「180度違います。amazon.comではprimeビデオです。」ガリーボーイ Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
180度違います。amazon.comではprimeビデオです。
わずか半年以上前とはいえ、映画の内容や出演されていた役者さんを全てスッカラカンに忘れていた映画「パドマーワト 女神の誕生(2018)」。CGで描いていた豪華絢爛な宮殿や女王様の鼻ピアスの大きさだけが記憶に残っていた映画で、とても失礼なことをしたと思う。それなら書くなってか? その映画で敵役であり、人の奥さんにちょっかいを掛ける悪役を演じていたのがランビール・シン。その彼が、「パドマーワト」での悪役とは180度違う、母親思いで、恋人のサフィナにやさしい好青年?のガリーボーイことムラドを演じている。
Your father is a driver, remember?
A servant's son is a servant.
It's the law of nature.
But your mother is fighting for you not to be a servant.
Keep that in mind.
The rest is up to god.
とにかく2時間半越えという長さ。インド映画ですから何か? メインはラップ。しかし、そこにドラマ性も含め、トタン屋根の下、灼熱地獄になりそうな家で暮らす主人公のムラドがラップに目覚めてから競技会に出場するまでの道のりを父親との対立や恋人のサフィナとの、つかず離れず状態のいい感じの関係やラップ仲間や幼馴染の半悪との関係など今でも色濃く残る身分制度「ヴァルナとジャーティ」のムンバイを含め南インドには、その存在が残っている背景を考えながら見ると....考えながら見るその必要はありません。どっちなの?単純ですから。
I've seen more sunsets than you have.
I've taught you only what I've learned.
Your dream must match your reality.
-I will not change my dream to match my reality.
-I will not change my reality to match my dream.
-God has given me a gift.
-I won't give it back.
-I've made my decision.
-That's it.
インドの口コミ現象を記録および文書化するインターネットミームデータベースWebサイト”Wotpostは”の記事の中に”Is ‘Gully boy’ a rip-off of 8 Mile?”というものやインドのニュースメディア出版会社のウェブサイト The Indian Express にも”Although Ranveer Singh's performance got a thundering response online, many eagle-eyed Twitter users couldn't stop commenting on how the teaser gave them a vibe of Eminem's '8 Miles'. ”というように2002年のアメリカの映画「8 Mile」と似ているところを指摘するサイトやツイッターの意見、それと少しニュアンスの違う、似ている部分もあるけれども全体ではあまり感じられないという意見も聞かれる。
Don't hit her!
Don't touch her!
-No wonder your husband brought home a new wife.
Let's go, Ma. We can't stay here. You come too.
-What about me?
Your son will look after you.
You've raised him so well.
Hollywood Reporter:映画、テレビなどのエンターテインメント業界の情報を扱う週刊誌の電子版。Stretched out, but the moves are convincing. 2019.9.2.の記事より
「ゾーヤ・アフタール監督は、才能と情熱を持って作品を成し遂げ、また適切なキャストから、その爆発的とも思えるパフォーマンスに助けられて、映画「スター誕生(1954)」と同じ物語から、親しみやすさを勝ち取っています。」
スラムだから許されるのか? 女性同士の争いや夫婦間の暴力、そしてなりよりも子供たちWEEDのような葉っぱを手のひらサイズのプラスチックバッグに詰めさせる場面も出てきたりもする。”G”という視聴制限は何かの間違いかと思ったが、考えすぎか?
ムラドとサフィナの身分の違いを明確に表している冒頭のシーンが反って2人の仲睦まじい心地よい表現となっている。
しかし、ヒンディ語のラップは何を言っているのか、皆目見当がつきませんでした。2時間半が泡と散っていく........?