劇場公開日 2020年2月21日

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ミッドサマーのレビュー・感想・評価

全609件中、381~400件目を表示

3.0光輝くものに騙されてはいけない。

2020年3月11日
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鑑賞方法:映画館

怖い

スウェーデンの奥地の村で開催される「90年に一度の祝祭」での不思議な儀式の話。
美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まない(白夜)明るい村は、優しい住人たちの誰もが幸福で、陽気に歌い踊る楽園のように思えた。
が、それは何とも恐ろしい祝祭の儀式の始まりで、人を信じてはいけない、いや絶対に信用してはいけない!と、だんだんこんな村が本当に実在するような狂気の恐怖に襲われる。
あ~憧れの神秘的な白夜、お花畑、自然が美しいスウェーデン。
でも安易に足を踏み入れてはいけない。
スウェーデンの楽園と聞いただけで、トラウマになる作品。

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クララ

3.0地獄からの福音

2020年3月11日
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綺麗な映像と音楽をバックに、あくまで胸クソ悪い話を語るアリ・アスター節は健在です、ハイ
ただ前作「ヘレディタリー」の異常な求心力と比べれば、登場人物ごとに視線を振るためなのか、ちょっと散漫? やや長く感じました

前作と違ってネタ(やり口)も割れてるし、序盤のショッキング展開を契機に、一気に本性を表す構成、は重なるものの、作品全体から見ればちょっと効き目が軽いなど、比較すれば原因はいくつかありそうです
前作では「あの件」が全編ずーっと鳴り響いていました(なんなら今でも)が、今回は…?

ビジュアルや世界観(神話の引用とか)など細部の作り込みに比して、展開はだいたい予想通り
もっととんでもない、脳がクラクラして空間識失調を起こすような場面があるのかな…と期待してしまったので、自分が期待したものとはやや違いました

数年前、同様の期待で観に行った「神聖なる一族 24人の娘たち」というロシアの少数民族をモデルにしたエロいようでエロくない、少しエロい映画がありまして、衣装やビジュアル面などからほんのり重なるものを感じました

基本的には前作同様、よくこんなヤナハナシ( ;∀;) 思いつくなー、と呆れるレベル(褒め)
序盤の気まずシーンなんか、気詰まりすぎて観てるこっちまで窒息しそう
主演の二人を筆頭に、全編通して俳優陣の迫真ぶりは文句のつけようもなく、ペレ役の穏やか〜な口調を生み出す発声もよかった

以下、ほんのりネタバレ



実在の風習が元とはいえ、舞台がスウェーデンでは、さすがに現代でこんなことないでしょう、と思わないでもない
NHKの「ヤノマミ」みたいに、直接的ではないにせよモロ惨劇がカメラに収められた実際の風習もあるにはありますが、あれはアマゾンの密林というチートな背景が舞台でしたし…
個人的にはこの手の文明ショックもの大好物なので「ガダラの豚」の映像化もぜひ〜、と(「来る」以来二度目)

「良かれと思って」「相手のためを思って」「迷惑/重荷になりたくない」がために本音を偽り、先送りにし、すれ違って煮詰まりきった人間関係が招く当然の帰結とも言える展開
それが見方によっては癒し、解放の過程のように見えてきて、謎の祝祭感でフィニッシュ、というところまで前作と一緒

ずっと息を詰めているように見えたヒロインに対しては、人前で出せなかった声と気持ちをついに出せてよかったよかったねー、と祝福しかないカタルシスに到達

私のような儒教の国のアジアンにとって格段にオープンに見えるアメリカ流のスマートな気配りがその実、厄介ごとを避けるための単なる欺瞞に過ぎないのでは、とまで思えてくるのも新鮮でした
所変われど社会が存在する限りまた別の地獄が口開けてるだけなんだな

地獄といえばこの世にこんなにも地獄の賢者タイムがあるのか…っていうね
それも懇切丁寧に描かれるため、多くの男性が縮み上がること必至では
互いを縛りあう家族関係に疑義を呈する監督のスタンスからすれば、家族の起源である性行為そのものが、元より忌むべき対象なんだろうかなどと疑いたくもなります

基本は偏差値の高いモンド映画だと思うので、エクストリーム描写は笑いと紙一重のレベルで楽しめます
なんなら実際に笑ってしまって、自分がサイコパスではと焦るほど
でも一番エグいのはそこじゃなく、そもそもの土台、登場人物たちの振る舞いに対する当然の報いという二階建てなので一切の逃げ場ナシ

観終わった直後、わざわざお金と時間を費やしてこんな目に遭いに来てる自分がアホなのかな? と一瞬我に返ったりもしましたが、
同時に観ている間じゅう、地獄の人間関係を生き延びて作品として昇華しつづける監督の存在こそがすでに福音、としみじみ感じたのも事実

