「人間は 何故 学べないのだろう」ウエスト・サイド・ストーリー レモンブルーさんの映画レビュー(感想・評価)
人間は 何故 学べないのだろう
これは
この映画のレビューには なってないかと思う。
でも…今 この時点で 感じている事を書こうと思う。
観たのは2月24日…まだ何も知らなかった日
始まりは画面いっぱいに空から見下ろされた破壊されたビル群。
傍にクレーン車などが見える所から、このビル群は 更地?にするため再開発の為に壊されている途中だと分かる。
それにしても、この規模で映画の為にセットとして造られたのか⁉️さすが、スピルバーグ!!だと 思って観てたけど…
見事に騙された(良い意味で)!とエンディングロールで知る…。VFXチームのスタッフ名が延々と流れた。そうだよね💦 いくらなんでも、あの規模で壊されたビル群のセットは…天下のスピルバーグ映画でも 有り得ないわ…
本物と勘違いさせる程の今のVFX技術に感嘆すると同時に、 何だか そら恐ろしさも感じた…。非現実を現実に見せてしまう…
逆に その為に現実なのにフェイクだと言われる。思わせてしまう危険性も…
そんな事を思った数日後…
攻撃を受けたウクライナの惨状を目にした。ふと、「ウエストサイドストーリー」のビル群を思い浮かべていた。
でも、これは現実なのだ…映画じゃない!
いとも簡単に歴史的価値が有る建造物でさえ、破壊されている!何の罪もない人々が殺され、傷つき、住む場所を奪われて行く…。核戦争(第三次世界大戦)の陰が 強烈に重く世界中を飲み込んで行く…。
まさか こんな現実が 21世紀の今 訪れるなんて…信じられなかった…(呆然)
ロシアの人々には このウクライナの惨状は届いているのだろうか?見たら、ロシア軍が どれだけ非人道的な戦闘をしているか…一目で解るだろうに!!でも…情報や報道は統制 制限され…ネットSNSなどで見て知ったロシアの若者達がどんなに反戦を叫んでも、国営TVで自国に有利な情報しか見ない人々は…ウクライナの現状を仮に見ても
「フェイク」だと 信じない。信じたくない…のかも。
今の時代は…フェイク画像で本物のように見せる事が可能だ…技術さえ有れば…。
騙そうとすれば画像の世界なら出来てしまう…
もし30年以上前なら 動画でのフェイクは難しかっただろう…人々は素直にその画像を現実と認めたに違いない…
有りもしない世界を創りあげる事が出来る事で 映画の可能性も飛躍的に拡大しただろう。それは SF好きな私にとっては 喜ばしい!
でも…事実である事を信じたくない人々にはフェイクという逃げ道、言い訳を与えてしまうのは、本当に悔しい。
真実を観る 知るには、本当にその現場に行くしかない…という事になる。
かの国民に この現実をどうしたら伝えられるのだろう…
22歳の娘がニュースを見ながら「友達とご飯食べに行ったけど…なんか自分達だけ楽しむの 罪悪感あって…早く そんな気持ち持たないで楽しめる日が来て欲しい!って友達と話した」と言った。
確かに、エンタメも ご飯も 何もかも
「平和だからこそ 楽しめる」のだ!
そんな娘は 友達とスマホから義援金を募金したそうだ!親の私よりも早く💦
泣いてる子、怪我して手当てされてる子、
無邪気な子供たちの笑顔に 胸が痛い…
そして…恐ろしい…
一刻も早く戦闘が終わって欲しい!
確かな 未来が続いて欲しい…‼️
ここから「ウエストサイドストーリー」のレビューを 少し…
元々「ロミジュリ」も好きではなく、現代版と言われた オリジナル版も 音楽以外、特に感動出来ず…なのに何故 、今作を観たか?
スピルバーグ監督作品なら もしかして…と期待したから。元作がイマイチだった最大の理由が、トニー役が、私にとってはミスキャストで マリアに全く共感出来なかった(一目惚れは私もするけど)から(笑)。今度は?と思ったが、今作のトニーも…う〜ん…何か ○○花をうんと若く細くしたような顔の俳優さん…やはり、タイプではなかった💦でも、歌は上手かった。
マリアはとても可愛くて歌も上手くて演技も良かった!
ベルナルドは…やはりジョージ•チャキリスと比べると…カリスマ性が…だけど、中々 精悍でトップ感有って良かった。
オリジナルより良かったのは リフ役。かっこよかった!
そして、なんと!リタ•モレノ!が、バレンティナという 二つの不良グループを見守るおばあちゃん的な役で登場しててビックリ‼️彼女の「アメリカ」は最高だったなぁ…!今作のアニタも素敵だったけど。
ストーリーは…ジェット団の正義?と シャーク団の正義?の確執、対立によって起こる悲劇。
今も 昔の戦争も…同じ。両方の正義(多くの場合始めた側が間違っているかも…)が ぶつかり合って起きる。 大きな犠牲が払われるまで…終われない…のか… 虚しい。
ストーリーには やはり感情移入出来ず…
しかし、スピルバーグ版のオープニングは
オリジナル版とは違う 魅力が有って、さすがと思った。映像も綺麗で 最初にも書いたように、VFXで描かれた街並みが素晴らしかった…
とにかく 争いは 悲劇しか生まないのだ。
勝ったとしても、代償は計り知れない。
過去から ずっと 歴史や 物語が 繰り返し教えているのに…
なんて 人間は愚かなんだろう…
グレシャムの法則さん 先週の「スターリンとプーチン」は観たのですが、両者とも国民の多大な犠牲を何とも思っていず、恐ろしいとしか言いようが有りませんでした。ヒトラーの言葉が こんなにも早く…愕然としますね…
昨日のNHKでヒトラーとチャップリンの番組やってましたが、ヒトラーが自殺前に言ったそうです。
ナチは絶滅するが、100年後にまた(新たなナチが)出てくる。
100年も経たないうちから、もう第三次世界大戦の足音が…と愕然とします。
第二次世界大戦が終わってから半世紀は悠に超えて、歴史に学ばないことは愚かだ、と世界中の指導者はわかってくれていると漠然と信じていたのに、だから、北朝鮮みたいな国は例外なのだと思っていたのに、日本の北と西の超大国の指導者は、自分の死んだ後の評価なんてどうでもいいみたいですね。
本当に、困ったものです。
レモンブルーさんお久しぶりです。一日の内に何度もウクライナの事が頭に浮かびます。今は、青空をバックにした菜の花畑もひまわり畑も、きっとウクライナ国旗に見えてしまうでしょう。
思う事と募金しか出来る事が無いですが。でもあまり考えすぎるのは精神的に良くないので気分転換もしています。
こんにちは。
わたしはこの作品は観てませんがアンネ、フランクと旅する日記を観て同じ気持ちを持ちました。
戦争は独裁者によって繰り返されることそして自由が奪われること。悲しいですね。