劇場公開日 2022年5月27日

「天才パイロットに不可能はない。娯楽映画の王道だ。」トップガン マーヴェリック いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5天才パイロットに不可能はない。娯楽映画の王道だ。

2022年5月27日
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鑑賞方法:映画館

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細野さんもレビューに指摘しているように、戦闘機は現代戦では過去の遺物になりつつある。無人ドローンや各種ミサイル等が主力だ。何十億もする機体やパイロット養成に時間も費用も掛かる。
航空自衛隊のF15戦闘機パイロットの養成だけで、億単位の金がかかると聞いたことがある。ドローンなら数百万だろう。

娯楽映画だ。まず、楽しませてくれれば合格だ。細かな所を指摘しないのが私の主義だ。唯一、指摘したいのは主人公が撃墜した敵のパイロットのことだ。過去の親友の事故死を引きずっているのはわかる。では、彼が殺した戦闘機パイロットはどうだろうか。まさか人間ではなく、異星人だと思っているのだろうか。まぁ、こんなことを言っても仕方がないし、興ざめさせてしまう。けれど、旧日本帝国陸軍の加藤隼戦闘隊の加藤隊長は、撃墜した敵戦闘機操縦士に対し、念仏を唱えていたと聞いたことがある。そういう人もいるのだ。

主人公の恋人役ジェニファー・コネリーが素敵に年齢を重ねているのが好ましかった。相変わらず美しいし、演技も上手い。トム・クルーズの添え物ではなく、彼女を主演にした映画を作って欲しい。シリアスなドラマなら、なおいい。
エリザベス・テイラーが「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない」を演じたように。

それと、家族4人でこの映画を鑑賞しているアメリカ人がいた。エンドロールが始まったら、サッサと退場した。外国で映画鑑賞をした経験がないので詳しいことは知らない。エンドロールが終わるまで待っているのは、どうも日本だけらしい。俳優や製作スタッフに関心のある方は別にして、外国人を見習おう。

いなかびと