こと「小屋」に関しては、相当ヤバい思い入れがあるとしか思えず、過去に一体どんな出来事が…と考えてしまいます
言ってしまえば作中に登場する事物のほとんどは作り物ですが、それを生み出すに至った元凶の方はまちがいなく実在する🌸🌺🌼🌸🌼🌺

ところで、映画の感想とやや離れますが、社会的に容認されている残酷ショーってつくづく怖いけど、ありふれてるよなあと
身勝手な振る舞いや暴力への願望は、普段ならあらかじめ相手からの反撃や社会的評価を想定することで抑圧/回避されていますが、
ひとたびそれがシステムの一環として正当化されてしまった時、犠牲者、ターゲット側の視点は無化され、「黒い羊」への袋叩きは娯楽にまで発展します

さらに一見、それが犠牲とは見えないような仕組みが巧妙に張り巡らされ、あくまで周囲や本人の受け止め方次第、と責任すら被害側に丸投げされてしまうとすれば、もはや邪悪そのものの構図

抗議はおろか、加担の誘惑に抗える者すら稀なのに、
そんな場面自体は、ホルガ村どころでなく日常のいたるところに潜んでいて、最後の咆哮は犠牲者側からのささやかな抗議だったのかな、と思いました

せめてもの慰撫に思えたあのセリフがよりによって嘘、ないしはおためごかしだったとしたら…と考えると、劇場を出たあとも寒気が走ることうけあいです

ラストシーンは、通常人が直接認知することができないと言われる現実の世界、それが社会のフィルターの裂け目から姿を現わす瞬間だったのかも知れません

そうなると、実は主眼は「供物を捧げる」行為の方であり、視点はあくまで生け贄の側あるべきなので、序盤のショッキング展開が直球のフリだったようにも見えてきます

ただ、だとしても主人公との関係性がそもそも希薄なので痛みは限定的だし罪の意識に乏しく(他で代替されてはいるが)、そして主人公が供物としての恐怖を味わう話にもならないためにブレが生じ、「ヘレディタリー」のストロングさと並べてしまうと弱く感じるのかな

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ipxqi

3.5あれですね

2020年3月10日
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drako

4.090年に1本の奇作

2020年3月10日
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これまでも今後も同じような映画を観ることはないでしょう!
それを観られただけでも満足度高いです。

全てが狂ってるわけではなくアングルは真っ正面か真横で動かず、まいた伏線は短いサイクルで解消し、観客が狂った展開を味わい尽くせるように地に足つける部分はしっかりしていた。

冠婚葬祭に初めて参加した時に様式を知らない自分だけが置き去りにされる気持ちとか、いつまで続くんだろうっていうソワソワの気持ちを増幅させたような「不穏」だった。

なのにしっかりオチる故のこのさっぱり何も残らない後味の説明が難しい。

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たくぼっくす

3.0この内容なら半分の時間で十分

2020年3月10日
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単純

現代美術家のマシュー・バーニーの様なイメージの世界観に、『ホステル』的なB級ストーリーをくっつけちゃった感じ。
ただそれもセット美術はいい線いってるのに、カメラワークが普通なので中途半端。
この監督の前作『ヘレディタリー』を期待している人には別物かも。
この内容なら私には半分の時間で十分だと感じました。

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HIROKICHI

0.52020-15

2020年3月10日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

もういい。

『ヘレディタリー』は、観賞後、灰色な気持ちになったことぐらいしか覚えてないので、きっとこの作品も灰色な気持ちになるんだろうな、と思っていました。
それでも観たかったのは、舞台がスウェーデンだから。
人生の半分以上を過ごした故郷です。

でも、もういい。
映画のクオリティや凝ってる部分じゃない。
私には無理だった。
私にはスウェ文化を汚損でもなく、踏みつけられたのでもなく、ぽいっとされたような悲しさを感じた。
おそらく私が日本で見てるからというのも大きい。遠い日本で、スウェーデンがこう描かれているのを見ているから。
スウェで、スウェの友達と見てたらここはこうだよね、これはないよね、とか語れて、納得できるかもしれない。
長年住んだとはいえ、伝統まで深く知らないから語れる筋合いがないのは十分承知で、私情が多いにある、あまのじゃくな意見ですが、私にとっては居心地の悪い時間でした。

こんなレビューで申し訳ありません。

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かいり

3.0話題性に釣られて鑑賞するも?

