「全然アリ」キャッツ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
全然アリ
アメリカで大コケの話題を聞き
怖いも見たさで鑑賞
とはいえ予告で再三見たのもあり
ビジュアル自体は見慣れてしまったのかな
ミュージカルのキャッツは見たことなく
話をそこそこ知ってるくらいでした
ジェリクルなど独特の造語が特徴の今作
序盤ヴィクトリアが捨てられ野良猫軍団に仲間入りする
とこから終わりまでジェットコースターのごとく
あくまでミュージカル的に進んでいきます
話題となったビジュアル
前述の通り見慣れてこれば別に平気ですが
まだ慣れてこない段階でのジェニエニドッツの
ゴキブリダンスシーンはインパクトが大きいと思いました
正直CGワーク的にも遠近皆ピントが合ってるのが
一昔前のCGワークみたいで不気味さを引き立てて
しまってる感じでした
このお話自体ネコ紹介で話が進んでいくので
通常の映画のように怒濤に展開が運ぶわけでは
ないので中盤くらいまでがけっこうしんどいかも
しれません
ところがフランチェスカ・ヘイワードが歌い始めるととたんに
雰囲気が一変
終盤に向かって一気に駆け上がります
グリザベラの名曲メモリーはやっぱりホロッときます
アメリカでは大コケしたかもしれませんが出演者は
命削って精一杯演じていると思います
長老デュトロノミーを性別を変えジュディ・デンチにし
グリザベラを共感するように選ぶ形にしたのも
いいアレンジじゃないでしょうか
日本市場でどれくらい回収できるかは判りませんが
劇団四季のキャッツは馴染みがあるし違った印象で
今作に触れる人が増えるならなかなか日本では
当たってもおかしかない気がしました
まぁ長い歴史で見ると珍作とされてしまうかも
しれませんけど
とにかくフランチェスカが歌い出すとこまで
頑張ってみてくださいw