レディ・マエストロのレビュー・感想・評価
全4件を表示
映画の特質を満喫できる映画
美しい自然や社会風景、魅力的なヒロインなどの映像、数々の名曲が味わえる
映画の特質を満喫できる映画でした。
女の人がパイオニアとして
炎のような熱い思いを持って人生や社会を切り拓いていく物語で
過去の時代のお話だと思って観ていたら
最後に
現在も続いているのだということを思い知らされました。
女性同士足の引っ張り合いではなく、
ロビンのように
同じ目標を持った人を助けられる人は
素敵だなあと思いました。
なりたいものに自由になれる訳ではない時代。指揮者になりたいと願う一人の女性の熱い思いが伝わってくる作品です。
開拓者や先駆者の話は大好きで、ついつい観に行ってしまう方です。
それが女性の話となると5割増し。
というわけで鑑賞しました。
女性指揮者の先駆けとなった実在の女性「アントニア・ブリコ」。
彼女が女性指揮者となり、女性楽団を率いるようになるまでのお話。
女性が自由に生きるには、外国でもまだまだ息苦しい時代。
クズな男も出てきます。 時が今なら大炎上。
彼女を助けるヒトたちも現れます。
男性も女性も。 ジェンダーなヒトもいたんだとびっくり。
晴れの舞台。
いよいよかと思えば、前日になって
すっかり自信を失くして引きこもろうとしたりする弱い一面も。
一代記といっても、後半生は描かれません。
淡々と、女性指揮者の現状を字幕テロップで物語る
そんな形のエンディングでした。
※ 現在も、女性に対して指揮者の扉は大きく開かれてはいないようです。
☆
どこの國の作品かと思ったらオランダ。
オランダの映画は初めて(たぶん)なのですが、とても映像の綺麗な作品でした。
シュバイツァー博士
子供の頃に「世界の偉人」の伝記で読んだ方。
医者の前に音楽家だったとは知りませんでした。
ヒロインの役者さん
いしだあゆみさんに似ている気がしました。
ちょっと和風な感じがします
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
情熱が人を動かす
あまり期待はしていなかったけど、思ってる以上に良かったです。期待以上の作品。
一昔前は女性は結婚して子どもを産むことが幸せとされていた。そんな中、苦境の中でも指揮者になるという強い思いを持って挑み続けた彼女の姿に涙が出ました、
現代は仕事を持ちながらも結婚して子育てすることがスタンダードになりつつあって
でもやっぱり、何かを極める、その道のプロ・トップになるためには、全てを手に入れることは難しいと思う。
特に女性は。。。
もちろん、稀に女性で全てを手に入れてる人もいるけれど、だいたいオールマイティだけど、平均的でずば抜けてってのは有り得ない気がする。
フランクではなく音楽を選んだ彼女の葛藤と悔しさにもまた涙。
人は何かを得れば何かを捨てなければならない。
私にとって考えさせられる映画でした。
伝記映画の難しさがなんとなくわかる代物。
アントニア・ブリコさんの単独インタビューの中で、彼女が音楽にかかわることになったきっかけを冗談交じりに説明をしているところを見る機会があった。彼女曰く、10歳の時に、爪を噛む癖があり、それを心配した育ての親が医者に相談したところ、ピアノを習わせるとよいのではないかとの助言を受けて義理の母親が、ピアノを与えたことで彼女の音楽家としての原点があると述べていた。(そのピアノの先生が通りの向かいに住む12歳の女の子?)
この方は、後にアメリカ人で初めてドイツのベルリン芸術大学の指揮者として上級クラスを卒業されています。
コロラドの住民を対象としたラジオ局・CPRその中の"CPRクラッシック" コロラドのクラシック音楽コミュニティに重点を置いた、色々な角度から集められた音楽の詳細な調査をしたものをリスナーに届け、過去から現在までの幅広い意味のある魅力的な作品の概念を提供しているラジオ番組。そのラジオ番組が提供しているウエブ記事より.....
