「全ての大人たちへ見てもらいたい作品」ブラック校則 Maki Fukudaさんの映画レビュー(感想・評価)
全ての大人たちへ見てもらいたい作品
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映画#ブラック校則
若手ジャニーズ出演作品だからって所詮アイドル映画だと侮ることなかれ。
多少誇張している部分もあるが、こんな先生いる!こんな謎校則あったな!という"あるある"のオンパレード。頭髪に厳しい学校は多いが、しっかり人権侵害という観点から踏み込んでブラック校則の問題点をクローズアップしてる。
「自由と拘束」を「ラップと七五調」で対比したり、時折ジャークを混ぜながら進むストーリーで、オシャレな脚本。テンポも良くとても見やすい。
個人的には吃音症の生徒役に、実際に吃音症で苦しんだラッパーの達磨さんがキャスティングされてることがとても好き。言葉はあるけど、うまく言えない。誰も聞く耳を持たないから話すことをやめたんだ、という訴えは、東くんだけでなく光津高校の生徒全体の叫びであり、出る杭は打たれる日本社会へのメッセージではないだろうか。
生徒を守るはずの校則り本当にその校則は必要ですか?誰のための校則ですか?
ぜひ福祉、教育界隈に携わる人には見てもらいたい作品です。
そして興味を持った人はドラマ(およびHulu)も見ると、ブラック校則への学校の矛盾した態度を証明している描写がとても面白いので是非そちらも合わせて見てほしい。
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