劇場公開日 2020年7月17日

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「2時間超えの舞台を観た感覚と人の暖かみを再確認できる傑作」劇場 かわちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.02時間超えの舞台を観た感覚と人の暖かみを再確認できる傑作

2020年11月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

『火花』(ドラマ)や『僕の好きな女の子』など、作品の映画化が続く、又吉直樹原作の初期の作品を行定勲監督がメガホン。小説をあまり読まない私にとっては、ギミックが複雑でないのに大きな感動と余韻を生むため、とても観やすい。今回も引き込まれた。大傑作。
永田による ナラタージュですすむ、ふたりの軌跡。今こうして1つの作品を見終えたことで、また違って聞こえてくるような気がする。変わった男でありながら、拾うことを決めた沙希。彼のぶっきらぼうで頼りない、夢だけが取り柄の男に惹かれ、導く。悔しいほどに、沙希の優しさも分からないままに当たる姿は、痛くて苦しい。そこに、永田の後悔の念ともいえる心の内が反響する。単に傷つけただけではなくなり、その温度に安堵すら覚えた。次第に沙希にある平然が消え始めた時、ようやく永田は目を覚ます。現実は演劇になる…。そう告げた後のラストは、涙なしでは観られない。彼なりの感謝が画面一杯に広がった時、沙希のように、優しい涙を流す。そう、私たちは沙希から観ていたのだ…。
コロナの影響で、Amazonプライムでの配信となったが、こんな傑作を大画面で観れなかったことが悔やまれる。しかし、ここまで泣かされると知っていたのであれば、家が一番安全な場所だったことを、知るのかもしれない。

たいよーさん。
たいよーさん。さんのコメント
2020年12月28日

コメントありがとうございます!
ホント面白かったですよね!褒めていただき光栄です!m(__)m

たいよーさん。
テツさんのコメント
2020年12月28日

さっき アマゾンで観ました。
ホントに面白い映画でしたね!
コメントの最後 上手いですね!

テツ