ミッドサマーのレビュー・感想・評価
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最後に鳥肌が立った。原始的な、根源的な畏怖を揺り起こされたような…こんなホラーは日本では(ジャパニーズホラーとやらを作っている限りは)生まれないだろう。
儀式の最後、生け贄の館が燃え上がるシーンで全身に鳥肌が立ち、しばらく治まらなかった。体に火がついた生け贄の一人が泣き叫び出すと同時に、ホルガの人々も、有るものは泣き叫び出し有るものは笑い出す。そのときに、ふと一緒に叫び笑いたくなった。怖い。話はいたって簡単。映画の冒頭で家族を失くしたダニーが映画の最後で新しい家族を見つける話。(何せダニーがパニック障害の発作を起こしても一緒にパニクってくれる家族なのだ。) オジンとオバンとが投身自殺した時点で彼らが生きて帰れないことはわかってしまう。あとの楽しみはダニーとクリスチャン以外はどういう風に消されていくのかということ。そしてダニーとクリスチャンとが最後にどうなるかという興味だけで引っ張っていくのだが、牧歌的でもあり薄気味悪くもあり、美しくもありおぞましくもある、という世界は結構飽きさせない。ホルガに行く途中で走っている車からの視点が180度引っくり返る、いつか夢て見たようなシーンがある。その時、これは面白そうな映画体験になりそうな気がしたが、あそこで既に非日常の世界に入っていた訳だ。
間違ってたくさんの人が観にいくといい。
なぜか都内のTOHOシネマズが軒並み満席に。どうしてA24のカルト、カルチャー、おしゃれホラーがこんなことに、と戸惑いは隠せない。『ウィッチ』でも『ヘレデタリー』でも『イットフォロウズ』でもなくよりによってこれ、の強さは紛れもなく日本人の大好きな「おしゃれ北欧」との掛け算にしか思えない。だって、『サスペリア』のアート風リメイクはパーっとせず、この『2000人の狂人』や『ウィッカーマン』をまさかのおしゃれアート映画に変貌させて、しかも、ヒットしてるというのは目の付け所と売りどころが素晴らしいのだと思う。
監督も『ヘレデタリー』というものがあったからこその自由気ままに単純明快に詰め込んだ感がある。もちろんホラーではない。アートである。多分にふざけているはずだ。観光映画と言ってもいい。眺めていればいい。
カルトか?
自分はカルト宗教を題材にした映画本とか好きなので本作みました
結論期待していた洗脳とかはありません。狂人もいない。なるほど共同体だったんかい!
終始不気味ではありましたが絵が綺麗すぎるのか全く怖くなかったです
最初のアメリカでのシーンの方が微妙な関係における気まずさとか出ててよかったなあ、あと映り込みが面白いし呼吸の描写も気持ち悪かった
あとバーン!ドーン!みたいな映画じゃなくて親切設計
期待値上げすぎた
話題になってるので怖いもの見たさで見に行きました。
前評判が良かったので期待しすぎたかなぁ
個人的には、あまりグロくもないし怖くもないしこういう文化の土地があるんだなあって感じで「世界ふしぎ発見」を見ているような客観的な気持ちで見てしまい、登場人物に共感も何も出来なかった。見てて何も衝撃はなかった。
最悪でした。時間の無駄です。
最初だけはなんとか耐えられたが、集落に着いてからは全てが不快で見るのが辛い。
前作のスリラー要素もまるで無し。
まるでカルト教団の宣伝ビデオのよう。
絶対他人にはオススメしないです。
高評価が信じられない。
なんとも不思議な映画
朝一で観た。←朝から(笑)
3分の2くらいが明るいスウェーデンで、朝に相応しいかなと。なんてことは全くなかったが。
劇中ではコミューン呼んでたけど、もっとカルト村的な感じ。
家族を亡くして精神的に参ってしまう役を演じたダニーがすごいと思った。
ジャック・レイナー(シングストリートのお兄ちゃん!)が全裸で走り回るのは見たくなかったけど。
カメラワークが独特で、村?に近づいて行くシーン全員が揃って食事をするシーンとか、面白かった。
ラストはうーむ、という感じだったが、きれいな風景と異常な儀式のコントラストが割と面白く、見応えがあった。
人々から凝視されていることに気づいた時の恐怖
