劇場公開日 2020年1月24日

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「とかくこの世はあまのじゃく」キャッツ lynx09bさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0とかくこの世はあまのじゃく

2020年2月4日
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鑑賞方法:映画館

舞台演劇を映画にするのは想像以上に大変なのだなぁ、なんて酷評をボンヤリ見つめながら思っていたのだが、そもそもミュージカル「CATS」なるものを体験した事のない自分には今一つピンと来なかった。暫く前から延々と垂れ流された予告編のお陰で(?)世間がざわつく程に「不気味の谷」を感じたわけでもなかった。はじめて予告編視たときには確かにビックリはしたのだけれど。
そんなこんなで、足を運んでみたわけです。しかもラッキーな事にアトモス上映。いや~、自分がおかしいのかな?と思うくらいに、普通に楽しめました。ヴィクトリアが何しろキュートで、ずーっと目で追ってたら、「メモリー」でズドーン!な感じでした。ただね、録音はもっと頑張って欲しかったかなー。気が付きにくいけれども、今回の評価の一つの要因にはなっている気がしました。アトモス堪能!な位に音も遊んでいれば、映画としての価値も上がったんじゃないかな?なんてね。
そんな素人考えに軽く付け足し。少し前にウエストエンド(イギリスの舞台演劇街)のエグい話を聞いていたのも良かった気がしまして。原作に思い入れのない自分の感じ方としては、人ならざるショービジネスの中で足掻く役者達の姿を、猫に借りて表現されてるんだなぁ、と都合の良い勘違い(?)をしたお陰で楽しめたので。結果、楽しんだもの勝ちだとは思うのですが、難しいものですね。

lynx09b