「ミュージカル版を観たくなりました」キャッツ ハチミツ舐太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ミュージカル版を観たくなりました
トム・フーパー監督作品は、レミゼラブルと英国王のスピーチを鑑賞。
レミゼラブルは、結構好きな作品だし、
英国王のスピーチもお気に入りの作品の一つ。
また、ミュージカル映画は、
有名どころをほどなく鑑賞しているくらいのミュージカル映画好き。
バンドワゴン、雨に唄えば、ロシュフォールの恋人たち、シカゴ、ララランド・・
ただ、
ミュージカルのキャッツは未鑑賞。
今作は、ストーリを知らない状態で鑑賞。
まず、
出演者のパフォーマンスは最高レベルで、
歌と踊りは文句なし。
ミュージカル映画なので、ここのクオリティは、大事。
これだけでも観て良かったなと。
特に、
メモリー。
最初歌われた際の、ヴィクトリアのアンサーソングとの掛け合いに、
グッとくる。
登場してくるキャラクターの背景を歌一発で分からせる部分は大好き。
こういうの、ミュージカル映画の醍醐味の一つだと思う。
それに、
物語終盤に歌われた際は、白眉。
思わず目頭が熱くなる。
感情のこもり方が、半端ない。こういうの大好物。
それとタップダンスのシーンも現代だとこういう魅せ方するのかと、感激した。
アステア時代にはない良さがある。当たり前だけれど。
ただ、
色々なところで言われていたように、
割とキツイなと感じる部分もあり、鑑賞の妨げになった。
アメリカのどこかの評で、不快とかあるのも分かるレベル。
まずは、
猫に寄せるか人間に寄せるか中途半端な感じで、
割と独特な姿になっている部分。
性的な何かを感じられてもおかしくないレベル。
それプラス雑な猫の仕草が加わるので、
観ていて辛い部分が多かった。
ニッチな扉が開いてしまいそうな程。
残念ながら自分の扉は開かなかったので、
おぞましく感じるところもあった。
猫仕草で、気になったのは、頬と頬を摺り寄せる仕草。
確かに猫はするけれど、愛情友情表現だったり、
甘えたりする際に使うことが多いのになぁと。
これ一辺倒だと、?となる事が多かった。
挨拶は鼻と鼻をくっつけるのを使う場合もあるのにと。
後、尻尾も雑な気がしたなぁ。
ここはもうちょっとと思ったのは、
CG。
言及されている方もいらっしゃったけれど、
超絶技巧のダンスなのか、
CGなのか分からなくなる部分が出てきてしまう程、
巧妙に使われているのは良いのだが、どうしても疑ってしまう。
ここは本当にもったいない。
後エンディング。
背景が人間世界なので、仕方ないけれど。
レミゼラブルのような全員で歌うのは、素敵だが、
背景が大きすぎるのに、猫らは小さいプラス数が少ないので、
スケールが小さく写る上、モロCG感が出ていて残念だった。
IMAXで観れば良かったのかな。
多分そうだと思うことにする。
というかキャッツという作品自体は素晴らしいので、
ミュージカル版を鑑賞しようと心に決めた。