白夜のスウェーデンで行われているという90年に一度の祝祭が舞台のホラー。
民俗学を研究する恋人の付き添いで行ったはずが、いつの間にか主役として参加することになる描写は、ホラーというよりカフカ的な不条理さがありクラクラさせられます。
「古来からの風習で人間を選び焼き殺す儀式に巻き込まれる話」と言ったら映画ウィッカーマンを思い出すね。
ホラーと観るかメンタルケアとして観るか
アリ・アスター監督作品は「ヘレディタリー/継承」のみ観賞済。
「ヘレディタリー」公開時に絶賛の声をSNSで見ていて興味はあったものの機会を逃していたので、この作品が公開されるのを聞いて「ヘレディタリー」を観賞し、「ミッドサマー」が公開された初週に不安半分恐れ半分で観に行った。
事前にホラー映画と聞いていたものの、観終わった時の印象はむしろ"現代人の為のメンタルケア映画"だった。
冒頭で主人公・ダニーの姉が両親を道連れに自殺する衝撃的なシーンから始まり"映画は冒頭五分間で作品のテーマを描く作品が多い"と言うのを知っていたので、こんな胸糞悪いシーンが一体どうテーマに関わるのか一気に心を捕まれた。
村へと向かっていくシーンでゆっくり上下反転していくカメラワークは"ここからは世の理が通用しない"(ここから怖いシークエンスですよ)って言う比喩として解りやすかったし、村に入ってから"村で語り継がれている寓話"を紹介する体で、これからの展開を暗に(冒頭でも)示すのも後々その展開がいざ来た時に精神的な備えが出来るのは良かった。
この手法を見た時点ではホラー映画としては予め今後の展開を知ってしまうのは恐怖感が薄れてしまうのでは?と思ったけれど、白夜と言う太陽が沈まない季節で明るいからこそ恐怖の対象から目を反らせない恐怖と、その展開を知っているからこそその恐怖からも目を反らせないって言う入れ子の構造が常に緊張状態を持続させて、個人的には暗闇が舞台のホラーよりも怖かった。
「ヘレディタリー」でも思ったものの、この監督は既存のホラー映画が醸し出す"恐怖"よりも日常に潜む"人に対する不快さ"、"胸糞悪い気分"を醸し出すのがとても上手い監督だと思う。
序盤では不眠症に悩まされたり、会話の最中でも意識が散漫としてしまうなどショックを受けた事で情緒不安定になっているのがトイレに駆け込むことで時が何日、何時間も進むなど演出的にも強調されていた。
そんなメンタルがボロボロな状態の恋人に対してクリスチャンは支えようとはせず、悩みを吐露出来るような友人も少ない中、結果的にダニーがホルガ村で"家族"と呼べる存在を見つけたのを見るとアリ・アスター監督自身が失恋後にこの作品を作ったってのも相まって、(カルトかどうかは置いておくとしても)集団生活を捨てた個々でしか生きられない逃げ場の無い現代社会は果たして良いのだろうかって疑問を投げ掛けているようにも感じた。
日本だと言い伝えで「姥捨て山」があったり「TRICK」でカルト宗教を扱っている回があるからこそ、ざっくりとした設定はそこまで新鮮には感じなかった(勿論演出が斬新で鳥肌は立った)けれど、海外では観賞後どういう印象だったのか気になる。
何かと比較されがちな「ウィッカーマン」もいずれ見てみたいな。
多幸感と爽快感
トラウマ必須との前評判に警戒しながら見に行きましたが、見終わった後に感じたのは不思議な爽快感と多幸感。思わず顔がほころんでいました。なにこれ怖い。
家族を失い唯一頼れるのが破局寸前の彼氏だけ。彼氏の友達にも嫌われ、気まずい空気が常に流れる序盤の描写が一番きつかった。リアルすぎる。
舞台となるホルガ村は鬱々とした序盤とは一転、青空と草原が広がる爽やかな夏の風景。
そこでダニーたち客人は異文化交流をするわけですが、内容は割愛。多少のグロはありますが、個人的には身構えていたけどそこまでグロシーン多くなかったなという印象です。
グロに関してはSAWやホステルが見れる人は余裕だと思いますよ。
伏線が割とわかりやすく張られているので、「これってさっき見たアレのことでは?」「今映ったのってまさか…?」と自分で見つけて推理して勝手に不安になりました。
美しい色彩に、可愛い衣装。料理は伏線のせいで美味しそうに見えないのが残念(笑)