"Who Was Antonia Brico? The Denver Philharmonic Pays Tribute
To Its Founder"
彼女のアイデアの豊富なところがわかるもの。デンバービジネスマンオーケストラとして1948年に設立されたデンバーフィルハーモニー管弦楽団 という音楽だけでは暮らしていけないけれど演奏会もしたいと考えているセミプロのオーケストラの創始者として、コロラド州の音楽シーンに尽力した記念として記事が載っていた。
この映画は、アントニア・ブリコ女史の1926年頃から1934年10月までの約8年間の指揮者になるために音楽に対して情熱を持ち、しかも努力する姿や彼女を取り巻く心温まる友情のエピソードやその反対に姑息としか考えられない嫌がらせなど見ているものに彼女の人生の紆余曲折ぶりや悪戦苦闘ぶりが映画の魅力として成り立っている。そして女性ならではの欠かせない恋人との感情の行き違いなどもいい感じで登場している。
He claims that you.......and I quote
'attacked me hysterically after I criticized her piano playing.
-Hysterically?
That's what it says.
-So.......it is his word against mine?
I guess so. there are no witnesses.
He says he'll drop this, if you agree to leave the school.
男社会の指揮者の世界、そこに飛び込む無鉄砲ともとらえることができるほどのバイタリティを備えている女性。それを支えたのが誰あろうジェンダーに悩む友人としてのロビン・ジョーンズ。彼を演じていたのが、2001年ごろからトランスジェンダーやノンバイナリージェンダーの啓もう活動をしているパフォーマーであるスコット・ターナー・スコフィールド。
I am not dressed as a woman.
These are real.
-How come I've never seen them?
Because I'm good at hiding things.
-You never were in an accident?
Unless you count being born a girl.
-Did you want to be a man?
I wanted to be a musician.
When I go to a stage, I enter my home............. just like you.
先日彼が出ているTEDという番組でのトランスジェンダーの話を解説していた場面を見る機会があった。つまりこの映画はただ単に女性のサクセスストーリーだけでなく、トランスジェンダーやひいては、ノンバイナリージェンダーまで、彼らが抱える苦悩を取り上げているのかもしれない。ただ.............? そこまで行くと???となってしまう。誰かが言っていたが、アメリカのハリウッドと競合するお話と......。しかもこのジェンダーの話を組み込むシナリオは少し行き過ぎではないかと.......。下世話なものだが、すべてが幾分、虚飾性が出てしまっているのではないかと個人的に受け取ってしまう事となる。申し訳ありません。映画製作者の皆様。それなら書くなってか?
2011年に設立されたオンラインソーシャルネットワーキングサービス
Letterboxd 投稿レビューより一部抜粋
「この映画には感銘を与える良い物語の利点があり、それだけの前提はあなたを物語に夢中にさせるのに十分であり、本当に平凡な会話とややハッキリしないロマンスにもかかわらず、それは見る価値があります。すべての主役による素晴らしい演技があり、スコットターナースコフィールドに関しては映画の真のスターであり、彼がすべての功績に値することに賛同することができると思います。」
このお話は、1930年代世界恐慌の爪痕が色濃く残っていた時代に男性でも仕事がなく、四苦八苦している時代が背景になっているのを前提に考えると映画全体が?? 皆さん普通に生活されています。それと主人公のブリコと義理の母親との長きにわたる確執を描いてはいるが、ちょっと待てよ!彼女ブリコは1929年にベルリン芸術大学を卒業している。世界大恐慌直撃の年にありえない。家族の協力なしではの話。
何の脈略もない話として、突然ですが! 強いものには巻かれろを地で行く。意味不明とおもわれるかもしれないけれど。ローズベルト大統領夫人をたたえるようなシーンも出てくる。ま~ッ仕方のない事として受け流すのが賢明か?
最後にどうしても理解できないところがこの映画のエンドロール直前のラストシーン。それは、最後に彼女、ブリコが演奏会の為に選んだ曲がエドワード・エルガーの ”Salut d'amour(仏語)・愛の挨拶” この曲はエルガーが婚約を記念して婚約者アリスという年上の女性に送ったもので、これだけを聞けばとても心温まる話となるはずが、しかしながら2人の家柄が違うため、彼女の両親の反対をうける。その反対を押し切って愛を成就した記念的な作品を監督は、何故、選択をしたのか? 寡聞なものにとっては意味不明となっている。
全4件を表示