劇場のレビュー・感想・評価
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深く刺さり、心かき回され、気づかされる
松岡茉優さんの表情 表現の変化に引き込まれっぱなしでハッとするほど綺麗、物語を力強く牽引する女優さんだなと思いました、山崎賢人さんの持つ無骨さ昭和的な男臭さがよく引きだされ役にとてもハマってました。エゴや隠しておきたい感情を余すことなく表現してる作品なのにその一瞬一瞬のシーンが詩のように美しく何回も繰り返し観ました。見る度に違う事に気づく映画で、観てる最中はどちらの心情も深く共感し心かき回され苦しかったけど見終わった後な何故か驚く程 心浄化されたような清々しい気持ちになりました。私の邦画マイベストです。
いい映画でした
何より山崎賢人、松岡茉優の演技が素晴らしかった。たまたま直前に見た「花束みたいな恋をした」も2人の若い2人の恋愛模様を描いていたが、そちらが上品な上澄みの切なさだとすると、こちらは都会の片隅で沈殿した切なさがあった。松岡茉優の天真爛漫さ、その裏に抱えた切なさの表現に心奪われました。長編ですが飽きずに引っ張られ、最後の転換に涙しました。
「恋愛物語でよくある出来事」を幾つか繋げたような作品。
ある”出来事”から次の”出来事”までの経緯は雑に描かれるか省かれている。なので、”出来事”が起こる度に違和感を持つ。
男の夢
沙希みたいに、可愛くて明るくて優しくて、頑張り屋さんな女の子が、いつまでも永田のような金ない、才能ない、クズ男、大抵の女はさっさと見切りつけるよ。ダメな男でも好きでいてくれる女がひとりはいるはずと思い込んでいる作り手のエゴ
全体的には満足
ラストシーンがとても良かった。
地味だけど、不器用で、人間臭くて、寂しげで。
邦画ならではのこういうテイストたまに観るとクセになる。
邦画に期待している雰囲気をしっかりと描いてくれているという印象でした。
キャストでは松岡茉優さんが素晴らしくハマっていて、他の人ではハマらない、唯一無二の存在感でした。
山崎賢人さんもやさぐれだ感じが新鮮だったけれど、たまに覗く本来もっている爽やかさが所々漏れてしまっていて、どちらかというと池松壮亮さんバージョンが観てみたいと感じてしまいました。
でも全体的にはとても満足です。
ちょっと食わず嫌いしてましたが、観てよかったです。
あー、泣いちまった
ダメ男永田。永田を甘やかす紗希。こんなカップル嫌いだ。
でも永田という、痛々しくひねくれたキャラが、時々いやごく稀に刺さる言葉を発する。そして美しい横顔。
どうせ成功したら、目標に向かって努力してる女に惹かれるとかなんとか言って、紗希を捨てるんでしょ?なんてブツブツ言いながら、すっかり紗希に感情移入して泣いてしまった。
二人の演技が素晴らしい
可愛く優しいヒロインがどんどん壊れていく様に心が痛み
劣等感・挫折感から自分勝手な行動をする彼にどんどん腹が立ってくる
感情移入しやすい物語りでした。
とにもかくにも、二人の演技に吸い込まれ感動しました。
ハッピーエンドではないけど
最後に二人は確かに素敵な関係だったなと
見終わったあと数日間余韻が残りました。
二人の演技がすごい
小さな劇場の脚本を書いている永田。
ある日、沙希という女性と出会った。
沙希と出会って、永田の創作活動が良くなり劇場も少し有名になった。
しかし、その後は特に成果もあげられなかった。
それから、沙希との関係も少しずつ体調を崩していき永田と離れることを決めた。
永田は沙希とのことを劇場で披露したという内容だった。
沙希は、永田に対して優しすぎだなと思いました。
その結果が、沙希が壊れてしまうなんて悲しいなと思いました。
なぜ、永田に対してあそこまで優しくなるのか不思議です。
永田は典型的なヒモ男でしたね。
