死霊魂のレビュー・感想・評価
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知っておくべき中国共産党の黒い史実
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1950年代後半に、中国共産党の百家争鳴キャンペーンで自由にモノを言ったら右派のレッテルを貼られ逮捕されモンゴル国境方面の砂漠に有る再教育収容所へ送られた人達の話。
2005年から2017年にかけて関係者へのインタビューと現地ロケを行い完成させた506分、2回の休憩含め約9時間の大作。
再教育収容所と言いながら、実は多くは教職に付いてた人でかつ濡れ衣らしい。また飢饉が重なり収容されてた人の大部分が食べるものが無く9割以上の人が餓死などで死亡したとの事。
第一部は生還者の証言と収容所跡地の現状を現在の居住者と確認する。
第二部も収容所跡地での遺骨や入れられていた地下洞窟跡などの紹介とやはり生還者の証言。
第三部は生還者に加え、収容所の元職員、夫を殺された元妻の証言まであり、またこの事件(これ事件だと思う)から50年以上経過した現地の白骨が散乱してる惨状。
中国共産党は、いったい何がしたかったのだろう、と言うのが最初の感想。
想像するに、毛沢東が中華人民共和国を建国したのが1949年だから、それから数年後と言う時期を考えると、反体制的な知識人(濡れ衣含む)に恐怖政治を植え付け言論統制を図る目的も有ったのだろう。
長いけど、後半になるにつれのめり込んでいくように感じ、特に第三部はもう終わったって感じるほどだった。かつての中国共産党の黒い史実を知る上でも貴重な作品だと思う。
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