人生をしまう時間(とき)のレビュー・感想・評価
全5件を表示
最期を看取るということ。
75歳以上の医療費の自己負担が2割になるという。そんな時代、人生の最期を経済的負担により二重の苦しみを味わうことは避けたいもの。本人にとっても家族にとっても「幸せに生きたよ!」と感ずるのはとても大切です。
ドキュメンタリーの中心となるのは訪問医療専門の医師堀越Dr.と小堀Dr.元は外科であったりする医師だが職人のような手術よりも患者と直接向き合うためにこの終末医療を選んだとのこと。
病室を自宅に移しただけかと思いきや、全く違うことに驚きました。また臨終を迎える際には「よかったね」と本人、家族に伝える…また驚き。これが緩和ケア、ホスピス、在宅医療の姿なのかな…如何に幸せに死ぬことが大事なんでと教えてくれた。
訪問診療がもっと広がって欲しい
自宅で看取る、看取られる、そしてそれを支える医師、看護師、ケアスタッフ。それらの実態がよくわかる、丁寧に作られたドキュメンタリー。看取りに向かって懸命に頑張る家族とその家族と看取られる人が心穏やかであり続けられるように支える医療とケアのスタッフ。もちろん症状によって個々の対応は違うけれど、作品に出てくる人たちに支えられたら、心穏やかに生を全うできそう。
7割ぐらいの人が自宅で最期を迎えたいと考えている時代、訪問診療がもっと広がって欲しい。まぁ、俺が死ぬ10年後か20年後には、もっと身近になっているかもしれないけどね。ただ、その時には、質が下がったり、機械的になっていなけりゃいいけど。
自分の人生
自分の人生を考えたとき、どんな家でも、たとえ一人でも、自分の家で最期を迎えたいなと改めて思いました。
たとえ一人で死んでいくにしても、それまでの過程が大事だって映画の中で言ってたけど、本当にそうだと思う。それは、家族に見守られながら行くほうが幸せなんだろうけど、でも、自分の家で最期を迎えられるというのは、家族の支えがあるからこそできること。
人生を考える良い映画でした。
すべての人に見てほしい
演出は最小限、極めてフラットな描き方。それでも見入ってしまい、いろんな感情や思考が自分の中に次々に湧き起こる。そんな素晴らしいドキュメンタリーでした。
死はすべての人に平等に訪れます。目を背けていようといまいと、必ずその時は来ます。
それを忘れないために、この映画を観ることをおすすめします。
私は1年に1度くらいの頻度で定期的に見返したいと思いました。
全5件を表示