「補欠の青春をド直球で投げ込んでくる」アルプススタンドのはしの方 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
補欠の青春をド直球で投げ込んでくる
甲子園のスタンドで母校を応援する高校生たちを描いた物語。元々は高校の演劇部が演じていた脚本だったとのこと。野球のシーンは出てこないし、映るのも座席か通路のみ。たしかに舞台っぽい。
何かを持っているような者でも悩みを抱えているし、何かを持っていなくてもがんばった者だけに結果はついてくる。そして表に立つ者もいれば、裏で支える者もいる。そんなことを直球で訴えてくる、いい話だった。特にラストがいい。思わずニヤッとする仕掛けだ。
もちろん難点もある。甲子園のスタンドには見えないし、応援しているエキストラが高校生に見えなかったり。それでも本作の魅力は損なわれない。
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