「コメディ映画」ミッドサマー どんさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディ映画
SNSの前評判にて「アメリカではカップルが観た後に別れてしまった時のためのセラピーが用意されている」とか「途中退出続出」とか「白いドレスにトラウマが残る」とかとか、話題性が話題性だったので、怖いの観れない映画好きに頼まれた&自分の精神力を試す目的で見に行った。
今回はネタバレなどの予習なしで鑑賞。
コロナ自粛モードの平日昼間なのに場内はほぼ満席。若い人たち沢山。たぶん彼らもSNS流入に違いない。
で、普通にカップルも来てる。口コミ知ってるよな?自分たちを試そうという儀式的な役割がこの映画に生まれているのか?どんな思考回路で一緒に観に行くことにしたのか、そこが気になって仕方なくなる。
そわそわしつつも、映画が始まっていく。
冒頭題名表示でなんでsummerじゃなくてsommerなのかが気になって仕方なくなる。
後から調べて解決
主人公の女の子は、ちょっとメンヘラでヒステリックな感じ。
双極性障害の妹の話とか、両親+妹の死とか、伏線としてどこまでの意味があったのか結局よくわからんしもはやどこからどこまで彼女の妄想なのかわからない。
ペレ怖すぎやろペレ。
序盤からサイコ感ある表情がすごい。
他の4人を上手くはめて連れてきてる時点で、自分たちの共同体の異質さがわかってるんじゃねーか。
村の常識を疑わない姿勢を貫いて欲しいのに、村のおっさんたちは自分たちが罪を犯した人を殺したことを隠そうと残りの仲間の仕業にしようとする所とかよくわかんなかったんだよなあ。
最初はホルガきれー、みたいな感じだったのが、72歳の男女の儀式で急にグロに路線変更。
グロを随所で強調してくるところとか、もはや何がしたいの?って思った。そゆことしてるとメッセージ(あるのかは知らんが)が滲むと思うぜ。
ロンドンの男女は騒ぎまくって逃げようとしたけど結局生贄になっちゃってたね。そこもおっさんたちが嘘ついてたの悪意しかないじゃんよくわからん。
近親交配をわざとさせて障害者≒賢者を生み出し、外部からの血を混ぜることによって種の存続を図ろうというロジックはよく分かったのだが、だったらそんなすぐ皆殺ししちゃう意味がわからない。90年に1度なのに、よくわかんない年の偉い感じのおばちゃんが「私もいつかは喜んで差し出すのよ」的なこと言ってたの、毎年72歳の人はいるだろうから結局この祭り毎年やってんじゃね?ってことなのかな計算が合わなくてモヤモヤした。
笑っちゃったポイントが多くあって、まず子供作りの小屋の中ww
さすがにあれは狙ってるでしょ。小屋からクリスチャンが逃げてくシーンも笑わざるを得なかった。
生贄の目に花が刺されてるのも一緒に行った人が笑ってた。
フューチャーされない、背景の中でなんか村人が儀式っぽいことしながら踊ってるのとかもギャグかよってなったし。
あとは音の不快感と劇中幾度となく出てくるヤクな。
あの村の中には絶対的なリーダーがいるわけではなく、共同体の信仰心として狂気が充満してる。それがわかっているからこそのヤクなのか、良心がどこに存在しているのかわからない。
総じて、何を見せられとるんやという感じの映画でした。
SNSに踊らされたなあ。長い時間を費やしてしまった、、
ラストについてだが、9人を数えるのに必死だった。洋画において顔が一致しない相貌失認の傾向があるので、同じ顔のやつ3人いるぞって思っちゃって混乱した。
最後のダニーの微笑みは理解できるものだったが、彼女はあの後共同体に吸収されてしまったのだろうか。なんで母親を見たのだろうか。。。
冒頭で触れたSNSの前評判は信用できないということが大いにわかった。冷静に見ればツッコミどころ多すぎてトラウマとかになりようがない。カップルでみて別れるくらいなら別れとけ。
でも、マヤがクリスチャンのベッドの下に木の札を置いてくシーンだけは好きだった。殴り書き失礼しました。おしまい。