「ヒドイヒドイ」ドクター・ドリトル うんさんの映画レビュー(感想・評価)
ヒドイヒドイ
こんなに原作を知らずに見ている人が多いのだったら「ドクター・ドリトル」の題名とキャラクターの知名度は必要ないじゃないですか。
原作の、子供向けのフォンタジーでありながら格調高い調子は全く失われ、キャラクターの見た目も性格も全く違う馬鹿馬鹿しく笑えもしないギャグ満載のくだらない映画に仕上がりました。小学2年生以来の原作ファンの私としては怒りでいっぱいです。この怒りが制作者に伝わらないのがもどかしい!!この映画を見て原作に興味を持つ人は皆無だと思いますが、ぜひとも原作をお読み下さい。アフリカの王子様が出てくることによって人種差別的との判断もありますが、執筆当時の英国の状況を考えたら多少は仕方がないこともあります。それよりは人間愛と動物愛に溢れた、優しく頼りがいはあるけど独身で風変わりなドリトル先生と、トーマス・スタビンズ君、キャラクターの立った動物たちの事を知って欲しいです。映画の、ビジュアルだけで誰が誰でもよいような動物たちとは「全く」異なります。こんな映画見ても無意味です。ドリトル先生は風変わりなのであって、下品で汚くて間抜けでつまんない人間じゃありません。
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