「舞台で出来て、現実で出来ないことなんて無い」劇場 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台で出来て、現実で出来ないことなんて無い
かなり期待していた映画だったのでミニシアターだけで上映ってのにはビックリしたけど、Amazonプライムでも同時配信という異例のスタートにさらにビックリ。
山﨑賢人がダメ男役ってのは興味深し。
松岡茉優も最近ブームなので期待値高めで鑑賞。
期待通りとはいかなかったが、いい映画。
山﨑賢人の怪演ぶりには感激。
松岡茉優も相変わらず天才的。
雰囲気で楽しむ絵画的な映画。
主人公の永田(山﨑賢人)は舞台の脚本家。しかし仲間からも認められず、レビューサイトでも酷評の嵐。
お金も無く街をフラフラとしていると、沙希(松岡茉優)と出会い同居することになる。
永田はホントに腹立つほどクズ男。
金も才能も無いくせに、いつも言い訳ばかりでろくに仕事せず、しかもプライドが人一倍高い。
残り20分ぐらいにならないと好きになれない。
逆に残り20分ぐらいで大好きになる。
沙希は社交的で大学も行きながら毎日必死に働くできる女。
永田とは真反対で、常に優しくてボジティブで面倒みがいい。優しすぎる、あまりにも。
助け合いってお互い優しくすることなのか?
好きって嫌いの反対なのか?
カッコイイって見た目だけなのか?
恋愛だけではなく、舞台脚本家という面でも話が進んでいくので飽きることなし。しかも、色んなことに考えさせられる。恋愛、仕事、人生、友情、仲間、絆、嫉妬、好き嫌い、お金。
先程、永田がラストになるまで好きになれないと言ったが、同感する部分がいくつもある。
嫉妬はすごい分かるし、出来ないくせに大口叩くのは男の本質な気がする。彼女にとって自分が1番でありたいから、大きく見せようとする。
欠点としては、感情の揺れ。
中身的な変化を表現出来ていなかなと。
あと、伊藤沙莉演じる青山。
急にタメ口になるし、尊敬してるとかいいながら実際それも口だけであって、そんなこと思ってない。
どっちもどっちだな。
永田のヒヤヒヤする発言に共感性羞恥の私は辛かった。5回くらいに分けてみましたし。苦手なんですよね〜、こういうの。
男性と女性で見方が変わるんじゃないかな。
レビューにするのが過去一難しいかったけど、とりあえず騙されたと思って見てください。