「スレた大人になってしまったものだ。」映画ドラえもん のび太の新恐竜 とのさんの映画レビュー(感想・評価)
スレた大人になってしまったものだ。
子供向け映画であることは分かっている。
分かっている上で、あえて擦れた大人として一石を投じたい。
子供だった私はドラえもんのアニメやビデオ映画と大きくなり、今でも大好きな作品である。
進化することに視点を充てているように見えるが、果たしてのび太のしていることは正解だったのか。
飛べない事や見た目が違う、たったそれだけで拒絶されてしまうキュー。
待て待て、そこまでして馴染まなければならないのか?傷つけられ、苦汁を舐めボロボロになってまでソコにしがみつかなければならないのか?
努力に関しては、生きていく上で重要なことではある。
しかし、環境や時代がそうだからといって人と違うからといって…結局人と同じに安心感を得られるのか……。見た目やできることが同じでこそ仲間なのか……
もっと違う選択肢を持って進化して欲しかった。
時間を巻き戻そうとした時、しずかが言った
のび太さんはキューとミューを助けたいだけ
いやー、そんなことしたら人間がいなくなる可能性があるわけで……タイムパトロールだって人間と未来を守りたいだけ。
そもそもピー助がいた世界線なのだったら、学習しなよ、のび太……
あと、なぜピー助を出したのか
あくまでもキューとミューという新恐竜だけで勝負して欲しかった。
助け舟を出す役割といえど、んーいる?これ?
雲の王国でキー坊がのび太たちを助けたのとは訳が違う。
あと、最後外の世界にいた気がするけど…
ピー助出てから、そっちのことばかり考えてしまってしまった。
臨場感やハラハラドキドキの映像は良かった。
ジュラ紀のシーンは本当ドキドキした。
あの時落としたひみつ道具は絶対のちに何かあるだろうって案の定お決まりのパターンだったので驚きはなかった。
個人的に好きなのが仲良くなると恐竜の見た目が完全に変わってしまうこと。
期待していたほど面白い映画ではなかった。