キャッツのレビュー・感想・評価
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海外の批評に反して
日本では公開前から海外での酷評ばかりが取り沙汰されているが、百聞は一見に如かず。実際に観てみたほうがよい。
じつはまったく期待せずに試写を観たが、もちろんツッコミどころは多々あるものの(だからこそ?)、観て数日経っても『キャッツ』を思い出しては自分の経験や取り巻く環境と重ね合わせてさまざまなことを考えてしまっている。
予想外に、もう一度、いや二・三度観たいと思っている始末。
百人百様、さまざまな受け止め方のできる、余白の多い作品だと思う。
いわゆる名作ではないかもしれないが、フックが多く、良くも悪しくも心に残る作品。
噛み締めるごとにジワジワ味わえる、スルメ作品といえる。
もっぱら不気味、不快との評価が多い例の猫人間(人間猫?)のヴィジュアルは、観ているうちに慣れたのか、意外と気にならかった。
むしろ、人間ぽい身体だからこそダンスシーンなどで身体の躍動感が表現できているのかもしれない。
これが毛皮まみれの衣装だったり、本物の猫を使っていたら、作品の要のひとつであるダンスは堪能できなかっただろう。
内容もそうだが、『キャッツ』というのは、じつは猫ではなく人間の話なのだと改めて感じた。
映像でこそ可能になる尻尾の動きなども、面白かった。
たしかに、冒頭が間延びした感じがあったり、メリハリに欠けていたり、もう少し脚本や編集で工夫できたのではないかと思う点も多い。
しかし逆にみれば、それら欠点は、舞台を映画化するに際し、両者の差異を意識し作品を作るためのよい教訓にもなるだろう。
今回映画化にあたって、ヴィクトリアの視点から描いたりと、設定を新しくしている部分もあり、一応工夫はしているよう。
映画用に作られた新曲のうち、ヴィクトリアが歌うナンバーは不覚にも琴線に触れた。
気づくと口ずさんでしまっている。
それから、ラストの長老猫の台詞は、ジェリクルキャッツの本来の/隠された意味をきちんと示唆している。
これは舞台版にはない演出で、本作のジェリクルキャッツ観を端的に表すものとして刮目すべき点。
とまあ、感じ方はさまざまだろうが、なかなか見所がある。
他人の、しかも海外の評価を鵜呑みにして観る前から駄作と決めつけるのは勿体ない。
ぜひご自分の目で確かめていただきたい。
アメリカでは話題の”BOX-OFFICE BOMB” ・・・・ 記憶に残る?
評価を変えた。☆2 ➡ ☆0.5
頭のおかしい人たちが見たことで......!
権力のある日本の映画株主。そんな映画会社は、先日、頭のおかしいとおもえる宣伝をしている。その方たちが映画を見たことで映画の評価が一掃する。
美的感覚が、幼い子供に影響するとしたら。。。。そこまでして金を稼ぎたいのか?
はっきり言って、くそ映画です。1月21日に彼らが見なければ、ここまでは書きませんでした。たぶん意味不明!
この映画を見ていて、映画の限界というものを感じる。個人的に1998年のものは、ステージをそのまま映像化したようなライブ感のあるカット割りを多用した映画であって、猫の視点と言えば変なたとえ話かもしれないが、そうすることで当たり前の話なんだけれども等身大の猫が登場し、周りのゴミ捨て場のセット自体が大きくなっていて、背景の月もバカでかく見える。その世界観が幻想的で猫が歌を歌っても何の不思議さもなく映画を見ることが出来て、魅力的にも感じる。ひと時の、下世話な世界から逃避が出来たが、この映画は作り方を逆にしている。人の目線から猫の世界を描いているようで、つまり猫も含め周りも現実世界と同じサイズになっている。そうすることでどのようなことが起きるか? 前半のコックローチが登場する場面に至っては、はっきり言って冗談かと思うぐらい嫌な後味の悪いシーンとなっている。それは、皆さんが見て判断してください。なんて無責任な。それなら書くなってか?
こんな言葉も…「ダンスが何らかの形で人生の熱狂と欲望、別の人間の魂、そして他の人の身体との接触への欲望と一致をしないなら、それはダンスではない。」と劇作家が言っていたが、肯定したくなる表現なのか、俳優が身に着けている衣装というかコスチュウームというか、それが変に性的に際立たせているのではないかという意見も存在し、”形容しがたい”という言葉が最適に聞こえる。
サイトの運営者がこの映画の評論で端的に述べていると紹介している世界的情報サイト The Guardian その言葉は-・・・・
"視覚効果をを駆使した"ミュージカル映画"Cats"。トムフーパー監督による映画としての新しいバージョンは、映画がその"邪魔な"CGI効果のために打ちのめされるようなネガティブレビューの集中砲火の後、映画館に送られた”と伝えられている。
エレイン・ペイジとジェニファー・ハドソン。人が違うと映画も歌い方も表現も違うのは当たり前で、ただ言えるのは、スポットライトのせいか1998年のCatsに出演された方々の瞳が輝いて見えていたのは確かなこと。
この映画をホラー映画のジャンルに数えるなら、それ相応の評価が下されたかもしれない。それは現代ホラー映画の衰退を招くとされている反面、多用もされている通称JUMP-SCAREという手法を使ってではなく、人が持っている潜在意識の中にある”生理的嫌悪感”や”心理的不快感”を見事に導き出しているのに成功しているところが挙げられる。
本作は、日本では、2020年に公開される映画の位置づけになっているが、本国アメリカでは、映画各社が一年の締めくくりに発表する社運が掛かっているとも言ってよいクリスマス・ホリディーに公開される大切な映画とされるもので、各社好調な滑り出しの中でも天下のユニバーサル映画社は、”A BOX-OFFICE BOMB”を作り上げてしまっている。
劇団四季が好きな視聴者ならこの映画の良さがわかるかもしれない。劇団四季だけにとどめておいてほしい。
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