ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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上映後手を上げて走りたくなる
不気味さとエグさを飛び越え、笑えてしまいました。
今まで見たことのないシーンが盛り沢山。
ホラーだけど不穏な音楽が流れない、
おばさんたちに応援されながらのセックスシーン、
お日様がずっと明るく照らしてて暗くならない
など、とても新鮮で、とても不気味でした。
イーグルはレクター博士の天使の羽を思い出しました。
賛否両論ありますし、決して気持ちがいい映画ではありませんが、自分は見てよかったと思います。
ストーリーがないとか、共感できないとか、テンポ遅いとか、そんなのどうでもよくて、この村の伝統を見届ける、ただそれだけなのです。時間あっという間でした。
村の伝統が否定されることもなく、むしろ受け入れる。
クイーンがやっと笑顔になれたのも印象的。
ひとつ残念だったのは、村の中に入り込んだような感覚がずっと続いてたなかで、モザイクはやめてほしかったな。
凄く気持ちよくて、美しい映像が楽しめました!
もちろん、グロいシーンは「ギョッ!!っとしますけどね。
サイケデリックで、トリッピーした映像と明るい空の下で、あの白い衣装と謎の踊りは観ていて楽しかったです!
後、ホルガ村の人達が当たり前みたいにショックな事したり、気持ち悪いことするので笑いそうになってしまいます。
「白人からすれば奇行だけど、その民族にとっては日常の営み」って感じの映画他にもあるかも知れないけど、
白人文化が全く通用しない感じとか、アメリカ人の人達には刺さるのかな?
海外旅行行きたくなくなっちゃったりして。(笑)
白夜奇祭、狂喜乱舞
終始明るいホラー映画みたいな売り文句で興味を持って観ました。
なんというか…終始不快な映画です(笑)
この感想はある意味狙い通りなのかもしれません。
怖いとかじゃなくて、登場人物達と同じで早くこの場所を逃げたい!と思います。
ただキャラは脱出も途中からしようとせずに祭を楽しんで(?)たのが理解できませんでした。
背景、人物、食べ物、衣装…何もかもが気味悪かった。
グロシーンも『いや!そこわざわざ見せなくていいから!』な場所ばかり見せてくれます(笑)
途中で男が素っ裸です走り回ってるシーンは間違いなくコメディです(笑)
立ち小便は怒られて当然
軽度の精神疾患を抱える主人公が彼氏にフラれる不安もあり半分気が進まない中で、彼氏と友人達の企画した、スウェーデンの人里離れたコミュニティの体験企画に参加して巻き起こる話。
双極性障害を患う妹からの不吉なメールに端を発し、悲しいことになってしまった家族の末路が背景にある中で、彼氏とその友人達のグループが、メンバーの一人の出身地であるスウェーデンの宗教的コミュニティに行き不思議な儀式に参加することになっていくストーリー。
90年ぶりの儀式がどれだか知らないけれど、誰一人迷ったり間違えたりすることもなくヤケに淡々と進む様子が不気味さを増して行く。
人がいなくなったり叫び声を聞いたりと明らかにおかしな状況なのに、受け入れて食ったり飲んだり、ハマりに行っている様にも感じるけれど、そこはまあそうしないと話にならない訳で目を瞑るとしてw
これはどんな儀式を考え、どんな順番で並べるかと、どうやってそれを実行させる理由をつけるかのアイデア勝負だよね。
カルトな宗教的コミュニティなんか実際にも色々とあるし、あっても不思議じゃない様な儀式を並べて、気色の悪さを募らせて行くというありがちな流れだけど、その流れにまんまと自分もハマっていき、不快さと嫌悪感がなかなか良かった。
ただ、2人ムダ使いしたのとそれの後処理が雑で残念だったし、実行のさせ方に追い込んで行く感じや怖さがなく、終わってみたらそれ程衝撃が残らず、思ったよりマイルドだったかな。
「明るすぎる」のも不気味
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フッ...!ハッ...!