お祭りも後半になると、薬でラリってる人のように見てるこちらもふわふわした心地に。
絶望から始まり更なる衝撃と絶望を経て、新たな絆と居場所を得て再生するお話でした。
確かにこれはホラー映画じゃなかった。監督の言う通り「失恋映画」でした。
皆様の感想を見ると、私はグッドトリップ派なんでしょうね。癖になる多幸感と爽快感をもう一度味わいたくて、また見に行く気予定です。
言葉が出ない
深い考慮とか
内容どうだとか
私には無理かな
説明できない
冒頭オープニング20分くらい(時間はおよそ)
辛い出来事があり
祝祭に向かうまで
映像が陰と陽みたいな感じで
魅せ方うまいなと
中盤以降エログロ耐性ないと
つらいかも
私にはなぜか笑えた
監督がホラーではないと言っていた
ブラックコメディという人もいた
私にはちょっとグロエロの
後者に感じた
深い考慮、意味とかあるんだろうけども
私には深すぎる
とりあえず二度と見ることはない作品
決して否定しているわけではない
がもう一度みたい作品ではなかった
評価もわかれるんだろうな
パンフレット売り切れでよかった
パンフレットみて考慮とか
絶対したくない
否定はしてない
人を選ぶ作品なんだとおもう
いやーなんとも言えない😓
最初は宗教じみていて不気味‼️ラストはなんかなんとも言えない空気で終わる
生きている心地がしないしホラーでもなんでもない
ただの胸糞映画だ😨胸糞映画と言ってもただただ嫌な気持ちさせる方の胸糞である😰重っかった!
新鮮な演出
2人が同じ画面に入るようにクリスチャンを鏡越しにうつしたり、逆さまに道を撮ったり、カメラワークが新鮮でよかった
不安定だったダニーが依存先を見つけられたハッピーエンドだったけど、結局ダニー自身はまだ共同体に染まりきらずに自我を保ってたのがよかった
この先どんなふうに共同体と関わっていくのか想像するとちょっと楽しい
あとダニーの部屋のベッドの上に飾られてた、花冠をかぶった女の子と熊がおでこ合わせてる絵、なんだか意味深だな〜
美しく、グロく、ちょっぴりエロい逸品
大好きな「ヘレディタリー 継承」に続くアリ・アスター監督の第2作。期待しまくりの観賞。
両親と妹を失ったダニーは、傷心の中、同じ大学の彼氏や彼の友人たちとスウェーデンの奥地の村を訪れ、「90年に一度の祝祭」に参加した。
太陽が沈むことがない村。美しい花が咲き誇り、白い衣装を身にまとった住人たちが歌い舞い踊る。まるで楽園だ。
しかし何かおかしい。不穏な空気にぞくぞくする。そして、それが快感でもあり。
結構残酷な展開だが不思議に嫌悪感はなかった。ありえない世界観、そして逃れたくても逃れられない『何か』を納得させる手腕は流石アスター監督。
めちゃくちゃ美しいけどめちゃくちゃ胸糞悪かった
今作はセットがメルヘンで色鮮やかで美しく、白夜なのでずっと明るい。それらが、幻想的というか違和感を引き出してた。そして、容赦無い描写の数々で普段見慣れてないから滅入っちゃった😓
最初の方は主人公が家族を失った悲しみでちょっと狂ってるのかなぁぐらいだったのが、夏至祭が進むにつれ段々と感じる違和感、そして崖から飛び降りるシーンから「えっ、あかんでしょ」と常軌を逸しまくりの村人の文化、思想が明らかになる。あんなことしといても馴染み深く、愛着を持っている文化故、罪悪感どころか幸せそうなのが怖い。
クリスチャンが他人の文化は尊重しなくちゃみたいなことを言っていたが、その文化の外にいる人に危害を与えてる時点で尊重すべきでないだろうと思った。
そして、村人たちの同調意識?の異常な高さ、皆んな同じリアクションをすることがある(同調した方が楽だもんね)。最早理性を失っているように感じた。例として終盤、ダニーがクリスチャンの裏切りセックスを見て、泣き叫んでる時周りの女たちも叫び出す。
ラストシーンの笑顔も、全て吹っ切れたからか、それとも周りと同調することを選んだのか?
後フローレンスピューの出てる作品初めて見たけど、結構ハスキーボイスなのね。ポストスカーレットヨハンソンになるかもね☺️
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