「舞台とは少し違う…」キャッツ クロニクルさんの映画レビュー(感想・評価)
舞台とは少し違う…
キャッツ視聴させていただきました。海外視聴者の批評が飛び回っている!という話題性と、元々舞台のキャッツが好きという事もあり、鑑賞自体はとても楽しみでした。
感想はというと、はっきりしません。面白くなかったわけではないんですが…
実際の舞台キャッツを観て、その感動と比べてしまうと…やはり…という気持ちになってしまいます。
キャッツをリスペクトした完全な別物!として観るなら或いは…
先ずやはり、あのCGでしょう。私の中で、キャッツと言えばあの猫毎に違う色、艶、長さの毛並みを現した衣装にこそあると思う。それが今回の映画では、猫毎の違いをほとんど感じられない。最初に喋り出して、常時司会進行的な役割を担うマンカスの兄貴はわかりましたが…ミストは帽子を被るまで、タガーはジャケットを羽織るまで、スキンブルはズボンを履くまでは何の猫か分からずに、アイデンティティのない猫たちのオンパレードだと感じました。
映画の枠2時間という短さのせいか、何匹かの魅力的なジェリクルキャッツ達がいないのも残念でした。ジェリーロラム、ディミータ、タントミール、シラバブ…
特にガスパートで、一緒に歌うジェリーロラムのシーンはとても好きだったのに…残念🙍♀️
あと、なぜオールドデュトロノミーが女性に?
あのグロールタイガーの三下感はなんだ?
疑問は多かったです。
ですが、歌、ダンスはやはりキャッツ!良かったです。
スキンブルシャンクスのナンバーはとても好きで、タップダンス風にアレンジされてたのは新鮮味があり、引き込まれました。
ジェニファー・ハドソン演じるグリザベラのメモリーは圧巻で、そのシーンだけでももう一回は観にいこうかと思いました。
最後に、映画版キャッツは観る人を選ぶ作品ではないでしょうか?何の予備知識がない状態で観に行って、映画枠の2時間であの世界感に入り込むのは難しいと思います。