されます
しかし候補生の中にはかつての戦友
グースの息子ルースターとの確執
などもあり私情が入ってうまくいかない
ところでアイスマンが面会を求めます
当初はなぜアイスマンがこうも
小出しなのかと思ってしまいますが
演じるヴァル・キルマーの健康状態が
起因していたようです
でも声が出ないキルマー自身の
アイデアでマーベリックに思いを託す
アイスマンの気持ちには役を超え
一線級で頑張り続けてきた
トム・クルーズに語り掛けている
ようでホロっときました
マーベリックはアイスマンの
思いを背負って
自分らしく奔放に候補生達を
まとめあげミッションに挑みます
「敵」の配備は最新世代のステルス機
たぶんPAK-FAだかSu-57ってやつ
そしてなぜかF-14があります
もうこの時点である程度読めましたがw
一見ありえなさそうですが
イランが親米のパフラヴィ王朝時代に
F-14を購入した事もあり
今でも独自改修を受けて使っている
先例がそこまでない事でもありません
とにかくベッタベタのコッテコテな
作りですが「コク」がきちんとあるので
あー良かったという気持ちで劇場を
出る人が多いのもわかる一作だったと
思います
何よりキャストがいかにこの映画を
愛しているかが伝わってくるんですよね
自分はIMAXGTで見ましたが
なるべく大きい画面で見るのは
おすすめです