「面白いけど、リアリティがない。」劇場 もちこさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いけど、リアリティがない。
さきは、不器用な永田が愛おしくて、自分が理解できない考えや話しができる永田のことを才能があると尊敬していた。
永田は、さき以外の人の前では、自分のプライドや存在意義を守ることに必死で、他人を否定したり、自論を言うことで自分を守る必要があったけど、さきにはそんなことをする必要もなく、さきのいる部屋は永田を守ってた。
全く違うもの同士だけど、お互いにとって、何か足りないものを補ったり、満たしてくれる関係だったんだと思う。
全然違うけど、関係が合致する2人の関係が面白かった。
けど、リアリティさは足りない部分が多々あって、演じてる役者さんもこのセリフ、演技、シーンは気持ち追いついてるのかな?きついだろうな。と思う部分がありすぎた。
さきが純粋な性格なのはわかるけど、社交性ある人間であそこまでの人はいないだろうなと思った。
あそこまで社交性があったら、もう少し怒る悲しむの感情は待ち合わせてると思う。
社交性が低くて、自分が悪いのか相手がわからないひとはいると思うけど‥。
それに、さきの怒り方にもリアリティがなかった。
女の人だったら、あれされたら、かなりの長い時間黙り込むか、出て行くか、ヒステリックになるだろうなというシーンも、簡単に口を聞いて話してたので、いくら優しい性格でもそれはないだろう‥と思った。
女優の松岡さんの演技に問題という話しでなく、脚本が中々辛いものあるな〜‥と何度も思った。
その他にも、人間はそんな感情の動きしないだろというシーンは多々。
さきのお酒の量が増えるまでの流れも違和感。
リアリティさが足りなくて、2人の関係性で描きたかったのかなと思われるものが描かれてない。
さきと比べて、永田は出演時間の割には、セリフや感情にリアリティさがあった。
それ以外にリアリティはない。
リアリティさがあったら、もう少し感情移入できたかなと思う。