「熱くなれ・不可能に挑む者達」前田建設ファンタジー営業部 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
熱くなれ・不可能に挑む者達
非常に面白かった。体中の細胞が活性化して元気になった。本作は、前田建設ファンタジー営業部の奮闘を描いた作品である。熱過ぎる人間ドラマである。不可能に挑む者達の熱さに圧倒される人間ドラマである。
舞台は2003年の日本。前田建設・広報グループ長・アサガワ(小木博明)は架空の建造物を実際に設計したらどうなるかを検証するファンタジー営業部を立ち上げる。その初仕事は、マジンガーZの格納庫設計&見積だった。最初は半信半疑でやる気のない部員たちだったが、彼らは、様々な問題に立向っていく中で、次第に熱い社員に覚醒していく・・・。
問題を克服して、目的を達成するためには、体力、知力は大切だが、それ以上に必要なのは、問題に立向って解決しようとする情熱、やる気だということが画面から伝わってくる。普通の人が徐々に熱くなっていくプロセスを描いているので、押しつけがましくなく、自然に感情移入できる。
架空の建造物に立向う為に、ファンタジー営業部員たちは、土木、機械、建設など、社内の様々な専門家に出会い、専門技術を吸収していくと同時に、専門家たちの仕事に対する愚直で真摯な姿勢を目の当たりにして、働くことの醍醐味を学んでいく。そして、彼らのやる気スイッチは一気にONになっていく。
ファンタジー営業部員たちは、無理難題にがむしゃらに取り組み、時間を忘れて没頭していく。そして問題が解決すれば無邪気に喜ぶ。彼らの行動は働くことの原点であり、働くことに喜び、働き甲斐に満ちている。
働き方改革という名のもとに、休日は増え、残業は減り、確かに、肉体的、精神的疲労は軽減された。しかし、それで、人間は活性化するわけではない。働く喜び、働き甲斐は、不可能な問題に立向い乗り越えた時に得られる。本作は、働く、生きる上で最も大切なのは困難を乗り越えて目的を達成しようとする情熱であることを再認識させられる快作である。
「前田建設ファンタジー営業部」のレビューのこと、
覚えていて下さったのですね。
共感ありがとうございます。
今日、メモにあるのを見つけました。
手直ししないでそのまま載せております。
メモももう尽きそうです。
御礼まで。