予告編を観た時から思ってましたが、「明るすぎる」というのもまた不気味ですよね。
アリ・アスター監督の前作「ヘレディタリー/継承」では「黒」を基調とした暗さ全開の気味の悪いおぞましいホラーでしたが、今回は「白」を基調とした「明るすぎる」気持ちの悪さを漂わせていました。
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今作の舞台は北欧スウェーデンにあるコミュニティで、「夏至」(ミッドサマー)による祝祭が行われるためにアメリカから五人の若者が訪れるという話ですが、このカルト宗教自体は北欧神話や様々な宗教が盛り込まれてるそうで、特に北欧神話を調べてみると、実際の彼らの行動と同じ事が書かれており、中には実際に行われていたそうですね。
それを聞くと非常に恐ろしいです。
監督のアリ・アスターはこの北欧神話等のホラー要素に、自信の失恋体験を元に恋愛要素を盛り込んだそうなのですが、それを聞いてこの人はつくづく「頭のおかしい」人に思えます(笑)
だって、失恋体験からこの内容に行きつくなんて普通じゃねーよ!(笑)
それはさておき、
この劇中に出てくるカルト宗教は、最初は穏やかに見えながらも何処か不気味な雰囲気を漂わせています。そして、途中のある決定的な出来事を境にこのカルト集団の恐ろしさや異常さが露になりますが、その決定的な出来事が本当に壮絶です!
ネタバレになるので詳しくは話しませんが、とりあえず「何故これがR18指定じゃないんだ」と言いたいです。それくらい凄まじいシーンでして、最初観たときは吐き気がしました(~_~;)
ちなみにアメリカでは、最初R指定ではなくNC17指定(日本でいうR18+)だったそうですが、ボカシや再編集で何とかR指定にしたという経緯も(笑)
また、この映画ではカルト宗教の施設の中にたくさんの絵が出てきます。
その絵がそれぞれの登場人物や物語の行く末を暗示している内容です。自分も全部把握出来なかったくらいで、かなり情報量も多いです。
そういった絵による物語の説明や宗教の中の集団心理という怖さも相まって、非常にオリジナリティがあるものに仕上がっていたと思います。
そういった伏線の張り方も秀逸でした。
オリジナリティと言えば、
最初にも言いましたが、ホラー映画には珍しい「明るい」映像で展開されていきます。
これはかなり珍しいと思います。
前作の「ヘレディタリー」では夜の場面が多く、色調も暗さ重視で展開されていたのですが、「明と暗」の使い分けは前作でも展開されていました。
それも相まって、今回は暗い場面も見せつつ、「白夜」の効果も相まって全体的に明るすぎる不気味さを保っていました。
その他にも、酒やドラッグ等の酔った登場人物の視点だと思いますが後半から映像がグニャグニャになっていくのも全体的な居心地の悪さを演出していました。
キャストもユニークです。
主人公のメンヘラ女を演じたフローレンス・ピューも素晴らしく、その彼氏を演じた「シングのストリート」の兄役、ジャック・レイナーも良かったです。
♀♂♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀♀😭
以上のように、非常に特徴的で個性的なホラー映画でした。
ただですね...
この映画、確かに全体的に居心地悪い感じはあるのですが、「ヘレディタリー」ほどの怖さが無かったんです。
「ヘレディタリー」はシャイニングやウィッチ等の暗い色調で全体的にメジャーに近い演出で、尚且つ家族という逃れられないものに恐怖を出したからか、凄く怖く感じました。
ミッドサマーは知らない場所に行ったら「地獄」だったという内容で、怪しい場所に行かなければ逃れられる内容というのもあります。(これは完全に好みの問題です)
結果、この映画を観た後に残ったのは「怖さ」と言うより「気持ちの悪さ」でした。
