「猫背のジェニファー・ハドソン」キャッツ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
猫背のジェニファー・ハドソン
全世界で8100万人が観ているというミュージカル「キャッツ」。テレビ放映されたものしか見た事がなかったので、格安DVDを買ってきて視聴し、そのまま映画館に行ってきました。
まともに観たことがなくても、この映画には思い入れがあった。ギターを弾いていた学生時代に吹奏楽部コンサートに客演として呼ばれていたのですが、そこで手渡された「キャッツ・メドレー」の楽譜。楽譜によって初めて知ったキャッツ体験。「スーダラ節」、「ドント節」、「ハイそれまでヨ」、「これが男の生きる道」・・・あ、これは別のキャッツメドレーでした。
とにかく「メモリー」のメロディが忘れられなくなるほどですが、この曲はサビの部分の拍が取りにくいんです。ギターでンチャ♪ンチャ♪と弾くだけなのに指揮者の先生に怒られた記憶もあります(もしかしたら作られた記憶かもしれません)。
とにかくこの映画、オープニングはぶっ飛びますよね!人面猫が現れた!という感じで、ホラーアレンジしてあるのかと思ったくらいです。よく見ると、頭髪の生え際などは凝り過ぎ感もあり、慣れてくるまで時間がかかってしまいます。さらにネズミや大不評のゴキちゃんのシーン。でもゴキちゃんをよく見ると、綺麗なねーちゃんが演じてるんですよ。もうちょっとアップにしてほしいと願ったのは俺だけではない・・・はず。
そんなこんなで自己紹介(他人紹介)ミュージカルも終盤にさしかかり、やっぱりジェニファー・ハドソンの歌に涙誘われるのです。歌だけで自分の人生(猫生)を表現するんですよ!ビックリです。肩をひくひくさせながら泣いてしまったので、後ろの席の方は笑っていたかもしれません。それとも「あの人病気よ、きっと」かな?
また、テイラー・スウィフトの歌もよかった。役は悪者の魔術師マキャヴィティの相棒だったのですが、エンドロール時の「ビューティフル・ゴースト」も震えがくるくらい良かったです。なんだかんだいっても感動です。ジュディ・デンチ、イアン・マッケランも渋くて味わいがある演技でした。ところで、イアン・マッケランが唱えた魔法は何かのセルフパロディなんでしょうか?アスパラガスとか名乗ってたけど、ガンダルフじゃないの?
あ、三つ目の名前ってのがわからなくてモヤモヤしてしまったのですが、血統書のようなものなのでしょうか?最後の猫の扱い方って説明に騙されて、結局わかんなかったです。ちなみにガンダルフは灰色のガンダルフ、白のガンダルフ、ミスランディア、サルクーンと、いっぱい名前があります。
テイラーが出ている部分を寝てしまったようで、残念です、、、。そんな私ですが、ジェニファーの歌声にやられました。ネズミやごきちゃんまで人間で再現するとは思ってなかったので、監督の熱意を感じます。
kossyさんへ
アナログ時代のmoog独特の単音強調な感じが、プログレ世代には堪らなかったです!
今じゃ、ミニムーグが束になってもスマホアプリに敵わないでしょうが。単音制約があるから、皆んな自分だけの音を創るのに必死だったんですよね!なんて事を考えたりしました。