「合掌」海辺の映画館 キネマの玉手箱 ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
合掌
大病を患われてからの大林監督は少々押し付けがましいくらいの主張が画面から感じられる。
あれも言いたい、これも言いたい、言い残したことはないか?言いたいことはちゃんと伝わるかな?半ば脅迫心に駈られたように細かく足早に1.3倍速で観ることを強いたように展開や台詞回しが早い。
個人的に映画の醍醐味である余韻を感じる隙がなかった。
黒澤明監督の晩年の映画に夢という作品があった。大林宣彦監督も果たせるかな自分の夢のありったけを3時間の長尺に表現して逝かれたのかなと思ってしまった。
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