「ナイフ落としやがったな」ウエスト・サイド・ストーリー せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
ナイフ落としやがったな
ニューヨークウェストサイドで対立するプエルトリコ系の移民「シャークス」とポーランド系移民「ジェッツ」。その中から2人の男女が出会ってしまい恋に落ちる話。
過去作は1度見た事あるもののあんまり記憶がなく見に行ってしまい、自分的にアップデートされてるところなのかな?っていう箇所が後で見たら過去作と同じで、新しかったの映像だけかい!ってなってしまった。
恐らく私の見る観点がスピルバーグが現代に伝えたいメッセージとズレてたっぽい(都市開発のところがたぶん新しとこ)のは置いておいて、男女の言い分の違い(Americaの歌)や機能してるのかしてないのか謎のLGBTQの子、プエルトリコ系の女の子を襲おうとする「ジェッツ」の男たち、全部そのままやるの今見るとテンプレすぎてつまんないよ。
1番めんどくさかったのは、兄がマリアに勝手に婚約者押し付けてくるところ。原作通りだからしょうがないんだけど、やっぱ古典(?)は今の時代には合わないって!ダルいよ!
そもそも対立する2つのグループ同士という設定が古いと思っていたけど、よくよく考えたら今のアメリカって思想の違いでめちゃくちゃ分断が進んでる国だった。何度も同じことを繰り返して、大惨事を招かないと誰も冷静になれないっていうの割と『ドント・ルック・アップ』と同じだなと思った。
以下好きだったシーン。
・トニーが抗争を止めに入るところが過去作より止めれそうだったのが良かった。もう誰だよナイフ落としたやつ!!
・銃をもっていく理由が持っていることで相手を牽制できると言っていて、ソ連とアメリカかよと思った(笑)核抑止力じゃん。
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