「カタルシスを感じる映画」ブラック校則 神崎さんの映画レビュー(感想・評価)
カタルシスを感じる映画
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前半の理不尽な抑圧からの、後半~ラストへの反乱が観ていてとても気持ちが良かった。
苦手なことがあったり笑われたり悩んでいる等身大の高校生達が、得意なことで少しずつ力を合わせて理不尽さに立ち向かっていくところが良かったと思う。
主人公の創楽は決してヒーローではなく、最後まで何か劇的なことをしたわけではない。
好きな女の子のためという些細なきっかけもやりたいのに何度も踏み出せず後悔するもどかしさもリアルで、演説シーンは今まで観た映画の中で一番と言っていいくらい格好悪い演説だったが、でもそれが最高に格好良かった。
佐藤勝利の見た目や雰囲気、喋り方などの演技も創楽にとてもはまっていた。
髙橋海人演じる中弥の飄々として憎めないキャラクターやモトーラ世理奈演じる希央の個性的で目を引く魅力など、全体的にキャスティングもぴったりだと思った。
良い作品を作る監督と聞いていたので期待して観に行ったが、観に行って良かった。
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