「劇中に寝て起きて、まだやってると絶望したのは初めて。」キャッツ Ishikawa Peroさんの映画レビュー(感想・評価)
劇中に寝て起きて、まだやってると絶望したのは初めて。
今でも公演している大人気ミュージカル『CAT’S』の映画化。名前だけは知っているという人も多いはず。かくいう私もその口。
とにかく評判が悪いという前評判を聞いて行ってみたら、評判以上の出来の悪さ。
月夜に猫たちが自分たちの自己紹介を歌にして、その日最高のパフォーマンスをした猫が選ばれて天上に行きなりたい自分になれるという…
ずっと猫の自己紹介が歌で並列に並ぶ。
セリフもほぼ無く歌とパフォーマンスだけで。
今時のオーディション番組勉強して欲しい。
あの煽りのエンターテイメント性を!
どんなに良い曲でもパフォーマンスでも舞台だったらまだしもほぼストーリーが無く、豪華な学芸会を見せられても飽きるだけ。
しかもCGの身体と顔が合っていず、マツコロボットのような違和感がずっと消えてない。
歌える、踊れるキャストを集めても、CGの加工のせいで凄さが伝わらない。
スターが出てるじゃ無いかと言われても、個性派俳優以外は誰が誰やら。ずっとテイラーが主役だと思ってたし。
テイラーはこれに出てギャラ以外に何の得があったのやら。
ただし、T.S.エリオットの原作の詩はとても良いので(原作も酷いのかと気になって買った)オススメです!
映画は今世紀最大にコケた作品を劇場で見たい人はゼヒ、私と同じ地獄を味わって欲しい。