「愛することが大切」マレフィセント2 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
愛することが大切
劇中最後の方に王が口にした、「どこの国の出身だとか関係なく、愛することが大切なんだよ」
前作通してまさにこの作品の一番強いメッセージではないか。
昨今の映画を始め、時代の流れは出身、性別、障害、容姿などで人を差別することなく理解することが大切だということはよく目にし、耳にすることは多くなった。
ただ理解する事は中々難しい。やはりそれまで育った環境、価値観と対するものへの理解は中々難しい。
また理解というのは同情とは違う。何をもって理解といい、理解し合えばいいのか中々難しい。
だがこの作品はそれ以前に愛する事が大切なんだというのを前作から強くメッセージとして送ってくれる。
ただマレフィセントとオーロラ、オーロラとフィリップの愛ではなく、他愛こそが異なる種族、価値観への理解につながり平和に繋がることなんだと。
それこそがまさに「真実の愛」なんだという事を理解する事ができた。
今回はマレフィセント、オーロラ、王妃が中心と話が進むため(ポスターも3人だけのが多い)当初はポリコレを強く意識た作品ではないかなんとも言われていた。
いざ鑑賞すると、個人的にはそんな事はあまり感じる事はなかった。
作品自体があまり男女がどうだとかいう事が気にならないのかな?それほど自然に見れた。
もしかしたら一昔前までだと、その辺も気になる描写なのかもしれない。ただ個人的には感じる事なく、また映画を通し男女の差などを感じる事なく作品の世界観に触れる事ができ、それもまた時代の変化に生きている証なのかもしれない。
そう考えると時代の変化をに立ち会えてることに凄く幸せに思う。
とても幸せな気持ちで映画館を後にできた。それこそがまさにディズニーマジックなのだろう。