沙希という甘える存在がいたので、甘えるだけ甘えて離れそうになると必要以上に沙希に干渉してきたなと思いました。
永田はダメな奴で終わるかと思いましたが、最後の劇場のシーンでは客が満席に入っていたので頑張ったんだなと思いました。
山崎賢人さんと松岡茉優さんの演技が良かったです。
山崎さんの無気力な感じが良かった。
松岡さんの元気で明るいから一気に沈んでしまったという役のふり幅がすごいなと思いました。
理解が出来ない
主人公の男が最初から最後までクズすぎて、こいつのどこが良いの??ってずっと考えながら観てた(笑)
そもそも出会い方が怖いし自分だったらはじめましてでカフェに絶対行かない(笑)もうそっから理解ができなかった
最後綺麗な終わり方、別れた方してたけど、そもそも主人公がクズすぎて何をやっても響かない
何でこんなにレビューが高いのかもわからない
若い二人の苦い青春が懐かしい
劇場というタイトル、2人の共通の場であり、2人が唯一共有できた場所のようなラストにも感じるし、 若い激情のような言葉にも感じます。
不器用なまだ若い2人の遠い日の青春を思わせる色々な要素がおり混ざっているような、後から後から込み上げてくる作品でした。
自分にもそんな不器用な青春があって、自分の中にしまっていたのですが、あれは誰しも起こり得る若い日の青春だったんだなぁとしみじみ。
松岡茉優の泣き叫ぶ演技を見てやり切れない思いが自分にもあって、自分も同じように泣き叫んだ記憶があります。いわゆるダメ男の気持ちは当時は分からなかったけど、時折り作品の中で山崎賢人が主人公の心の葛藤を代弁するセリフを聞いていて、あぁ、若いなぁ、そうだったのかもしれない、と共感してしまいました。
松岡茉優の『気を使っていた』というセリフを聞いて、気を使われている事に気づいてイラついていたのか、とか、彼女が『ここが安心できる場所』と彼に言ってしまっている時点で自分にも非はあるし。
苦い経験で消してもいいとさえ思っていたけど、楽しい時も幸せも確かにあって、今が変わらず続いてほしいと願ったり。
不器用な2人の生活が大人になった時、一つの作品として思い起こされ永遠になった場面は彼女が最後に劇場を後にするシーンで余韻を残してくれて良かったです。
大人になって色々変わってしまったけど自分にも若い時そんな青春があったんだと、今は大切にしまっておこうと思います。
又吉さんにもそんな青春があったのかな?
松岡がよかった。ピュアな部分と壊れていく部分と両方演じられる。 最...
松岡がよかった。ピュアな部分と壊れていく部分と両方演じられる。
最低なダメなやつと、女性視線から見たら思うけど、ラストシーンはやはり感動する。
いつまでもつだろうか、のリフレイン。
演劇には何でもできるのラストの展開がいい。
自転車に乗ってさきちゃんを神だと語り、誰もいない夜桜の下を走るシーン。女性ならそれだけで一緒にいたいと思う。
また見たい。
不思議なはじまり方だった。だらだら最初は見ていてよく覚えてないんだが、永田は独特。ほとんど読んだことないのだけど太宰治か、みたいな。破滅的な感じが。サキは、ほんとに太陽のような優しい娘で。
なんかしあわせな時間はほんとに短くて、あとは暗い展開。
しかし途中からなぜか引き込まれた。
山崎賢人って、こんな顔立ちだったかな。
永田になりきっていた。いい演技。
永田がどうしようもなくて、ラストのあたりで、やっとサキに感謝や愛情表情の言葉が出てくる。もっと早くだしてほしかった。ディズニーランドくらい一緒にいってやれよ。
なんだか、よくわからない話しだが、妙にリアリティがあり、人を不幸にする可能性って誰しも持っているようにも思うし、なんだか他人事ではなく見た。
ラストにかけてのシーンがなんか良かった。また最初から、じっくり見たい映画である。
演劇ってだいたいが暗いんだよな。なんとなくわかる雰囲気だよ。
