「映像的には地方球場一塁側スタンドの端の方」アルプススタンドのはしの方 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
映像的には地方球場一塁側スタンドの端の方
夏の甲子園1回戦に出場している母校の応援に来た生徒達のお話。
球場フィールド内を映さず、主に一塁側アルプススタンド側のみの限定的な映像設定であるにも関わらず、非常に工夫されたシチュエーション映画であった。
スクリーンからは日差しの強い夏を感じ、周りの草木が揺れ、虫の声が聞こえてくる。
この製作会社作品の割には映像も音響も良く、コロナ禍による今夏の甲子園中止がなければもっと面白く感じただろうなとも思ったし、これが夏以外の季節で且つ映画館以外で鑑賞ならば面白味は半減してたであろう。
この映画の主要メンバーはたった数人ながら、自分達の置かれている状況を踏まえてスクリーン内には出てこない野球部選手を絡めて話が進んでいく様は正に「応援スタンドの端」話であり、野球のルール分からずとも知り合いや恋する選手の為に徐々に応援していく様は胸熱である。
しかし、映像からして甲子園のスタンドには見えず。(アルプススタンドの呼称は甲子園のみ)
また野球に詳しい人ならば「(元野球部の)藤野のフィールド説明が一塁側アルプススタンド側目線では無い様な説明じゃね?」や「代打まで出ない矢野なんてベンチで座っているのだから前半アルプススタンド側から矢野が見える訳が無い。」などツッコミ所が多々。
甲子園と言う舞台設定であるならば本当にお金を掛けてアルプススタンドを使わせて貰う(せめてラストシーンだけでも。)とか、使用許可が降りなければタイトルの事を割り切りし地方大会一回戦として設定を替えるとか、フィールド内選手を映し出さなくても仮でもフィールド選手を使い、映し出す応援団のフィールド目線(追いかけ目線は私的評価75点なので)をより上手くするなど、表現方法にやれるなりの工夫がもっとあれば個人的に評価は高くなっていたかも知れません。
巫女雷男さんへ
お久しぶりです!SPOTTEDの女子高生強調作品で、「これを見逃してたら後悔しただろうなぁ」ってのが、過去にあったか....
アルプス~は見逃さなくて良かったと思える映画でした!
巫女さん、俺もそれ思いました。
アルプススタンドというのは甲子園にしかないし、地方球場だとタイトルにアルプスを使えない・・・悩ましい。
タッチアップも知らない子が多いだろうし、振り逃げというのも知らないかもしれない・・・取ってないのにアウトになるインフィールドフライも・・・