「野球の応援を通して描かれる、高校生たちの人間ドラマです。共感の度合いが徐々に増していくのが分かりました。」アルプススタンドのはしの方 もりのいぶきさんの映画レビュー(感想・評価)
野球の応援を通して描かれる、高校生たちの人間ドラマです。共感の度合いが徐々に増していくのが分かりました。
片隅。すみっこ。はしっこ。
そういうキーワードを見かけると、つい観たくなります。
この作品は「はしの方」。 うん。見なきゃ
そんな訳で鑑賞です。
最初から最後まで、舞台は野球場のスタンド。
グラウンドでの試合風景が全く出てこない。 へぇ
そんな、相当変わった印象の
高校野球応援青春ドラマでした。
大きな展開がある訳ではないのですが
スタジアムの応援席(の、はしっこ)に座って
甲子園大会(!)の1回戦に出場した母校の応援をする
高校生男女数名が主人公。
(そうそう 茶道部の熱血教師も忘れてはダメですね)
試合開始前、応援にあまり熱心でなかった彼らが
それぞれの抱える悩み・置かれた状況や心情を吐露し始め
試合の展開に合わせ、気持ちが変化していく。
中盤から終盤にかけての、その変化の見せ方が
すごい 「むず痒さ」 を伴って伝わってきました。
うん。
こういうの悪くないです。 いいな (…と、遠い目)
観て良かった。
そうそう
そしてヤノ君
名前でしか登場しない野球部員。
ヘタだけど、練習が大好き。
そんな彼の努力が最後には報われていて。
…
こういう終わり方、これもいいです。
◇
甲子園
って
球児のあこがれ。 聖地 …のハズ
なのに劇中のスタジアム
ココ ドコ? というか
ナンカチガウ感 というか
甲子園球場って、あんな感じなのでしょうか?
(行ったこと無いので、チガウと断言しきれません しくしく)
---- 2020.08.17 追記 ----
またまたヤノ君
作品に全く登場しないのに、
終わってみればすごい存在感。
こういうキャラって、なかなか無いよねぇ
と、思っていたのですが
寝る前にふとアタマに浮かんだのが 「ウチのかみさん」
セリフ中に出てくるものの、決して姿が出てこない
刑事コロンボの奥さん。
この方も存在感凄かったですよねぇ
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
はじめまして。フォローありがとうございます。邦画ばかりしかあまり見ないのですが、宜しくお願いします。この映画は、面白そうですね。レビュー読んで興味深いです。