「NOT NICE」ラバーボーイ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
NOT NICE
太めのいじめられっこLoverboy、蓄積された鬱屈と欲求不満の爆発。
王道の殺人鬼モノながら、アダルト配信グループのシェアハウスが舞台ということで新鮮味も感じた。
しかしその配信内容のヌルさと言うほど多くない視聴者数、チャットの参加数には首を傾げてしまう。
ぎこちないストリップでご満悦?違うでしょ。もっと色々あるでしょ。
美人のニューカマーだからとりあえず様子見、ということなのかな。
典型的非モテ男子のラバーボーイ、やっつけ合成写真を見るたびに笑ってしまう。私もやったことある。
そしてまさかの出で立ちに大興奮。
「イケメン君」なんだから美男子のマスクを被ればいいのに、二丁目時代のマツコ・デラックスみたいな扮装になるので逆に度肝抜かれた。
愛したマネキンと同化できて良かったね。
セキュリティと無数のカメラを利用した追いかけ&逃げのシーンはドキドキする。
痛みや苦しみが少なくて物足りない気はしつつ、レトロなスラッシャー的な楽しさがあった。
完全に殺し切らない謎の焦らしも好き。そこから生まれる新たな絶望感。
しかし一番良かったのは子供vs子供の冒頭かな。
嫌〜ないじめ方、嫌〜な転び方。
大人よりも純粋にいじめるし、感情が行動に直結するので観ていてよっぽどハラハラする。
この舞台設定でカイリーが乳首を出さなかったことにかなりイライラしてしまった。
いや普通出すじゃん、この映画だったら出すべきじゃん。他の子出してるじゃん!!
意味がわからない…手ブラと後ろ姿で許されようとしないでほしい。
めちゃくちゃ焦らしてくるから最後の最後に脱ぐんだろうなと思っていたのに、最後の最後までノー乳首で悲しい。
別に乳首が見たいわけじゃない。
でもこの手の作品ってスケベ要素も魅力の一つでしょう?特に本作の設定なら。
みんなすごく綺麗な身体で見ていてうっとりしちゃって、乳首が見えると嬉しくなっちゃって、それを主人公のカイリーでも味わいたかっただけなのに。
ついぞ拝めなかったカイリーの乳首に脳内囚われて、鑑賞後はカイリーの乳首のことでモヤモヤしてしまった。それこそNOT NICEでしょう。