2020年3月9日
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昔からこの手の作品は良くあったが今の時代劇場公開中作品たしては物足りなく細工が無さすぎ冒頭から村に入るまでテンポが遅い全体的にミョーな緊張感のある雰囲気が足りず平凡すぎラストも何かどんでん返しがあるかと思ったがあれじゃ当たり前過ぎ 彼等の中に造反者がいて組織を崩壊させたり1人命からがら脱出出来たような良くある衝撃のクライマックスを期待してたのに‼️

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ゆたぼー

1.0ストーリーが...

2020年3月9日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーに面白さを全く感じられなかった。
映画を見終わった後、納得いかず(笑)HPの解説まで読んでみたけれど深みも何もない。
私には全く合わない作品でした。。。

ただ、映像と音楽の使い方がとても素敵で、よかったな、とは思いました。

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ぞの

3.5性描写、狂ってる!

2020年3月8日
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学生が論文のため田舎の祭りを取材に行き歓迎されるが、実は生け贄として招かれていた。
というよくある話だが、冒頭からイントロクイズ的に「アリアスターの映画!」と分かるくらい、個性溢れた演出に満足。
圧倒的センスに震えるグロテスク怪作。
性描写、狂ってる!(2020/2/29)

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奥さんと見る映画の記録

3.5監督がダニーに投影されているとしたら他の登場人物もモデルがいるのだろうか?

2020年3月8日
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監督が来日したときに受けたインタビューで、ミッドサマーはホラーではないと言っていた。ダークコメディなのだそうだ。私もそう思う。ホラーの要素には、イノセンスが襲われるというか、とりあえず襲われる段階では、襲われる理由が分からないというところがあるが(あとで判明したりする場合もあるけれど)、この作品では基本的にそんなことはない。なるべくして全てが起きてゆく。そういう意味では始めの5分くらいはホラーだ。

その後は脚本のかねる監督の復讐劇な気がした。舞台がスェーデンなのは完璧にトラップだと思う。おびき寄せられればそれでいいのだ。ニシンはオランダだし。

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mikyo

1.0狂ってる

2020年3月8日
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えげつない

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miharyi

0.5一体何を見せたかったんだろう。

2020年3月8日
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uc

2.5うーん🤔期待しすぎた

2020年3月8日
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悲しい

怖い

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なまちゃ

3.5生命のループの美しさ

2020年3月8日
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カメ

3.5マイノリティをどこまで認められるか?

2020年3月8日
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昨今世界ではアイデンティティの尊重や、マイノリティを否定しないことを美学とする風潮がある。とくに欧米ではその傾向が強いように思う。
本作はまさにそれらをどこまで認められるか?を問われていたように感じた。
主人公たちは、スウェーデン人の友人から「地元で90年に一度の由緒あるお祭りがあるから行こう」と誘われる。
人間というのは不思議なもので、'お祭り'というだけで奇妙な催しを受け入れてしまう。ここはこういう文化だから尊重しよう、と勝手に納得してしまうのだ。作中であきらかに常軌を逸した儀式が行われるのだけど、主人公たちはそれを戸惑いながらも受け入れる。
もしこれが、「うちの宗教団体で90年に一度の儀式があるんだけど」って誘いだったら即通報してると思う。(そもそも行かなかった可能性が高い。)それだけ'お祭り'というのは世界的にパワーワードであり、人間の警戒心が薄れる言葉なのだと感じた。
いくら他人のアイデンティティに関わる事でも、時には「それってどうなの?」と反発(≠否定)することも必要なのではないか。最近は反発=悪という風潮が強すぎる。この作品は、何でもかんでも受け入れるのが常に善となるわけではない、と言っているように思う。

作中では常時理解しがたい催しが起こり、細かい経緯が描かれていないものも多々あるが、この映画はそこを自分なりに想像したり、理解できないモヤモヤだったりを楽しむ映画だ。観たあとに自分の想像力が膨らむ体験を、ぜひ味わってほしい。

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ちゃんるー

4.0まるでサウナ

2020年3月8日
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サブレ

4.02020年ベストムービー!⭐️✨

2020年3月7日
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stoneage

3.0観光客減るぞ

2020年3月7日
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「愛ですよ、愛」そんな声が聞こえてきそうなラストでしたな。しかしこんな映画ヒットしたらスウェーデンの印象悪化じゃない?観光客減るかもよ。

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あらじん

4.0宗教映画

2020年3月7日
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 みんなで声に出して感情を表すこと、集団心理というのか、人を陥れることが簡単に思える場面がある。絵が綺麗、演技が上手い、見続けられるだけのインパクトがあり、嫌いな人も多いだろうが個人的には好きだった。
グロテスクな表現があるため、そうした方には受け入れられない映画でしょう。

 見ながら現実的に起こり得そうに思えた。フィクションなのかノンフィクションなのか分からないが、この映画のアイデアのヒントはあるだろう。

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あかい