「マジンガーGO!」前田建設ファンタジー営業部 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
マジンガーGO!
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自社の強みを生かしてSFアニメを掘り下げるという前田建設さんの取り組みは実にすばらしいのであるが変顔芝居と滑舌の悪い罵声の応酬という演出には生理的に苦痛を感じたのが残念。
頻出する立ちション・ショットや昨今ではパワハラもどきのブラック上司のキャラ設定はセンスが古くて困ったものです。無駄口は大声なのに肝心の「マジンガーGO!」が小声なのは笑えました。
随分昔に「空想科学読本」に嵌り、SFを現代科学で分析という視点は面白いのだが「ゴジラは自重を支えられず即死する」では身も蓋もない、SFの面白味はもっともらしい嘘で良いのでしょう。
気になったのはDVDを何度も見直し原作通りを頑なに実現しようとするところ、社是にも掲げられた誠実さなのでしょうが目的を他の手段で合理的に実現できるなら固執する必要はないかもしれませんね、プールからの発進はサンダーバードのパクリにも思えますしジャッキアップに38億円、大掛かり過ぎて維持費も大変でしょうから自身の推進力でリフトする方が理に適っているでしょう。土台SF作家の方は実現性など二の次でしょうから、後から折り合いを考える方はたまったものではないでしょう、担当者のご苦労が察しられます。
優れた技術開発秘話を紹介したNHKの「プロジェクトX」のような正攻法では硬すぎて若い子には観てもらえない時代なのでしょう、視点の転換、話題作りという点では斬新な企画でした。
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