「全然、悪くなかった」キャッツ 三月☆うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)
全然、悪くなかった
コロナ自粛ムードに霹靂して、怖いもの見たさ的に気になっていたので劇場へ。ミュージカル版は見たことない。
平日夜の回、観客は自分1人。
男性の演じる猫は、女性が演じる猫ほど違和感が少ない。
見てるうちに、猫ビジュアルには慣れてきた。
折々のパフォーマンスのシーンで「ああこれ、この変な猫のカッコじゃなきゃいいのに」とは思うんだけど。
最初から最後まで、気持ち悪いのはヴィクトリア。好奇心満々の子猫の表情なのかもしれないけど、白痴じみた知性の感じられない表情と、特に子猫らしさのない体つきで違和感ありまくり。純粋にこの人がミスキャストか、デザインミスだったのかもしれない。バレリーナのくねくねした動きも、猫っぽいのかもしれないけど、今回のデザインと合わさると気持ち悪いのだ。
他の猫たちのパフォーマンスは、どれもとても良かった。コミカルで振り付けも楽しい。個性溢れる猫たちがあれこれ楽しませてくれる。歌は、どの猫も迫力満点で、特に、メモリーは大迫力、素敵。(この人あんまり猫っぽくないし。)
劇場の音響で見られて良かった。
(ちょいちょい挟まれるヴィクトリアのカットがウザイ)
ミュージカルにストーリーを求めてはいけない。
ラスト、カメラ目線でこちらに歌いかけてくるジュディ・デンチがものすごく愛らしくて、見に来てよかったとしみじみ思ったのだ。