グレート・ハック SNS史上最悪のスキャンダルのレビュー・感想・評価
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自分の投票は、本当に自分の意志なのか考えてしまう
ネットフリックスオリジナルドキュメンタリー映画
本作ではEU離脱投票、そしてトランプ大統領誕生に
CA(ケンブリッジアナリティカ)社が大きく関わっていたという内容
SNS最悪のスキャンダルというタイトルだが
日本ではあまり報じられていない気がしたし
自分もまったく知らなかったので驚いた。
具体的には意見を決めかねている人をターゲットに絞り
その人たちに印象操作の広告を多く表示するという方法らしい
そして、それにフェイスブックのデータが無断で使われていたらしい
アマゾン、グーグルなどのビッグテックなどで
もはやインターネットが普及した現在では避けることが難しい問題だと考える
アメリカやイギリスだけではなく
いろいろな国で使用されている手法らしいが
日本は使われてはいないようだが
石丸旋風、国民民主党躍進、兵庫県知事選挙などを見ると
ネットの政治的なブームというのは作られているのかもしれないと思った
しかし、こういう作品が出た後でも
ドナルド・トランプが大統領に返り咲いたので
同じようなことが起こっているのかな?
そして、投票率が低く、無党派層が多い日本では
ネットでこのような工作をされると
かなり効果がありそうだと思った。
実はそのあなたの思想も操られている
トランプの大統領選挙もイギリスのEU離脱もSNSによって誘導されていた?
ドキュメンタリーなので、ある意味事実なんだと思う。
衆愚政治という言葉があるように 民主主義は、意図的に民衆をコントロールすれば、ある限られた人たちにとって有利な世界が作れてしまう怖さを持っている。
アメリカの選挙制度は際たるもので、自由と権利という言葉を使って、ショーを見ているように大統領が決まっていく。
FBによって流出した個人情報は、世界を変えてしまった。
どのくらいSNSによって、民衆の感情が動いたかなんて、立証出来ない。
つまり、すでに決まってしまったことは、覆せないのだ。
これからの世の中が、そのことによって、どれだけのリスクを負うのかはわからないけど、
アメリカのようにお祭り騒ぎのように決めた大統領が国を全て動かすのか、
中国のように一党独裁で思想まで全て管理するのか、
どちらが国としての正しい姿になっていくのか今はわからない。
少なくともひとつだけ言えることは、自分の思想をコントロールされないために何が出来るか。
自分の脳を守るのは、自分しかいないということだと思う。
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