あと、ヘレディタリーで唯一好きじゃなかったラストの大袈裟に感じる演出(音楽がガンガンにかかる等)が今回にもありました。
これは監督の特徴なのかもしれませんが、ずっとその演出でいくといつか飽きてしまうと思いますし、出来ればやらないで頂きたいですね。
とりあえず、今回観ただけではこの映画が好きかどうか解らないです。
素晴らしい要素はあったと思うので満足点は変則的な感じにしてしまいました。
ただ2回目観るかはわからないです。
目を背けたくなる場面も多いので、とりあえずDVDを待つことにします。
今回は前作以上に好みが解れる作品なので、誰にオススメして良いか解りません。
この映画がTwitterのトレンドに上がってるのを見ると「日本大丈夫か?」と思う次第です(笑)
長文になりましたが、最後まで読んでくれた方ありがとうございます。
ちなみにこのレビューにはご覧の通り絵文字が含まれておりますが、これはちゃんと意味を考えて入れています。
恐らく観た方ならピンとくるかもしれません(^○^)
ウィッカーマン
みたいなものかなー、と思ったらだいたい似たようなものだった。要所要所に露骨な人体破壊の描写があってこちらのほうがショッキングではあるけれど。衣装やさんさんと明るい白夜の映像がなかなか不可思議かも。
ある文化的価値観に染まった頭をヨシヨシしながらカチ割ってくる
最高でした。
「長すぎる」「不快だった」という意見と反対に、1秒1秒の描写に意味があり、観る人の心を歪ませながら洗ってくるような映画だと思いました。
また、私自身、クリエイティブ分野のお仕事をしている身ですが、演出や絵の構図も示唆に溢れていました。
共通理解が取れていると思っている倫理観、文化的価値観をものすごい力で破壊してくる感じ。
しかも、それがSFではなく、本当に世界、もしくは日本のどこかでも起こっているかもしれないという恐怖。
でも、それを陰鬱に感じさせない、白夜の世界の多幸感。
観る人に、自分が育った文化との違和感でショックを与え、どっぷり世界観に浸からせ骨抜きにし、クライマックスの最後のあるキャラクター(主役ではない)の描写で「あ、やっぱりヤバイ世界だった」と気づかせる。
勉強になりました。
ナンヤネンコレ
ww?wwww?wwww
全然よく分からん
「グリーン・インフェルノ」に似てるかな?
(こちらはめちゃくちゃ面白かった)
凄い長いし、だるい
ちょっと考察とか読んで見ますわ……
いやー、理解出来なかったっすわー……
壮大な失恋劇
前半の薄暗い,話す人の顔さえ見えないダークな画面から,一転して白々と明るいスウェーデンの村へ。画面がハレーションを起こしたような白さで目を細めてしまった。
何と言おうか,見てはいけないものを見た感じ。
かつては日本にもあったはずの,姥捨て(親殺し)・子殺し・近親婚・よその血を入れるということ・等々。そんなものが何のためらいもなく,いやむしろ白々と朗らかに目の前で繰り広げられる。そんな馬鹿なと言ってももう遅い。二度と生きては帰れない。
ダニーの最後の選択も,予想はできたけど,怖すぎる。R15なのかR18じゃないのという声もあるけど,全てがフツーに目の前で,まさに日常のことのように行われるので,あっけにとられます。
私は鑑賞後,気分が悪くなりました。そのことはお伝えしたいと思います。
個人的には高評価だが、人にオススメはしない。
初日1回目に映画館で観たが、客席がビッシリ埋まるほどの人気ぶり。
海外では昨年の夏に公開された映画で、日本の公開が遅かったのが惜しい。
破局寸前の彼氏が友人達と計画していた旅行に、主人公の女性が参加するストーリー。
「スウェーデンは美女が多そうだし、可愛い娘と仲良くなって・・・ムフフフ(笑)」
そんなお気楽な大学生の彼らを待っていたのが、カルト村での恐怖の祝祭!