松岡茉優、山崎賢人の2人だけでだいたい完結する話だが、2人の演技が光っていた。山崎賢人は見直した。
感想がしっかり書きたいけど、理解が及ばず全くまとまらないが、最初の、ざっと見た記録として残したい。
ちょっとなかなかない雰囲気と深みのある映画の、内容でしょうね。面白かった。
認めることの強さ。受け入れる優しさ。
泣いた、泣いた。
自分で自分を認めてあげられない、というのは、狂気、そして凶器にもなり得る
ただただ不器用で、
自分を受け入れることができないからこそ誰かを傷つけてしまう
"才能がある、ない"なんて言葉は私自身も信じたくはない。
永田は、自分を認めてあげられる強さがなかったんだ。
誰かと生きていく、誰かが近くにいることは時には鬱陶しく、時に全部捨ててしまいたくなる。
その根源には、きっと、"愛されたい""だれかに認めて欲しい"という、ものすごくシンプルで、人間そのものの感情がある。
また、
二人の関係が変わっていくことというのは、それまで絶妙なカタチで成り立ってきた、脆く壊れやすい結晶のようなものを、別の形に変えていこうとするもの。それは、始めは幸せを感じていたものが、幸せじゃなくなるということ。
だからこそ、『大切な人と出会い、結婚して、添い遂げていく』それは、本当に奇跡で、次の瞬間壊れることもいつだってあり得るんだなって思った。
前の自分なら、彼氏のクズっぷりに腹を立てていただけだっただろう。
でも、恋愛を経験していくうちに、彼氏のどうしようもできない気持ちと、本当の優しさを向けられない彼女の気持ちもわかる。
それが、二人のカタチ。
大切なことは、自分自身と相手と、真っ向から向き合う強さ。
臆病な自分も、そんなところも私だもんねって自分で自分を慰めてあげる本当の優しさ。
そんなことを考えさせられながら、
すごくリアルなシーンに心が苦しくなり、
自分の経験もフラッシュバックしてきた。
本当に、いい作品だった。
2時間超えの舞台を観た感覚と人の暖かみを再確認できる傑作
『火花』(ドラマ)や『僕の好きな女の子』など、作品の映画化が続く、又吉直樹原作の初期の作品を行定勲監督がメガホン。小説をあまり読まない私にとっては、ギミックが複雑でないのに大きな感動と余韻を生むため、とても観やすい。今回も引き込まれた。大傑作。
永田による ナラタージュですすむ、ふたりの軌跡。今こうして1つの作品を見終えたことで、また違って聞こえてくるような気がする。変わった男でありながら、拾うことを決めた沙希。彼のぶっきらぼうで頼りない、夢だけが取り柄の男に惹かれ、導く。悔しいほどに、沙希の優しさも分からないままに当たる姿は、痛くて苦しい。そこに、永田の後悔の念ともいえる心の内が反響する。単に傷つけただけではなくなり、その温度に安堵すら覚えた。次第に沙希にある平然が消え始めた時、ようやく永田は目を覚ます。現実は演劇になる…。そう告げた後のラストは、涙なしでは観られない。彼なりの感謝が画面一杯に広がった時、沙希のように、優しい涙を流す。そう、私たちは沙希から観ていたのだ…。
コロナの影響で、Amazonプライムでの配信となったが、こんな傑作を大画面で観れなかったことが悔やまれる。しかし、ここまで泣かされると知っていたのであれば、家が一番安全な場所だったことを、知るのかもしれない。
人生という名の「劇場」
本作品は、人生に不器用だが、劇作に情熱を持つ、ひとりの脚本家が、
あるひとりの女性との出合いをきっかけに、成長して行く物語。
人生は、不器用でも良い。
悩み、苦しみ、笑ったり、泣いたり、怒ったり、そして、大切なものが何か分からなくなる事もある。
でも、大切なものは変わらずに自分の傍にある。
見守ってくれている。
誰にも希望は降り注ぐ。
そんな事を想いました。
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