「ブックレスミュージカルなのよ〜」キャッツ きな子だん子さんの映画レビュー(感想・評価)
ブックレスミュージカルなのよ〜
ミュージカル「CATS」を、まんま映画として落とし込むのは無理があった...と言えるのかな
楽曲、映像美など評価され得るところは多々あったのに、それ以外の「ひっかかるところ」に邪魔されて、ならではの良さが響かずとても残念
これは制作側の失敗
野心作だけど、総合的に、力技で全ての聴衆を納得させるまでには至らなかったのかなぁと思います
ストーリーが雑で分からないという感想をお持ちの方も多いのですが、ミュージカル「CATS」好きの端くれとして弁護させて頂けるなら、「CATS」は演劇よりも音楽部分に比重が置かれたブックレスミュージカルに当たりまして、元々そういうものなのですよ〜
本に例えるなら、小説じゃなく詩集寄りといった感じ?
なのに、ほぼ構成面の擦り合わせなしに「映画」として放り込むから、観客の「コレじゃない感」を誘うのは当然かと
「CATS」
初めて手に取ったアーティストのアルバムを聴いてみるような感覚で、自分も1匹の猫になって、理屈抜きに音楽を楽しめると素敵○