ここから先はジワジワと攻める、キチガイっぷりがとんでもない内容。
映画鑑賞後にあちこちで見られるレビューを沢山読んだが、中には
「グロさは大した事ない」「ホラーが苦手な人でも楽しめる」などと
調子のいい嘘を言って、お客を誘導するレビューが少しあったので、要注意。
実際はグロ過ぎる場面や、ショッキングな怖い場面が多く出てくるので、
ホラーや怖い映画が苦手な人は、無理をしてまで観ない方が良いでしょう。
観た後も数日間、イヤ~な場面が脳内リピートして鬱になる人もいるはず。
自分はその辺大丈夫だけど、そうでない人も少なくないと思うので。
細かい描写が緻密に作られていて、個人的には傑作で高評価だけれども
内容がアレなだけに、人にオススメしたくなるような映画では無い。
気持ち悪いとか不快になったとか、そんな低評価レビューを書いている人の
気持ちも、良く分かります。
この映画、伏線になるようなセリフや映像が各所に散りばめられていて
そこも興味深い所であったが、時系列がおかしく感じる箇所もあった。
場面を端折ったのか、いつどこでこうなったのか、分かりにくい部分も有り。
後で調べると、元々はもっと長い時間だったのをかなり短く編集したらしい。
カットされた重要な場面も多くありそうだ。
ゆくゆくはロングバージョンの完全版も、出来たら観てみたい。
長すぎる。。
感想としては、内容云々より無駄に長すぎて、イライラした。
前作へレディテリーを家で見て、まぁ良いかな?と今作期待し過ぎたのもあり、かなり残念。
ストーリー以上に、このシーンは絵的に撮りたかったんだろなてのが多すぎ。監督が自慰行為に走ってる感じも否めない。
勿論悪くないシーンもあり、悪魔の生贄の影響も要所に感じた。しかし、ダラダラした長さが、それらも全てぶち壊し。
この内容なら90分位に纏めて欲しかったし、140分流すんなら、展開をもう少し考えて欲しかった。緊張感に欠けてしまう映画でした。
道徳観の絶対性
"現代の"人が何に嫌悪感や、不快感を抱くかとことん突き詰めた感じのシナリオと美術、音。
しかも伏線が散りばめられてるタイプの映画なんで、それらを注意深くみてないといけないっていう性格の悪さ…
ラストまでみてハッとするのは、この狂気と思ってた村が、ある人にとっては救いだったり、村民にとっては割と"理に"かなってる行為だってこと。
現代の道徳観が実は絶対的なものじゃないかも、と思ってしまったら、ようこそアリアスター教へ。
まさかのフィジィカル戦!?
家族を失い悲壮感にくれる主人公が、彼氏とその仲間とスウェーデンのある村の祝祭に参加し、そこで巻き起こる出来事の物語。
ヘレディタリーがすごい好きだったので、本作も期待!
結論から言えば、怖さというよりは見ててとても気分が悪くなる作品(誉め言葉)。
村人の明るくオカルティックな雰囲気は独特の不気味さがあったし、何だかんだやっぱり死ぬ間際にはあなたたちも嫌になるんですね。
前半は何というか、祝祭や村人の描写がしつこいくらい続いたのでダレたけど、ある人物が立ちションしてからの展開は爽快なまでの不快感!しっかり堪能させてもらいました。
個人的に色々回収できていない伏線があったような気がするけど・・・。
結局家族が死んだのは直接は無関係?
昼が長いことを何故そんなにマズイと嘆く?
等々、よくわからないことがまた不気味だったり。。
とにかく、怖いというよりは不気味で気分の悪くなる映画だった。
ただ、ある儀式について、「話してなかったの!?」って言うくらいなので、何だかんだ自分達がやっていることは普通じゃないって意識はあるだなと・・・。そこは振り切ってくれてたほうがより怖いかと。。
あと、どうでも良いけど、夜に普通に寝るのより昼寝の方が幸せな自分としては、ほぼずっと明るい環境がちょっとうらやましかった(笑)絶対に行きたくはないが。
また女王を決める儀式(競争)がまさかのフィジィカルバトルなのはちょっと面白かった(笑)まぁあれも出来レースなのかもだけど。
間違ってたくさんの人が観にいくといい。
なぜか都内のTOHOシネマズが軒並み満席に。どうしてA24のカルト、カルチャー、おしゃれホラーがこんなことに、と戸惑いは隠せない。『ウィッチ』でも『ヘレデタリー』でも『イットフォロウズ』でもなくよりによってこれ、の強さは紛れもなく日本人の大好きな「おしゃれ北欧」との掛け算にしか思えない。だって、『サスペリア』のアート風リメイクはパーっとせず、この『2000人の狂人』や『ウィッカーマン』をまさかのおしゃれアート映画に変貌させて、しかも、ヒットしてるというのは目の付け所と売りどころが素晴らしいのだと思う。
監督も『ヘレデタリー』というものがあったからこその自由気ままに単純明快に詰め込んだ感がある。もちろんホラーではない。アートである。多分にふざけているはずだ。観光映画と言ってもいい。眺めていればいい。
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