「映画には映画の良さがある」キャッツ haginoさんの映画レビュー(感想・評価)
映画には映画の良さがある
待ってました!見たのはもちろん字幕版です。
劇団四季の「Cats」舞台を小学生の時に「見たい」と言ったら、母が「子供にこんな高い舞台はダメ」と断られ、私が学校に行ってる間に自分だけ見に行ったのがすごく悔しくて悲しかったなー。
そのあとようやく連れて行ってもらって、その時はまだキャッツドームというテント公演!
中に入ると小屋全体がCatsの世界観になっていて、それだけで感動したのをよく覚えている。
劇場で3回見ているので、映画も特に違和感ないが、初めて見た人はずっと音楽とダンスばかりで、ストーリーもわかりにくいかと思う。(実際見た人から、あれ何なん?と言われた💦)
劇場で見るのと違って、白猫ヴィクトリアの視点で描かれて、改めてこういう話だったのかとより理解を深められた。
ヴィクトリアがまた美しい!
つい目で追ってしまうほど、心が奪われます。
それもそのはず、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルなのね!
美しさだけでなく、軽やかなステップ、ちょっとした表情もどこか寂しげで、でも好奇心もあって、そばにいてあげたいと思わせられる。
猫たちの尻尾や耳が動くところとか、猫っぽい動き、アップになった時の毛の感じもよくできてるなーと見てしまった。手だけがなんか人間みたいだなあとは思ったけど。
そして構図!どうやって撮影しているのか気になりました。舞台セット大きく作ってるのかなあ?猫よりはるかに大きいテーブルとか建物になっていて、迫力がありました。
舞台で大抵人気者になるマジック猫ミストフェリーズは、ちょっと物足りなかった。
歌です一番好きな泥棒猫マンゴージェリーとランパルティーザは、やっぱいいな。カッコいい。
ラムタムタガーもいいんだけど、ちょっといかつくて…イメージは違ったかな。
次に好きな鉄道猫スキンブルシャンクスは、もう素晴らしかった!これは映画でしかできない、美しい映像。これもどうやって撮影しているんだろうかと気になってしまった。
マキャヴィティの歌もお色気あって好きだな。
またたびにやられてるところとか、可愛い💕
バレエ踊れても、それをまた猫っぽく見せて踊るのは難しいと思う。ジャンプしたり回ったりしながらも、着地は猫っぽく足音ほとんど立たないように軽やかに、素早くないとおかしいから。
ドアの合間から様子を伺ってるところとか、ゴミを漁ってるところとか、そういうところもリアルに作ってるなーとは感じた。
アナ雪みたいにセリフが多くないし、歌もちゃんと言葉を拾わず聞き流すと、話も分からなくなるから、そういう点では理解しづらい人もいるのかもしれない。